医療保険

医療保険の入院一時金とは?一時金タイプの増加理由と加入の必要性

医療保険に一時金が支給されるタイプが増えてきているのをご存知ですか?それは医療技術の進歩によって入院期間が短期化しているからなんです。

医療保険は加入しておくととても心強いですが、近年は保障内容やさまざまな保険が生まれています。契約内容が異なれば保険料の額も違うので、現在加入した保険を見直してみるのも良いでしょう。

この記事を読んで一時金タイプと通常の医療保険の保障を比較し、自分に合った保険を探してみてくださいね。

医療保険の一時金には2タイプある!

医療保険の一時金には2タイプあります。

「主契約」が入院一時金となるものと「オプション」として入院一時金をつけるものです。

入院一時金とは不慮の事故や病気が原因で入院したときに受け取ることができるまとまったお金のことです。支払われる一時金は金額と年に給付される回数が決まっています。

普通の医療保険だけでも良いんじゃないのか?なんで一時金タイプが登場したんだろう。
新しいタイプの医療保険が登場した背景には近年の在院日数が関わっています。

厚生労働省の「平成28年(2016)医療施設(動態)調査・病院報告の概況」によると、平成28年度における病気の種類ごとに分けた平均的な入院日数は次のとおりです。

平成28年度 病床の種類別にみた平均在院日数
平均在院日数 前年増減数
全病床 28.5 △ 0.6
精神病床 269.9 △ 4.8
感染症病床 7.8 △ 0.4
結核病床 66.3 △ 1.0
療養病床 152.2 △ 6.0
一般病床 16.2 △ 0.3
介護療養病床 314.9 △ 0.9
在院日数がどの科でも減っている!!
医療技術の進歩によって、毎年在院日数が減少してきているのです。この事情から保険会社も新たなタイプの保険商品を販売することになったんですよ。

通常の医療保険では主契約部分は「入院日額×入院日数」が基本となり、手術した場合には入院日額×手術種類ごとの倍率」で支払われます。

しかし主契約が入院一時金となると、入院日数に関係なくもらえる金額は決まっています。次は「主契約としての一時金の保険」と「特約としての一時金の保険」について比較してみましょう。

入院一時金「主契約」と「特約」の違い

主契約となる一時金と特約となる一時金があると説明しましたが、以下のような有無の違いがあります。

特約タイプは主契約の「入院日額での保険金」に加え「一時金」が支払われるのが特徴です。

入院一時金(特約タイプ) 入院一時金(主契約タイプ)
入院日額 あり なし
1入院支払限度 60日型〜 なし
手術保障 あり なし
その他特約 あり あり

受け取ることができる入院一時金は「日帰りで5万円」「2日以上で10万円」など、条件が決められて支払われます。

医療保険の一時金を利用するメリットとデメリット

医療保険の一時金が増えてきていますが、利用するメリットとデメリットを確認してみましょう。

医療保険の一時金を利用するメリット
  • 短期間の入院でもまとまった保険金を受け取ることができる
  • 入院だけの時プラスになる可能性がある
  • 治療費だけではなく交通費や差額ベッド代に充てることもできる

手術がない短期間の入院であっても一時金の金額は変わりません。そのため一時金の額の設定によっては費用をまかなえるどころか一時給付金があまる可能性もあるのです。

一時金は入院一時金と言われていますが、入院していれば所定の条件で支払われ、受け取れば入院期間中の生活費や病院への交通費、差額ベッド代に充てることもできます。

家族の食事や交通費、日用品代など入院すると医療費以外にも費用がかかってきます。

公的医療制度ではこの部分のお金はもらえないので、こういったまとまったお金を受け取ると安心するでしょう。

医療保険の一時金を利用するデメリット
  • 長期の入院費用には足りない
  • 特約タイプは保険料が上乗せされる
  • 金額の低い一時金はあまり意味がない

短期でも長期でも給付される金額は変わらないので、長期化すればするほど一時金が足りないと感じます。

特約で付加することもできますが、上乗せして一時金をもらうくらいなら一時金で受け取ることができる金額を貯金した方が損をしないという考えもあります。基本的には使わなければ保険会社の利益にしかなりません。

診断書料もかかるのでつけるのであれば10万円ほどあった方が良いでしょう。

保険料を考えると1年の間に何回も入院しなければ元は取れないですし、貯金をする方が良さそうですね。
そのとおりです。年齢が若いほど健康な人の方が多いので損してしまいがちです。ただし貯金をするのが苦手な人は保険に加入しておくのも良いですね。

医療保険の入院一時金の必要性とは

医療保険の一時金は長期化する入院には向いていないという話をしましたが、一時金にも良いところはあります。数年前に加入した医療保険などは10日以上入院して初めて保険金が受け取れるという条件のものもあります。

そういった保険の場合は入院一時金が有効活用できるのです。

入院一時金は日帰り入院から保障されるものもあります。医療保険にすでに加入している人は現在どんな入院保障がついているのか確認してみましょう。

最近の医療保険は短期入院も保障されるかもしれませんが、もしも10日以上入院だった場合9日以下であれば保険金がもらえなくなってしまいます。

最近の医療保険は入院一時金がもらえるだけではなく日額計算も日帰りからもらえる傾向となっています。

入院一時金だけではなく既存の医療保険の日額保障も見直した方が良さそうですね・・・。
最近の医療技術を考えると古い医療保険に加入している人は見直しておいた方が良いですね。軽い肺炎や腸炎なども10日未満で退院する場合もあります。

入院一時金がもらえる医療保険を紹介

入院一時金がメインとなる保険で登場したのがFWD富士生命の「医療ベスト・ゴールド」です。主契約が入院一時金となる保険で保障内容は以下の通りです。

保険期間 終身、70歳、65歳、60歳
加入可能年齢 0歳~80歳
主契約(2日以上入院) 10万円〜30万円
日帰り入院 最高15万円
特約 継続入院特約・先進医療特約・3大疾病保険料払込免除特約

手術保障に関しては基本的についていないですが、特約を付加すると手術保険金も受け取ることができます。特約も多くあり、以下のような内容となります。

付加できる特約の例
継続入院一時金特約 入院が30日経過するごとに一時金を受け取れる(1回の入院で2回まで)
先進医療特約 先進医療の技術料を通算2,000万円まで保障する
3大疾病保険料免除特約(保険期間終身のみ) 3大疾病で所定の状態になった場合、以後の保険料の払込を免除
手術保障総合特約 責任開始以後に生じた病気やけがによる手術を受けた時に給付金を受け取る
無事故給付金特則 5年ごとの対象期間満了時に保険を利用していなかった時に給付金を受け取る
主契約が一時金タイプのものは正直不安を感じていましたが、いろいろな特約をつけられるのですね。
デメリットもありますが、手術に対する保障もつけられます。若いうちはこういったタイプの医療保険を検討してみるのもいいかもしれませんね。

保険料が比較的安いが、支払われる保険金に注目

一時金部分の保険料はそこまで高くありません。なので気軽に加入したり特約をつけたりすることはできますが、入院一時金を用意しておくのであれば貯金をしておいた方が良い場合もあります。

ただし若い人のように治癒力が高くあまり入院をしない人は、一時金型の医療保険に加入しておく方が節約となるかもしれません。

高齢者のように長期入院をするリスクが高まってくると入院一時金型医療保険は期待しない方が良いでしょう。特にがんなどの病気は、短期でなかなか退院できるものではありません。

年齢によっては一時金主契約ではなく、特約を付加する方が良いです。自分の年齢や資産に合わせて加入してみましょう。