親の介護

知らないと介護が辛くなる?介護する人に必要な知識とは

介護をしなくてはいけない状況というのは、唐突に訪れるものです。そうした場合に重要なのが、さまざまな知識です。介護関連で、知らないと損をしてしまう制度やサービスなどがたくさんあるのです。

このページでは、将来の介護に備える人や、現在介護が必要になってしまった人に役に立つ情報を集めてあります。

親が倒れたらどうすればいい?

突然親が倒れて入院、となったときは考えなくてはならないことがあります。

  1. 必要なものは何か?
  2. いくらぐらい必要なのか?

入院で必要なもの

入院する場合、まず「保険証」と「印鑑」が必要になります。また「入院保証金」としてお金を用意しなければいけません。他に「服」「タオル」「ティッシュ」など、日用品も用意したほうが良いでしょう。

他に入院時は、「連帯保証人」が必要になります。

同居家族は保証人になれないっていう病院ありますよね。こういう時はどうしたらいいんですか?
民間企業やNPO法人で、保証人代行をしてくれるところがありますよ。利用してみたらどうでしょう。

いくらぐらいかかる?

多くの病院では、入院時に「入院保証金」が必要です。その額は5~10万円程度が相場となっています。

入院費用としては、「入院基本料」のほかに「薬代」や「検査代」「食費」などがかかります。入院費総額は、平均で10~20万円程度かかっています。

その他、親が倒れた際に知っておきたい情報はコチラに掲載されております。

親が倒れた!家族の入院に備えて知っておくべき病院とお金の知識

介護保険について知ろう

介護が必要になった場合、介護保険が重要になってきます。介護保険について、以下のようなことを知っておきましょう。

  1. 介護保険の仕組みとは?
  2. 自己負担額はどう決まる?

介護保険のサービスも詳しく掲載しております。

介護保険の仕組みとは?

介護保険は、40歳以上の人が自動的に入る公的な保険です。健康保険料といっしょに介護保険料が徴収されることになります。

そのかわり要介護認定を受ければ、介護保険サービスを自己負担1~3割で利用可能です。要介護認定を受けるためには、自治体に申請をして認めてもらう必要があります。

自己負担額はどう決まる?

介護費用の自己負担額は、収入によって決まります。

所得が「220万円以上」で、なおかつ年金収入との合計が「340万円以上」の人は、自己負担額が3割になります。所得が「160万円以上」で、なおかつ年金収入との合計が「280万円以上」の人は、自己負担額が3割になります。それ以外の人は1割負担です。

ただし同じ世帯に高齢者が複数いる場合などは、計算が変わってきます。

元の1割の料金でサービスを使えるなら、だいぶ安くなるわね!
ただ、介護保険サービスは、月ごとに使える金額の上限が決まっていることには注意してくださいね。

在宅介護で使えるサービス

在宅介護の場合、家族だけでの介護は負担が大きいため、介護サービスを利用するのが良いでしょう。在宅介護サービスは大きくわけて、以下の2つがあります。

  1. 自宅に介護に来てもらう。
  2. 施設に通って介護を受ける。

訪問介護

要介護認定を受けると、自宅にヘルパーさんを呼ぶサービスを少ない自己負担で受けられます。

訪問介護では、料理や掃除などの「生活援助」と、入浴介助や排泄介助などの「身体介助」をしてもらえます。

また、健康状態の観察やリハビリケアが必要な場合、訪問介護ではなく「訪問看護サービス」を利用することも可能です。

デイケアとデイサービス

「デイケア」も「デイサービス」も、施設に通って受ける介護サービスです。

「デイケア」はリハビリを目的とした施設で、「デイサービス」は、生活支援を目的とした施設となっています。

う~む、施設まで行くのが大変そうじゃなあ。訪問介護の方が良さそうじゃ。
施設までの送迎がありますから、そこまで大変ではないと思いますよ。訪問介護と違って、外出するきっかけになりますし、健康維持を考えるなら、こちらの方が良いかもしれません。


在宅介護のサービスについて詳しく知りたい方は、是非カテゴリーをご覧ください。

施設介護という手段もある

在宅介護ではなく、施設に入居してもらうという方法もあります。高齢者向けの施設としてはさまざまなものがあり、それぞれメリットとデメリットが違います。

  1. 公的施設と民間施設。
  2. 施設タイプと居住タイプ。

高齢者向け施設には公的なものと民間のものがある

公的な高齢者向け施設には、「ケアハウス」「特別養護老人ホーム」「シルバーハウジング」などがあります。

民間の高齢者向け施設には、「有料老人ホーム」「グループホーム」「サービス付き高齢者向け住宅」などがあります。

一般に、公的施設は費用が安い代わりに入居が難しくなります。逆に民間施設は費用が高めですが、種類が多く、お金さえあれば入居は簡単です。

施設タイプと居住タイプ

高齢者向けの多くは、食事が提供され、掃除などのサービスがついている「施設タイプ」です。多くの施設では、「イベント」があったり、「クラブ活動」があったりと、施設の住人同士で交流できるようになっています。

しかし「サービス付き高齢者向け住宅」と「シルバーハウジング」は、普通の賃貸物件と同じように、家賃を払って居住するシステムになっています。

老人ホーム・介護施設の種類を特集したカテゴリーも是非、ご覧ください。

先生、家賃を払って住むってんなら、普通の賃貸マンションと何が違うんだい?
サービス付き高齢者向け住宅などでは、住人の安否確認をしてくれる人がついています。また住人の相談も受け付けていますよ。それに建物自体も、バリアフリー化など高齢者に配慮した作りになっているんです。

介護の悩みを解決するために

介護の悩みを解決するためには、介護に関係した知識を得るのが有効です。

  1. 介護の時に使える制度とは?
  2. 介護のやり方はどうする?

介護時に知っておきたい制度

介護のために、会社を休まなくてはいけない場合があるかもしれません。そういう場合には「介護休暇制度」と「介護休業給付金制度」が使えます。

介護休暇制度は、介護のために休む事を保障してくれるもので、どんな会社に勤めていても休暇をとることができます。

介護休業給付金制度は、介護のために休んだ場合に、お金を支給してくれる制度です。

介護休業給付金って、働かなくてもお金がもらえるんですよね?じゃあ、一生介護だけでもいいかな!
そうはいきませんよ。この制度で給付金をもらえるのは、93日までと決まっていますから。あくまで急に介護が必要になった場合に、今後の方針を決める間だけ援助してくれるという制度なんです。

介護はどうやればいい?

介護には「在宅介護」と「施設介護」があります。感情的には、在宅介護のほうが良いと思えるかもしれません。

しかし在宅介護は、介護する側の負担が大きくなりがちという弱点があります。施設介護でプロにまかせるというのも、立派な介護です。

在宅介護を選ぶ場合は、訪問介護やデイサービスなどを積極的に利用し、介護者の負担を減らせるようにしたほうが良いでしょう。

介護生活の悩みを特集したカテゴリーもございます。

介護について知っているといろいろお得な事が多い

何の知識もなく、突然介護をしなければならないと、必要な制度やサービスを知らずに損をしてしまう危険性があります。そのため、なるべく事前に調べて準備しておいたほうが良いでしょう。

特に、介護費用を抑えるためにはどうすればいいのか、という点については把握しておくと後悔しなくてすむでしょう。

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