葬式・葬儀

葬儀のお車代はいくら必要?費用の相場から渡すときのマナーまで解説

「お車代」とは葬儀や法要を行う際にお坊さんに来てもらうために渡す交通費のこと。しかし実際にどのようなタイミングでどのように渡すべきか、悩んでしまいますよね。

このお車代は必ずしも必要というわけではなく、不要なケースもあります。これらの違いも渡すときのマナーやタイミングとともに詳しく解説していきます。

大切な家族が亡くなってしまったら気持ちの整理がつかないもの。あらかじめ葬儀のときのお金のマナーを学んでおけば、当日焦ることなく落ち着いて対応できますよ。

お車代が必要・不要なケースはどんな時なのか

お車代はお坊さんに渡す「交通費」ということはわかるのですが、どんなときに必要なのかわからないです。
読経をあげてもらった僧侶に対して渡しますが、葬儀を行う場所や地域ごとの風習にもよります。本来は僧侶の送迎をできないときに渡すものだったんですよ。

基本的にお車代を渡さなければいけないケースとは、葬儀や通夜の際にお坊さんに出向いてもらったとき。

また遠方の場合は宿泊代と一緒に渡す必要があります。古くからの付き合いで遠方でも来てもらいたいお坊さんがいる場合は費用も高くなってしまいます。

お車代が不要な3つのケース

お車代は以下のようなケースには不要とされています。

  • 施主がお坊さんの送迎をする場合
  • お寺で葬儀や法事を行う場合
  • お車代を受け取らない宗教の場合
お車代を受け取らない宗教もあるんですね!
宗教によって考え方が違うので親戚の人に尋ねてみたり、葬儀会社に確認したりすると良いですね。

施主がお坊さんの送迎をするのであれば、お坊さんの交通費はかからなくなるのでお車代は必要なくなります。また、お寺で葬儀や法事を行う場合は逆にこちらが出向くのでお車代は用意する必要がありません。

お車代の相場は3千円~1万円!地域や距離に変わるので注意

お車代はどのくらい包めば良いのでしょうか?
お車代の相場は3,000円から10,000円と言われています。ただし、地域や距離などによってかかる金額は変わってくるので注意してください。

実際にかかる交通費+αでキリの良い数字に数字になるように準備しておきましょう。

+αは端数と5,000円ほどあれば十分でしょう。お坊さんの自家用車でくるのか、タクシーでくるのかによって交通費は変わってきます。

いくら用意したら良いのか決められないときには来てもらうお寺や経験のある葬儀会社に確認してみましょう。自分で決めてあまりにも差がある金額だったら困るので相談することが1番です。

もし宿泊をする場合は、宿泊費用もお車代に含ませておきましょう。

初乗運賃 追加運賃
北海道 1600mまで670円 302mごとに80円
宮城県 1700mまで680円 238mごとに80円
東京都 1052mまで410円 237mごとに80円
神奈川県 2000mまで730円 293mごとに90円
愛知県 1264mまで500円 246mごとに80円
大阪府 2000mまで680円 266mごとに80円
福岡県 1600mまで750円 180mごとに50円

同じタクシー代でも地域によって距離の範囲や初乗運賃が異なってくるので、しっかりと調べておきましょう。お車代を抑えたいのであれば施主が送迎する方が良いかもしれません。

ちなみにお車代は葬儀の時以外にも渡す必要があるのでしょうか?
はい。「葬儀」からはじまり、「四十九日」「納骨式」「一周忌」「三回忌」と複数回渡します。

お車代の封筒の種類や書き方

お車代は白い無地の封筒を使いましょう。二重封筒も売っていますが、二重は不幸が重なってしまうことを連想させてしまうので一重を選ぶようにしてください。

白い封筒は「水引」や「奉書白封筒」を使用することが多いですが、水引の場合は紐の色に注意しましょう。

赤白 一度きりにしたい事に使用する。お見舞いなど
金銀 人生で一度きりの慶事や婚礼に使用する。
黒白 弔事、仏事で使用する。
黄白 弔事、仏事で使用する。(関西)
双銀 弔事、仏事で使用する。(主に金額が高額な時に使用)

双銀は昔存在しなかったもので、使用しても構いませんが数万包むときに使用される事が多いので一般的なお車代では黒白、関西では黄白を使用することが多いでしょう。

水引の場合の封筒の書き方とお札の入れ方

表書き 御車料・○○(姓名)家
中袋 住所・名前・金額

こちらのタイプは糊付けする必要がありませんが、もし中袋を糊付けするときは〆を記入しておきましょう。お札の顔の面を上にして表に向くように入れてください。

白封筒の場合の書き方とお札の入れ方

表書き 御車料(お車代)・○○(姓名)家
裏書き 住所・氏名
中包がある場合 住所・名前・金額

こちらのタイプもお札の顔の面を上にして表に向くように入れてください。白封筒は糊付けをするので〆を書きましょう。

最近は「お車代」と印刷された白封筒も販売されているのでそちらを使用しても構いません。

もし表書きに自分で「お車代」「御車料」と記入するのであれば毛筆・筆ペンで記入しましょう。

お車代では「薄墨」は使用しないので注意してくださいね。

なおお車代は新札を使用しても良いですが、用意することができなければ無理にこだわる必要はありません。

お車代の「渡し方」と「かける言葉」

お車代はどのタイミングで渡せば良いのでしょうか?
お坊さんには法要が終わった後にお布施と一緒に渡すのがベストですよ。

葬儀場では控え室に行って渡すのが常識ですが、もし控え室に行って良いのかわからない場合は係の人に相談してみましょう。もし相談するのであれば式が始まる前に聞いておくのがおすすめです。

封筒を渡すときに注意したい点は手渡しがマナー違反だということ。

ふくさや小さいお盆、切手盆に乗せてから渡すのがマナーなので注意してくださいね。封筒は表にしてお坊さんから正面が見えるように乗せましょう。

切手盆とは

冠婚葬祭で使用される四角い黒塗りのお盆。

お盆がない場合はどうしたら良いのでしょうか?購入するべきなのかしら・・・。
お盆がない場合は葬儀会社が貸してくれることもあるので確認しておきましょう。

渡すときは一言お坊さんへ挨拶を。「本日は誠にありがとうございました。些細ですがこちらはお礼です」など伝えてください。もし式の前に渡すのであれば「本日はよろしくお願いします」と言い換えると良いでしょう。

葬儀の参列者(親戚・知人)へのお車代は不要

結婚式のように親戚・知人など葬儀の参列者にもお車代は渡すべきでしょうか?
基本的に葬儀の際には参列者にお車代を渡す必要はありません。

遠距離から来た知人や親戚に交通費を渡さなければいけないのでは?と思いがちですが、葬儀の場合は参列者自らの意思で参列したいと思うものなのでお車代を渡すという習慣は一般的にありません。

ただし、どうしても感謝の気持ちとしてお車代を渡したいというのであれば絶対にダメという訳ではないので家族と相談してみて決めましょう。

お車代はお寺で気を使わない程度の金額に

お車代はあまりに高額なお金を包んでしまうとお坊さんも遠慮して受け取ってもらえなくなってしまいます。感謝の気持ちで多めに包むのではなく、実際にかかる交通費+α(端数をキリよくする程度)のお金を包むのが一般的です。

基本的に包む金額は自分一人で決めるのではなく家族や葬儀会社、お寺に相談することが多いです。一人で悩まずに誰かに相談して決めましょう。

お車代の渡し方やタイミングについてもしっかりとマナーがあります。上記で説明したように封筒の種類によって書き方や封の方法が違ったりするので注意しましょう。

また、参列者には基本的に用意する必要がないのでお坊さんに渡す分だけ用意してくださいね。