お墓・葬送

お墓のローン(メモリアルローン)とは?メリット・デメリットに注意

お墓の購入費用は全国相場で150万円以上と言われています。高額な物なのでなかなか現金を一括で用意することは難しいですよね。

お墓には墓地代・墓石代など高額な費用がかかるため、支払い方法には現金はもちろん、カードローンや銀行のローンなどがあります。

お墓を購入する石材店によって支払い方法は異なりますが、基本的にお墓を建てるときにはローンを組めることが多いです。

今回はお墓の購入を一括ではなくローンで支払いたいと考えている人向けに、お墓のローン・メモリアルローンについて詳しく解説していきます。ぜひお墓を購入する前に参考にしてみてください。

お墓を購入する人向け!お墓のローンの特徴を解説

お墓のローンは基本的にお墓を販売している石材店が取り扱っています。石材店でローンの申し込みをする場合、石材店と提携している金融機関が取り扱っているローン商品を利用することになります。

ローンの対象となる主な費用
  • 墓石本体代
  • 墓石への彫刻費用
  • 墓石の設置工事
  • 仏壇仏具
  • 永代使用料
  • 葬儀費

このようにお墓に関連した費用がローンの対象となります。

お墓を購入できるローンには3種類!それぞれの違い

お墓を購入することができるローンには3種類あり、多目的ローンについてはお墓にかかわらず自由にお金を使うことができます。それぞれの特徴は以下の通りです。

石材店提携の信販系ローン 石材店が受付しているお墓のローン。石材店は中間の立ち位置であり、借入をしてそのまま石材店に支払われるので時間の短縮ができる。
契約内容は石材店によって差がある。
建墓ローン(メモリアルローン) 多目的ローンより金利が安いことが特徴。返済期間を長めに設定できるので、無理なく返済することができる。
多目的ローン さまざまな銀行で取り扱っているので、メモリアルローンよりも商品数が多い。お金の使途が決まっていないので金利が高めであり、返済期間も短い。

続いて実際の建墓ローンとメモリアルローンの例を紹介します。

【石屋千鳥】真心墓石ローン(2019年4月2日現在)

融資金額 代金の50%
金利(融資利率) 年率0%
融資期間 12回分割払いまで
担保・保証人 不要

【オリックス・クレジット】メモリアルローン(2019年4月2日現在)

融資金額 10万円~800万円
金利(融資利率) 実質年率6.0%~10.0%
融資期間 1年~8年
担保・保証人 不要

このようにローンによって融資金額や金利(利率)は異なります。ローンに申し込む前に、各ローンの違いを把握しておいてくださいね。

石材店提携信販系ローンとメモリアルローンの違い

石材店提携の信販系ローンは、メモリアルローンとは違いわざわざ金融機関に行く必要がありません。

そのため移動時間や手続きの時間を抑えることができます。

場合によっては銀行のローンよりも金利が低いというメリットもありますが、基本的に石材店によって条件が違うのでしっかりと比較してみましょう。

石材店によっては「団体信用生命保険」への加入を条件としているところもありますので注意してください。

メモリアルローンと多目的ローンの違い

メモリアルローンは基本的に保証人もいらず比較的誰でも利用できるのに対し、多目的ローンは見積書が必要だったり場合によっては利率が高く設定されたりします。

使用用途が制限されないため、ローンで借りたお金を何に使ったか、領収書などの証明するものを融資先へ提出する必要があります。

ローンを組むのに必要な書類や審査

ローンを組むときに必要な書類はありますか?
本人確認できるものと、収入を証明できるものが必要となります。借入金額が少ない場合は収入証明書類が必要ない場合もありますよ。以下の表を確認してみてください。
本人確認書類 運転免許証、健康保険証、パスポートなど
収入証明書類 確定申告書、源泉徴収票、課税証明書、年金通知書など
年金通知書が収入証明書類として認められているということは、年金受給者もメモリアルローンを利用することができるのですか?
年金収入だけの人でも借りることができるローンもありますよ。ただし、数はとても少ないです。

融資先によっては住民票や印鑑証明書が必要となる場合もあります。

メモリアルローンを組むことができる銀行を探すなら地銀がおすすめ

三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行などの大手銀行であれば、メモリアルローンではなく多目的ローン・フリーローンとして取り扱っています。

三菱UFJ銀行
「バンクイック」
三井住友銀行
「フリーローン(無担保型)」
みずほ銀行
「多目的ローン」
融資期間 カードローンのため無し 1年~10年以内(1ヵ月きざみ) 最長7年
金利 年1.8%〜年14.6% 年 5.975% 年5.875%(変動)年6.6%(固定)
金額 10万円〜500万円 10万円~300万円以内(1万円きざみ) 最大300万円
申込方法 ネット、テレビ窓口、電話 ネット、店頭、電話 店頭、郵送

地方であれば地方銀行で取扱いがないか探してみましょう。

ここでは千葉銀行のメモリアルローンを例に簡単に説明します。

  • 担保・保証人不要
  • 来店不要・審査結果即日回答
  • 所得証明書の提出不要

千葉銀行のメモリアルローンにはこのような特徴があり、千葉県、東京都、茨城県、埼玉県、神奈川県に住んでいる人が対象となります。

一般的に地方銀行はその地元の人がローンを組むことができる仕組みになっており、ローンを組むにはその銀行の口座を作る必要があります。

ローンを組んでまでお墓を購入すべき?ほかの選択肢も検討しよう

オレ、ローンを組むのは不安だなぁ。老後まで働けるかわからないし・・・。
家族のため、自分のため、お墓を建てるさまざまな理由があると思いますが、正直生活費を削ってまでローンを組むのはおすすめできません。家族や兄弟で話し合って他の方法でかいけつできないか考えてみましょう。

ローンは「借金」をしてしまうということです。

ローンを組むことで生活が苦しくなるのが予想できるのであればローンを組むのは避けた方が良いでしょう。

お墓を建てる以外にも次のような埋葬方法があります。

納骨堂 室内に遺骨を安置する方法。個人をはじめ、夫婦や一族ごとに安置することができる。ロッカー式、仏壇式がある。
散骨 海や山、空に砕いた骨を撒く方法。散骨用の船や飛行機のチャーター費用がかかる。
樹木葬 ハナミズキやもみじなどの大きくなりにくい木に埋葬する方法。自然に帰ることができるというイメージから人気がある。

無理にお墓を建てずに上記のような方法も検討してみてくださいね。

お墓は高額!ローンを組む前にべつの供養方法の検討を

メモリアルローンはお墓の購入費用や、永代使用権のために組むことができます。そして審査も通りやすく、融資期間も長いのでコツコツと支払うことができます。ただ無理にローンを組んでしまうと、生活するためのお金やもしものために使える費用がなくなってしまうかもしれません。

無理してお墓を建てようとするのではなく、「お墓はいらない?お墓を建てないメリット・デメリットと供養のかたち」の記事で紹介しているような他の方法で故人の遺骨を供養することも考えてみてくださいね。

最近ではお墓を建てる人も少なくなっています。終活をしている家族がいるのであれば、希望の埋葬方法についても相談してみると良いでしょう。