ハンドメイドで副業するには?稼ぐために必要な知識と始める前の心得
趣味で、お裁縫やアクセサリーづくりなど、ハンドメイドを楽しんでいる人も多いのではないでしょうか。そんな風に自分が楽しく製作したハンドメイド作品が、商品として売れたら、さらにうれしくありませんか?
最近では、SNSやスマホアプリの普及により、個人でつくったハンドメイド作品を手軽に売り買いできるサービスが増えています。実店舗を持たなくても、自宅にいながら商品を売れるなんて、とっても便利な世の中ですよね。
今回はハンドメイド作品を販売する「副業」について、詳しく解説します。本業を持ちながらでも、ハンドメイドで副業できる可能性を探ってみましょう。
ハンドメイドでどんなものが売れる?作品例とネットを使った出品方法
ハンドメイドで売れる商品の例
ハンドメイドといっても、手作りできるグッズは多種多様ですよね。まずは、ハンドメイド作品で売られている商品の例をみてみましょう。ハンドメイド作品の売り買いサイト『minne(ミンネ)』では、以下のようなカテゴリが設けられています。
- アクセサリー
- ファッション
- バッグ・財布・小物
- スマホケース・モバイルグッズ
- 家具・生活雑貨
- 文房具・ステーショナリー
- ニット・編み物
- 陶器・ガラス・食器
- アート・写真
- ベビー・キッズ
- ぬいぐるみ・人形
- おもちゃ
- ペットグッズ
- アロマ・キャンドル
- フラワー・ガーデン
カテゴリだけでも、さまざまなハンドメイド作品が売られていることがわかりますよね。このように、豊富なジャンルでハンドメイド作品を販売することができるので、ハンドメイドが好きな人は、枠にとらわれず自由な創作が可能です。
ハンドメイド商品を売る4つの方法を紹介
自分でつくったハンドメイド作品を売る方法は、大きく分けて4つほどあります。
- ネット販売
- フリーマーケットやマルシェ、イベントへの出店
- 委託販売
- 実店舗を構える
本業ではなく副業としてハンドメイド作品を売りたい場合、場所や時間を問わずに出品できる「ネット販売」がもっとも活用しやすい方法です。
「ネット販売」ではメルカリやラクマなどのフリマアプリで販売したり、minneやCreemaなどのハンドメイド専門の売り買いサービスを利用したりすることができます。
インターネットを介して販売できるので、全国のだれにでも商品情報を届けることができます。さらに、作品ができたら好きなタイミングで出品することができるので、本業をしながらでも隙間時間に取り組むことが可能です。
フリマアプリやハンドメイド通販サイトを利用した副業方法について、それぞれの特徴をご紹介します。
メルカリ・ラクマなどの総合フリマアプリ
ジャンルとわず、オリジナルハンドメイド品から、中古グッズまでさまざまな商品を取り扱っているフリマアプリです。
登録者数がとても多く、ハンドメイドに関心のある人から、ない人にまで商品を訴求することができます。
アプリの利用にかかる登録料金はなく、商品が売れたときに販売手数料3.5%~10%(アプリによる)が発生します。
アプリの利用者数が多いため、たくさんの人の目に触れられることができますが、もちろんハンドメイド作品に興味のないユーザーも多くいるため、販売率が一概に高いというわけではありません。
しかし各サービスには「ハンドメイド」というカテゴリが設けられており、検索や閲覧はしやすい仕様です。
minne・Creemaなどのハンドメイド専門売り買いサイト
minne(ミンネ)やCreema(クリーマ)は数多くのハンドメイド作品が販売・購入できる、国内大手のハンドメイド専門マーケット。ハンドメイド作品をつくる作家の想いやデザインを知ったうえで、気に入った作品を購入することができます。
どのサイトも基本的に登録料や月額料は無料で、作品が売れるごとに販売手数料が10%前後発生します。
ハンドメイド製品を専門に取り扱っているため、購入者はハンドメイド製品への関心が高い20代~40代の女性ユーザーが中心。
ハンドメイド製品に興味のある人へ、直接的に商品をアプローチしやすい専門販売サイト(アプリ)なんです。
どのサイトやアプリも基本的なシステムは大きく変わりません。しかし、各サービスを利用するユーザー層に違いがあるため、アプローチしたいターゲット層が多く使っているアプリを使ったり、各サービスを併用するのが得策といえるでしょう。
ハンドメイド副業でどれくらい儲かる?販売手数料や配送費を考えよう
赤字にならない価格設定が大切
実際にハンドメイド作品を売って副業をすることで、どれくらいの利益がでるのでしょうか?考えておきたいのは、作品づくりにかかる材料費や販売手数料、梱包資材代や配送費を引いた売り上げ額です。
販売価格を設定するときに、事前にかかる原価を計算し、赤字にならない金額を定めなければなりません。
さらに、忘れてはいけないのが作品の制作にかかった「時間」です。たとえば、2時間かけてつくったハンドメイド作品を2000円で販売すると、時給換算としては1000円となります。しかし、そこから配送費や販売手数料を差し引かなければならないため、実際に利益として残るお金はわずかとなるでしょう。時給換算すれば、数百円になってしまうことも少なくありません。
副業としてハンドメイド作品を売るときは、「売りやすい金額」だけでなく「利益がでる金額」とのバランスを見ながら価格設定することが大切です。
ハンドメイド作品を売ったら副業になる?副業と確定申告の考え方
確定申告の基準となるのは年間所得20万円以上
もしハンドメイド作品を売って利益が出たら、それは副業となるのでしょうか?
考え方として、確定申告の必要となる「年間20万円以上の所得」が生じるかどうかが基準となります。
本業がある人の場合、副業による所得が1年間で20万円に満たなければ、確定申告をする必要がありません。もし年間所得が20万円を超えると、確定申告をする必要が発生し、勤務先での源泉徴収にも影響がでることになります。
勤め先の規定で副業が認められていれば問題ありませんが、副業が禁止されている場合は注意が必要です。
なお、この20万円以上の所得というのは、「売り上げー経費」を指します。
売り上げた金額の合計が20万円以上ではなく、材料費や経費を差し引いた金額が20万円を超える場合が対象となるため、ハンドメイド作品で多くの利益を上げていない限り、対象となることはないでしょう。
もし勤務先で副業が禁止されているにもかかわらず、ハンドメイドの副業で所得が20万円を超えてしまいそうな場合は、一度勤務先に相談をしてみるとよいかもしれません。
ハンドメイド作品を売って副業するメリット&デメリットまとめ
- 自分の得意なことや趣味を活かして仕事ができる
- アプリを使えば、時間や場所を気にせず好きなときに出品できる
- 自分の作品が売れればモチベーションがあがり創作意欲が高まる
- 梱包や配送に手間がかかる
- 配送費や販売手数料が発生する
- 手間暇の割に利益が出にくい
ハンドメイド作品を売る副業は、自分の好きを活かして楽しみながらお金を稼ぐことのできる魅力的な仕事です。
しかし一方で、かかる経費や手間暇を考えると、思っている以上に利益がでないことが多くあるようです。
ハンドメイド作品づくりや販売に専念できればよいですが、本業をしながらとなると時間的にも体力的にも負担が生じてしまうかもしれません。本業に支障をきたせば、副業が認めてもらえない可能性も出てきます。
本業とのバランスを鑑みながら、無理のない範囲で取り組むことがおすすめです。
趣味を活かして上手にお金稼ぎ!ハンドメイド作品で副業は可能
本業をしながらであれば、ある程度の制約も避けられません。しかし、趣味を通じた副業だからこそ、お金儲けをしながら気分転換にもつながる魅力的な仕事といえるでしょう。
経費や手間暇をしっかりと踏まえたうえで、赤字にならない価格設定をしながら、趣味を活かしたハンドメイドの副業にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。