葬式・葬儀

葬儀後のお礼は必須!挨拶回りをすべき人一覧と気をつけたいマナー

葬儀が終わると忙しさも多少落ち着きほっとするもの。一息つきたくなりますよね。ですが、葬儀が終わった後にはお世話になった方々などへ挨拶をしに行く必要があります。

葬儀後の挨拶は、葬儀後の翌日または翌々日、遅くても1週間以内には行きましょう。遠方のために弔電をもらった方には、礼状をできるだけ早めに送付します。

また、特にお世話になった世話役や受付係の方には、お礼の品を持って挨拶に行く場合も。葬儀でお世話になった方々は今後も付き合いが続く方ばかり。失礼のないよう、きちんとお礼を言いに行きましょう。

葬儀後にお礼はすべき人は?対象の7種類を紹介

葬儀後のお礼って必要ですか?誰にお礼すればいいんですかね?
葬儀は自分たち家族だけでできるものではなく、さまざまな人々に助けてもらって行うことができるものです。係をしてくださった方などお世話になった方に葬儀後お礼を言っておくと失礼にあたりませんよ。

葬儀は自分たちだけでできるものではありません。また、葬儀でお世話になった方とは、今後も付き合いが継続していくもの。

通夜や葬儀後の御礼はマナーとしてしっかりと行いましょう。

お礼をしなければならない人たちは次の7種類。

  • 菩提寺・お寺
  • 葬儀社
  • 世話係・受付係
  • 近所の方
  • 病院
  • 故人の勤務先
  • 弔電をいただいた方

これらの中で、自分たちに関係のある方々へお礼をしに行きましょう。

ですがお礼や挨拶をしなければならない人は多く、とくに家族で分担した場合どこまでお礼ができたかわからなくなってしまいやすいです。

お礼するときはチェックリストを作っておき、漏れのないようにするのがおすすめですよ。

お礼を言う相手別に紹介!挨拶の際のマナーとお礼の内容

誰にお礼を言うのかによって、いつまでに言えばいいのか、どのような形でするのかなどのマナーが違うのでしょうか?
そうですね。相手によっていつまでにお礼を言うべきなのか、直接なのか礼状で行うのかは変わります。相手別にマナーを知っておくと安心ですね。

菩提寺やお寺には言葉で気持ちを伝えよう

菩提寺やお寺の場合、翌日か翌々日に直接挨拶をしに行くのがおすすめです。というのも、葬儀の当日は忙しく挨拶をゆっくりとすることもできないもの。そこで、当日に言えなかったお礼の気持ちを伝えるために、直接挨拶をしに行くのがマナーとされています。

とはいっても、お布施を葬儀の前に渡している場合がほとんどのため、特別に何かを持っていく必要はありません。お礼の気持ちを言葉で伝えるといいでしょう。

葬儀社には支払いに行く際にお礼を言おう

葬儀社への支払いは、一般的に葬儀直後から1週間後の間に行うことが多いもの。葬儀社へは、支払いに行った際に葬儀のお礼を言うようにしましょう。

葬儀社に対して何かお礼をしたいと思ったときは、お金や物ではなくお礼状を書くのがおすすめです。

葬儀社にお礼の品を持っていっても受け取ってもらえないことがあると聞きました。
そうですね。会社によってはお礼を受け取ってはいけないと決められている場合もあります。品ではなく、礼状を渡すのがおすすめですね。

世話係・受付係へは翌日または翌々日に直接お礼しに行こう

世話係や受付係をしてくださった方に対しては、翌日または翌々日に直接お礼をしに行きます。

世話係や受付係の方へは基本的には謝礼は必要ないといわれてはいるものの、お礼の品を渡したい場合は「御礼」などとし謝礼を渡すといいでしょう。

ただし、目上の方に現金を渡すのは失礼にあたる場合も。目上の方へは、現金ではなく何か品物を渡すのがおすすめです。

近所の方へは翌日または翌々日に遺族がお礼をしに行こう

近所の方へは翌日または翌々日に直接お礼をしに行きます。近所の方へは特別に何かを持っていく必要はありません。お世話になったお礼を言いに行きましょう。

地域によってあいさつの仕方などが違うと聞いたのですが、本当ですか?
そうですね。地域によっては葬儀後の挨拶やお礼に関しても独自のやり方がある場合もあります。周りの方や親族に確認しておくと安心ですよ。

お世話になった病院へは支払いに行く際にお礼をしよう

最期を看取ってくれた病院には支払いをしに行かなければなりません。

葬儀の翌日または翌々日には支払いをしに行き、その際にお礼をします。

長期入院していた場合は、看護師や医師に対して菓子折りなどを持参してもいいでしょう。その際に無事葬儀が終わったことを伝えておきます。

故人が勤務していた会社へは1週間以内に挨拶をしに行こう

故人が会社に勤務していた場合は、会社へ挨拶をしに行きます。

会社へ挨拶をしに行く際は、故人の持ち物の片づけなどもしなければならないため、事前に電話で連絡を取った後に挨拶しに行きましょう。

会社の方に対して特別にお礼の品は必要ありません。口頭でお礼を言いましょう。

会社の人が参列してくれたときには、参列してくれた人たちに直接お礼を言うんじゃったかのう?おっと、ワシは葬式をしてもらうほうか。
そんな冗談を!そうですね、参列してくれた方、香典を頂いた方には直接お礼を言っておくべきたいところ。目上の人から順にお礼を言っていくといいでしょう。

弔電を頂いた方には礼状を郵送しよう

遠方であるために葬儀に参列できず弔電を送ってくださった方には、葬儀後早めに礼状を郵送します。

礼状においては、通常の手紙とは異なるマナーが存在するもの。礼状のマナーは以下のとおり。

  • 句読点を使わない
  • 冒頭の挨拶文を入れない
  • 故人の名前を故〇〇儀と入れる
  • 略式のお詫びを入れる
  • 便箋の色を白かグレーとする
  • 差出人は喪主〇〇とする

これらのマナーを取り入れて礼状を作成しましょう。礼状の文例は以下のとおり。

礼状文例
謹啓
故○○儀 葬儀に際しましては ご丁重なるご厚志を賜り 心より厚く御礼申し上げます
お蔭をもちまして 葬儀は滞りなく済ませることができました

本来であれば拝眉の上親しくご挨拶申し上げるべきところですが 略儀ながら書中をもってお礼のご挨拶とさせていただきます
敬具
〇〇年〇月〇日
喪主 〇〇〇〇
親族一同

礼状は葬儀社に作成してもらうことも可能です。弔電を頂いた場合には、会葬礼状とともに礼状の作成を葬儀社にお願いしてもいいでしょう。

お礼の際には服装に注意を!挨拶は要点をまとめて簡潔に

葬儀後の挨拶に行く場合の服装は、地味な平服またはダークスーツにします。

明るい色の服装は避け、地味な色合いの服装にするのがおすすめです。

また、挨拶で入れるべき内容は以下のとおり。

  • お世話になったこと
  • 無事葬儀を終えられたこと
  • 感謝の気持ち

長い文章でなくても構いません。二言程度で短く挨拶を行うようにし、長居をしないようにしましょう。

葬儀後の挨拶をきちんと行い感謝の気持ちを伝えよう

葬儀は様々な方に助けてもらうことでできるもの。お世話になった方々には挨拶をしに行き、感謝の気持ちを伝えましょう。

その際には、失礼のないようにマナーを守るのが大切です。重要なのは葬儀後早めにお礼を言いに行くこと。特にお世話になった方には、お礼の品を持っていくのがおすすめです。

お礼をしに行く場所は多くなる可能性も多いもの。漏れのないよう、リストを作っておくのもひとつの方法です。

葬儀後はあまり余裕もないかもしれません。ですが、感謝の気持ちを伝えておくのはとても大切なことです。感謝の気持ちを伝えに挨拶をしに回りましょう。