実家の片付けを成功させるコツを紹介!親の説得から業者の費用まで
親が年を取ると、これまでとは異なるさまざまな問題が発生してしまうものですよね。そんな問題の中でも多くの人が悩むのが「実家が汚い」ということ。
親がきれいに片付けてくれていればいいのですが、高齢になった親は視力も悪くなり、体力も少なくなっています。汚いのがわかっていても片付けることが難しいのが現状なのです。
家族である筆者は汚れていることを指摘したり、良かれと思って掃除したりして「勝手に何をするんだ」怒られたこともありました。
どうしたら高齢の親を怒らせず、実家を片付けることができるのか?
この記事では今日から始められる「片づけを成功させる方法やコツ」をわかりやすく具体的に紹介していきます。
そもそも片付けが必要な理由とは?親を説得するための3つの理由
実家が汚い場合、片付けをするために住んでいる親を説得する必要があります。説得するには、そもそもなぜ片付けが必要なのかを説明しなければなりません。
では、なぜ実家を片付ける必要があるのでしょうか。
- 親が転倒する恐れがある
- 子供連れで帰省するときの安全性が心配
- 必要なものがどこにあるのかわからない
ものにつまずき、親が転倒してしまう危険性
実は高齢の方は転倒などのケガがきっかけで、寝たきりになることも多いんです。転倒を防止することはとても大切なことなんですよ。
子供連れの帰省で危険を感じる
お盆やGW、年末年始に実家に帰省すると、部屋に物があふれていて子供を安心して遊ばせることができなかったなんてことも。
小さな子供は、危ないものがわかりません。台所のテーブルの上に置いてある薬を間違えて飲んでしまう可能性もあります。まだ小さいこどもであれば走り回ることもあるでしょう。部屋の中にある積み上がったものが崩れることで、思わぬケガにつながることも考えられます。
必要なものがどこにあるのかわからない
保険の証券など大切なものが見つからなくなってしまうことも多いもの。大切なものをきちんと保管しておくためにも、片付けをしようと親に提案してみるといいでしょう。
実家を片付けようと言ったら怒られた!対処法は?
実家の片付けをする際にネックとなるのが、親の説得。説得をする際には、片付けをするべき理由を論理的に話し、説得を試みましょう。
ただ、いくら論理的に言ったとしても実家を片付けるというと、親に怒られることも多いもの。
親を説得するには、片付けする気にさせるのが大切です。
親の気持ちが片付けに向けば、成功したも同然。ですが、片付けする気にさせるのがとても大変なことなのです。
では、なんとか怒られずにうまく説得するにはどうすればいいのでしょうか。
実家のリフォームをすすめてみる
片付けをさせるには、片付けしたくなる環境を作り出すのもおすすめ。
「さらに過ごしやすい家にするために、リフォームするのはどう?」
「布団は大変だからベッドを購入したらどう?」
などと、環境を変える提案をしてみましょう。
新しい環境が楽しみになれば、自然と片付けしたくなるはず。環境を変える提案をしてみましょう。
家のバリアフリーにつながるリフォームなのであれば、介護保険を利用できるケースもあります。
親の健康を気遣いつつ説得してみる
家が汚いと転倒しケガをしてしまう危険性もあります。
「ケガをするのが心配だから片付けしよう」など。親が心配という気持ちを前面に押し出して片付けさせてと提案してみましょう。
他の家族にも説得を手伝ってもらう
実家の片付けは、家族みんなの問題です。
そこで、親の説得を兄弟姉妹などにもお願いしてみましょう。
孫が大きい場合には、孫に話させるのもおすすめの方法。子供に言われた場合には頑なに拒否する人でも孫に言われると素直に言うことを聞く人もいます。家族みんなで実家の片付けを行いましょう。
どこから手を付ければいいの?実家の片付けを成功させる3つのコツ
親の説得に成功し、実家を片付けることになったものの、どこから手をつければいいのかわからないと悩むことも多いでしょう。
実家の片付けを成功させるコツは、物を捨てられるかどうかによります。
家が汚くなってしまう主な原因は、物が多すぎるため。親が管理できるほどの量まで物を減らすことができ、物を置く場所がきちんと決まれば、実家が汚くなることが減ります。
実家の片付けをするときに、気をつけるべき順番は以下の通り。
- 物を捨てる
- 整頓
- 掃除
この順番を守り、実家の片付けを進めていきましょう。
実家を片付けする際に必要なものリスト
実家の片付けをする際には、必要なものをそろえてから取り掛かりましょう。
片付けをする際に必要な物は以下の通り。
- ゴミ袋
- 殺虫剤
- 台車
- マスク
- 軍手
- 帽子
ゴミの処分方法によっては、トラックの手配などが必要になる場合もあります。片付けに取り掛かる前に実家の地域のゴミ処理方法を確認しておきましょう。
まずは物を捨てることから
片付けで最も大切なのが、物を捨てること。親と一緒に実家の不用品の処分を行いましょう。
捨てやすいものから捨てていくと片付けがスムーズに進みます。
- 家庭ごみや空き箱
- 粗大ごみ
- 衣類
- 本
- 小物
- 書類
- 思い出のもの
この順番は捨てる判断が簡単なものから難しいものへと並んでいます。この順番に沿って整理を行ってみましょう。
一方で物を捨てる際には整頓することは考えず、捨てることだけを考えることが大切です。
というのも、2つのことを考えるのはエネルギーをとても使うもの。1つのことに集中することで効率よく進めていくことができます。
物が減れば配置を決めて整頓しよう
不用品の処分が成功すれば、次は整頓です。
整頓する際に大切なことは、物の配置を決めておくことと収納には余裕を持たせること。
物が散らかる主な原因は、収納する場所がわからないうえに収納できないこと。収納する場所がきちんとわかっており、決められた場所に物を片付けることができる仕組みさえできていれば、散らかることは少なくなります。
収納する際に、収納場所に余裕を持たせておくことも重要です。
例えば、本棚に入っている本の量に全く余裕がない場合、新しい本が1冊でも増えると収納できなくなります。すると、収納できない本は片付けられず、散らかる原因に。収納する量は整理整頓する段階で8割程度にしておくのがおすすめです。
多くの人が悩む!服を片付けるコツ
実家の整理をする際に悩みの種になることが多い、服。
服の整理は以下の4つの手順に沿って行ってみましょう。
- 服を全て集める
- 必要か不要か分ける
- 服の種類ごとに並べてみる
- 収納する
まずは、家にある全ての服を集めましょう。そして、必要か不要か判断していきます。判断に迷った場合には、とりあえず残しておきましょう。
次に必要と判断した服を種類ごとにきれいに並べてみます。すると、必要と判断した服の中にも、古い服や着ない服があることに気付きます。何年も来ていない服やこれからも着ないと感じた服は処分しましょう。
そしてある程度服が減ったところで、収納していきます。
物と同じで、収納に余裕がなければ、また散らかってしまいます。余裕を持たせて収納していきましょう。
旦那の実家の片付けの場合は、嫁の立場で「片付けましょう」と言うと、角が立つこともあります。ご主人に説得などを頼むといいでしょう。
実家の片付けができない!業者に頼むメリット・デメリット
「実家が遠方で帰れない」
「忙しくて実家の片付けができない」
という場合は、実家の片付けを業者にお願いしてもいいでしょう。
遺品整理を行っている業者ならば、たいていの場合生前整理も引き受けてくれます。
業者に実家の片付けをお願いする場合の費用は、実家の広さによっても変わるもの。また、地域によっても異なります。
業者に実家の片付けを依頼するメリットは以下の3点。
- 手間と時間が省ける
- 遠方の場合に通う必要がない
- 体力面の心配なし
手間と時間が省けるのが最大のメリットです。忙しい人や遠方に住んでいる人でも、実家の片付けを行うことが可能です。
また、依頼者が60代70代で体力面が心配であっても、業者が片付けをしてくれるので、スムーズに片付けが進みます。
業者にお願いするデメリットは、以下の2点。
- 費用がかかる
- 業者にだまされる可能性もある
専門の業者に依頼する以上、どうしても費用はかかってしまいます。依頼するときの費用の目安は次の通り。
広さ | 費用 |
---|---|
1K | 35,000円~ |
1DK | 60,000円~ |
2LDK | 72,000円~ |
3LDK | 112,000円~ |
そして大切なものが多く置いてある実家の片付けをお願いするなら、信頼できる業者を選びましょう。古物商や産業廃棄物収集運搬許可を得ているかどうかしっかりと確認しておくと安心です。
また不用品を回収してくれるのか、清掃作業はどこまで行ってくれるのかという細かな点も事前に確認しておきましょう。
実家が汚いと感じたら、親を説得しモノの整理を始めよう
片付けをすることになった場合、最も大切なことは「物を処分する」こと。親はもったいないと感じ、捨てられないかもしれません。ですが、物が多いと転倒の危険があるもの。捨ててくれるように説得しましょう。
古いものや長年使ってないものであれば、必要になったら新しいものを買ってあげると伝えると、安心して捨ててくれることもあります。
実家の片付けは、親と揉めることも多い家族にとって大変な問題です。家族だけで難しい場合には、プロの業者にお願いしてみてもいいでしょう。