就業不能保険

就業不能保険とは何か?なぜオススメなのか分かりやすく解説

病気で働けなくなったら、そんな不安を抱えている人は少なくないですよね。もし働けなくなって今ある収入がゼロになってしまったら、今の生活を維持することはできますか?

そこで注目されているのが、働けなくなったときこそ給料のように一定額が保証される就業不能保険です。就業不能保険はどのような保険なのか、他の保険と何が違うのか、本当に必要なのか、気になる情報を徹底解説していきましょう。

就業不能保険って何?

まずは、就業不能保険とは何かということについて解説していきましょう。

就業不能保険とは

所定の就業不能状態に陥った際、毎月一定額を給与のように受け取ることができる保険

つまり、就業不能保険は病気やケガで働けなくなったときに、給与のように毎月確実にお金を得ることができる安心さが魅力なのです。

ここで注意しなければいけないのは、【所定の就業不能状態に陥った際】という点ですね。

就業不能保険は、どのような理由で働けなくなっても受け取ることができるわけではなく、対象外となる要素もあるのです。

就業不能保険の支払い対象外になるケースを確認しておきましょう。

  • リストラ
  • 妊娠
  • うつ病などの精神障害
  • 腰痛やむちうち症

取り扱っている保険会社や商品によって異なりますが、これらが原因で就業できない状態になっても保険金を得られないということは覚えておきたいですね。
 

就業不能保険っていうんだから、働けなくなった場合ぜんぶカバーしてくれれば良いよな。

なんで対象外とかあるんだよ。

就業不能保険は病気やケガで働けなくなったときの保険ですから、リストラや妊娠は対象外です。また、病気でも病気やケガでも精神障害や腰痛など、画像診断などで医学的に証明できないものは対象外となってしまうのです。

ただ、精神障害については就業不能保険でもカバーできる商品が登場してきました。どのような商品なのか気になる方は、ぜひこちらの記事をチェックしてください。

就業不能保険と医療保険・収入保障保険の違いを比較

病気やケガのときに使う保険として、医療保険や収入保障保険というのをイメージする人が多いかもしれません。就業不能保険は、これらの保険と何が違うのかについて解説しましょう。

まず、医療保険は病気やケガで通院・入院をした際に支払われるものであり、それが原因になって仕事を休む、休まないなどは関係なく受け取ることができます。

ただ、医療保険だけでは収入に関しては保障してくれません。そこで登場したのが、就業不能保険や収入保障保険なのです。

では、就業不能保険と収入保障保険は何が違うのでしょうか。この2つの保険を簡単に比較してみます。

項目 就業不能保険 収入保障保険
目的 ・自分が働けなくなったときの
 収入源に備える保険
・自分が死亡した時
 または高度障害に陥った際に
 家族に一定額が支払われる保険
受け取り期間 ・保険期間満了時まで ・保険期間満了まで
金額 ・一定の金額を指定可能
・上限あり
・自由に金額を設定できる
受け取り方法 ・毎月 ・毎月または一時金の
 設定が可能

就業不能保険は契約者本人が受取人となり、収入保障保険は家族が受取り人と覚えておくと良いでしょう。

また、就業不能保険は病気やケガで働けなくなったときが対象で保険金額支払われ、収入保障保険は死亡や高度障害が対象で、病気やケガでの入院だけでは支払われないという違いもありますね。

病気や怪我で仕事ができなくなってすぐに保険金を受け取りたいということであれば、就業不能保険の方が良いということですね。
いえ、実は就業不能状態になればすぐに保険金が支払われるわけではなく、就業不能状態が最低60日は継続するなどの条件を満たさなければいけないのです。

就業不能保険は、長期で働けない場合の保障ということを押さえておきましょう。

ちなみに、保険を使わなくても病気やケガで働けなくなれば、その内容・程度に応じて公的保証を受けることも可能です。

病気やケガによってどのような制度を利用できるのか、その金額はいくらなのか、気になる方にはこちらの記事がオススメですよ。

名前が似てても内容は違う!?所得補償保険とは

実は、収入保障保険と似た保険として、所得補償保険というものがあります。これは、月収の4~7割程度の金額を保証するもので病気やケガで働けなくなったときに備えるものです。

就業不能保険と似ている気もしますが、所得補償保険の場合は受取金額が月収の4~7割程度となっており、そのときの所得によって金額が変わってきます。また、保証期間も短期が基本で、販売元も生命保険会社ではなく損害保険会社であるという違いがあるのです。

損害保険会社が取り扱っているものですから、病気やケガになっても、実損を補填するという考え方となります。

保険契約時より収入が少なくなっていれば少ない金額しか受け取ることができませんから、一定額を確実に保障してもらいたいと言うことであれば就業不能保険と検討してみると良いですね。

就業不能保険が必要かどうかはその人次第!?

就業不能保険は、病気やケガが原因で仕事ができなくなり、収入がなくなった、少なくなってしまった人を助けるためのものです。

しかし、先ほど紹介した通り就業不能保険以外にも使うことができる公的な保障制度は色々あります。

会社員であれば、就業不能保険を使わなくても傷病手当金で給与の3分の2は保障されますから、それで十分だということであればわざわざ就業不能保険を契約する必要はないのです。

なるほど。確かに傷病手当金だけでカバーできるなら、わざわざ毎月保険料を支払ってまで万が一に備える必要はないですね。

それはどう判断すれば良いのでしょう?

働けなくなったときに、公的保障でいくら手に入るのか、月々の生活費はいくらかかるのか、不足する金額はいくらになるのかを計算しておきましょう。

傷病手当金の給与の3分の2だけでは生活費が不足してしまう場合は、他の方法を考える必要がありますね。

自分にとって就業不能保険が必要なのかどうかについては、こちら就業不能保険はいらない?いる?分かりやすく解説の記事を参考にすると良いですよ。

就業不能保険は自営業者にはオススメ

就業不能保険が必要かどうかは、使える制度や必要となる生活費によって変わることを説明しました。ただ、自営業者の場合は別です。

自営業者は会社員ではありませんから、傷病手当金を受け取ることができません。仕事が出来ないときの保障としては、特別障碍者手当や重度心身障害者手当などの公的保障だけに頼ることになります。

自営業者は傷病手当金がある会社員よりも得られる金額が少ないのは確かなので、働けなくなったときに確実に一定額を得られる就業不能保険がオススメなのです。

自営業者に就業不能保険がオススメな理由について、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。

就業不能保険は万が一のとき一定額を保障してくれる頼もしい味方

就業不能保険は、病気やケガで長期間仕事ができず収入が得られない、または得られる収入の金額が少なくなってしまった時に、決められた金額を毎月確実に得ることができるという保険です。

収入がなくなったときに受けられる保障制度が少ない自営業の方や、公的保障だけでは生活費が不足してしまう方はぜひ検討してもらいたい保険ですね。

ただ、就業不能保険を受け取るためには長期の就業不能状態が基本となりますし、対象外となる病気もあります。メリット・デメリットをしっかり見極めた上で、契約するかどうかを判断するようにしましょう。

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