家を売る人の悩み解消

不動産買取の特徴とメリット・デメリットを徹底解説

自宅などの不動産を売却する場合、一般的には不動産会社に仲介してもらい、買い手を見つけてもらうケースがほとんどです。

しかし、急いで売却したいなど様々な理由から不動産会社の仲介ではなく、不動産買取というサービスが利用されるケースもあります。

そこで今回の記事では、不動産買取の特徴とメリット・デメリットなどについて詳しく解説していきます。

不動産会社に直接買い取ってもらう不動産買取!2種類の方法を紹介

夫が急に海外転勤になってしまって。10年以上の赴任になるので売却したいんです。来月末までに日本を離れるのでそれまでに上手く売れるかしら?
それなら不動産買取サービスを検討してみるといいですよ。不動産買取なら早く確実に売れるので安心です。

不動産買取とは、不動産会社に売却したい不動産を査定してもらい、その査定価格で直接その不動産会社に買い取ってもらうサービスのことです。不動産買取が必要なケースはいくつか考えられます。

例えば、急な転勤や転職が決まって自宅を手放す必要性が出てきたり、離婚や相続の発生による財産分与や借金返済のために不動産を売却して現金化を急ぐ場合などが挙げられます。

尚、不動産買取ですが、買い取ってもらうタイミングによって次の2種類に分けることができます。

不動産買取の2つの方法

それぞれ詳しくみていきましょう。

急いでいるなら即時買取がオススメ!売却を決めたらすぐに査定依頼を

リサイクルショップに中古品を買い取ってもらうように不動産会社に売却する不動産の査定を依頼し、提示された金額に納得できればすぐに契約を交わして売却できます。

よりスムーズに早く買い取ってもらうためには売却を決めた段階ですぐに事前査定してもらっておくとよいでしょう。

時間に余裕があるなら買取保証がオススメ!最後の砦としての利用も可

売却期間について即時買取するほど急いでおらず、時間に多少のゆとりがある場合は保証買取も検討できます。保証買取とは、一定期間は通常の売却を進め、その期間内に買い手が見つからない場合には予め提示された金額で不動産会社に買い取ってもらうサービスです。

少しでも高く売却できる可能性がある一方、最終的に売却できなかったとしても買取りが保証されています。

すでに売却中にもかかわらず、中々買い手が見つからないという場合も売れ残る心配がない保証買取の利用を検討してみるとよいでしょう。

不動産買取における5つのメリット!周囲に知られず即時に売却が可能

不動産買取の具体的なメリットは何ですか?
すぐに売却できて資金計画が立てやすくなります。他にもいくつかあるので具体的に紹介していきますね。
【不動産買取】5つのメリット
  1. すぐに売却できる
  2. 資金計画が立てやすくなる
  3. 瑕疵担保責任の免除
  4. 近所に売却中であることが知られない
  5. 内覧者を家の中に入れなくて済む

それでは、もう少し詳しくご紹介していきましょう。

不動産買取のメリット1:すぐに売却可能!最短1週間~1カ月程で完了

不動産買取の最大のメリットの一つとも言えるのが、すぐに売却して現金化できることです。

不動産は株や為替取引のように売りたい時にいつでも売却できるというものではありません。またスムーズに買い手が見つかったとしても通常1カ月~3ヶ月ほどの期間がかかってしまいます。

不動産買取なら売却活動のわずらわしさもなく、買い取ってもらう不動産会社の査定を経て、実際の売却にかかる期間は最短で1週間から遅くとも1カ月ほどで完了します。

不動産買取のメリット2:即座に売却できる為、資金計画が立てやすい

不動産買取なら確実に売却した分の資金が手元に入ってきますので、今後の資金計画に支障をきたすということがありません。

たとえば不動産買取サービスを利用する理由として、転勤や離婚・相続など急を要するケースがあります。なかでも相続では、相続税の申告期限は「相続の事実を知ってから10ヶ月以内」という税法上のルールがあるので短期間で手続きを進めなければいけません。

相続対象となっている故人の自宅を売却して相続人の間で現金を分与する場合、仲介での売却ではいつ完了できるか不明確になってしまいます。そのため、なかなか手続きを進めることができません。

売却が確実な不動産買取であれば即座に売却完了し、資金計画が立てやすくなるため、不安なく手続きを進めることができます。

不動産買取のメリット3:売り主にとって不安な瑕疵担保責任が免除

一般的な売却では、買主が個人の場合には売主に瑕疵担保責任というものが課せられますが、不動産買取の場合はその責任が免除されます。

瑕疵担保責任とは、築年数が古い物件などで売主が瑕疵担保責任を負わないとする特約をおかない限り、売却する物件に不具合等があった場合に売主がその責任を負うというものです。

この担保責任があると売却後に何かしらの致命的な欠陥や不具合等が見つかったような場合、買主から請求される修復等の依頼に応じたり、予期せぬ経済的な負担が発生するリスクもあります。

不動産業者に買い取ってもらう場合、担保責任は免除され、そのような心配をする必要がなくなります。

不動産買取のメリット4:近所に売却中であることが知られない

通常の不動産会社に仲介を依頼して売却を進めると不動産会社は新聞の折り込み広告やチラシの他、自社のホームページや不動産売買のポータルサイト上で売却する物件の情報を紹介し、広く買い手を探し始めます。

そうなるとその売却活動を通じて、近所に売却の事実がわかってしまいます。売却する理由は人それぞれですが、中には興味本位で自宅が覗かれるような場合もあります。

不動産買取ならプライバシーも守られるので安心です。

不動産買取のメリット5:内覧者を家の中に入れなくて済む

仲介によって売却する場合、既に引越し後の空き家という状態でない限り、購入に興味のある内覧者を自宅に入れることになります。

内覧希望者があるたびに自分が生活している家の中に招き入れたり、家の中で待機していなければなりません。

また、週末は特に内覧者が多く、ほぼ1日中外に出られないということもあります。中には購入の意思が全く無いにもかかわらず、興味本位だけで内覧に来る人がいる場合さえあります。不動産買取ならそのようなわずらわしさや心配とは無縁です。

不動産買取のデメリット!売却価格が相場よりも安くなる可能性が

不動産買取って、いいことだらけですね。すぐに依頼しちゃおうかな。
待ってください。不動産買取にはデメリットもあります。実際は売却価格が相場よりも下がる可能性があるんですよ。

不動産買取で避けられないデメリットとして挙げられるのが、買取価格が一般的な仲介による売却価格やその不動産の周辺の相場よりも低くなってしまう点です。

不動産会社による買取価格は、売却する不動産の状況や依頼する不動産会社によっても異なりますが、相場のおよそ6割程度(買取保証でも7~8割)が多いようです。

なぜ相場が下がってしまうんですか?
買取後の転売におけるリスクを軽減させるためです。

不動産会社による買取りは、それを転売しても売れ残るリスクなど様々なリスクを負っておこなわれます。また、建物の現況などによってはそのままで売却することができず、費用をかけてリフォームやリノベーションしてから売り出す場合もあります。

そのようなリスクや費用負担を考慮すると、通常の売却時の価格や物件周辺の相場でそのまま買い取ることはできません。

そのため不動産買取については、売主側が確実に売却できるというメリットと買取価格が低くなるというデメリットの両面がありますので、よく検討する必要があるでしょう。

買取か仲介か選ぶときの判断基準!確実に早く売りたいなら買取を

買取価格って、相場よりも低くなるんですね。どちらにすべきか迷っちゃいますね・・・。
買取か仲介かを選ぶ基準をまとめてみましたので、参考にしてくださいね。

不動産買取のメリットとデメリットがわかったところで、どんな場合に買取か仲介かを選べばよいのでしょうか。

まず、不動産買取を選ぶとよい場合は次のとおり。

不動産買取を選ぶとメリットがある場合
  • 仲介による売却をする時間の余裕がない場合
  • 確実に売却する必要がある場合
  • 近所に知られずに売却したい場合
  • 売却中だが長期間買い手が見つからない場合
  • 海外や地方など売却対象となる不動産から離れて暮らしており、不動産会社と直接依頼したり、内覧者への対応が難しい場合

次に、不動産仲介による売却を選ぶとよい場合は次のとおり。

不動産仲介による売却を選ぶとメリットがある場合
  • とにかく高く売却したい場合
  • 仲介による売却活動にかける時間的な余裕がある場合
売主や売却不動産の状況によって、買取と仲介どちらを選ぶべきかは変わります。判断が難しい場合は、不動産会社などの専門家に相談してみましょう。

不動産買取では不動産会社選びが重要!一括査定サイトの利用が便利

メリット・デメリットや選ぶ基準もわかったところで、次にどうすればいいですか?
自宅の相場を知るために、不動産会社に査定依頼をしてみましょう。一括査定サイトを利用するとたくさんの会社に一度に依頼できて便利なのでおすすめですよ。

買取でも仲介でも、不動産を売却する場合には不動産会社選びがとても重要です。できれば3社以上から査定を取り、売却する不動産の相場や不動産会社の担当者の対応ぶりをチェックしたいところです。

1社ずつ個別に査定依頼することもできますが、とても面倒な作業ですし時間もかかり効率的ではありません。不動産一括査定サイトを利用すれば、必要事項を入力するだけで様々な不動産会社の査定を依頼できます。
 
不動産の一括査定サイトについては、「おすすめな不動産一括査定サイトを厳選してご紹介!」をぜひご覧ください。

提示された査定価格や担当者の対応ぶりから気になる不動産会社が見つかったら、個別に詳細な査定を依頼するとよいでしょう。

なお不動産売却の流れについてはこちら「不動産売却の流れを分かりやすく解説!」でも詳しく解説しています。

また不動産会社の選び方については次の記事でも詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。

不動産売却を成功させるコツ!仲介と買取を上手く使い分けよう

今回の記事では、不動産買取の特徴とメリット・デメリットを中心にご紹介してきました。不動産買取か、あるいは不動産仲介による売却のどちらにすべきかについての判断は売却する人の事情によって大きく異なります。

ひとことで言えば、「時間」と「確実性」を優先したいのか、あるいは「高い売却価格」のほうが重要なのかという点から判断が分かれます。

いずれにしても、自分が最も優先すべき点やどちらのほうが自分にとってより大きなメリットがあるのかをよく見極め、上手く使い分けるようにしましょう。

また、不動産売却の際には不動産会社選びも重要であることを忘れてはいけません。不動産一括査定サイトを利用して、できるだけ多くの不動産会社にコンタクトしてより有利に売却を進めてくれそうな会社を選ぶことが不動産売却を成功させる上で大切なポイントになります。

監修者メッセージ

不動産の買取は相場価格をかなり下回る金額になります。それでも買取を利用する方が多いのも現実。不動産の売却は「売らなければならない時に売れる!」必要があるのだと考えられます。いつ売れてもいいから高値で売りたいというケースは少ないのでしょう。

損得ではなくいつ売れるかを重視すると買取は重要な選択肢です。

プロフィール
不動産売却カテゴリー記事監修(弘中純一)
弘中 純一
宅地建物取引士、一級建築士の資格を保有。
中古住宅・中古アパートの媒介業務・調査業務に従事し、現在は札幌市内の宅建業者にて専任の取引士を務めている。
2006年より、住宅に関する無料の相談サイトを開設し、住宅リフォームや中古住宅購入の相談に応じている。