
家族葬を徹底解説!費用・流れ・香典・マナーについてと呼ぶべき人
最近葬儀会社の広告やCMで「家族葬」という言葉を目にすることがあります。また、家族葬を選ぶという人が多いということを聞いたことがありませんか?そこで本当に今は家族葬が増えているのか・なぜ家族葬を選ぶのか詳しく説明していきます。
もし家族葬の方が費用が安いのであれば、ぜひ検討したいと思うのではないでしょうか?家族葬は費用が抑えられると言われていますがどのくらいの相場なのかチェックしてみましょう。また家族葬にはどんなメリットとデメリットがあるのか、通常の葬儀とはどんな違いがあるのか注目してみてください。
家族葬の特徴とは?一般葬の違いとメリット・デメリット
家族葬とは一般的な葬儀より小規模で行う葬儀のことを指します。参列者として声をかけるような人は主に以下のような人たちです。
- 家族
- 親族
- 親しい知人・友人
昨今では家族葬をはじめ小規模な葬儀が増加していますが、なぜそのような人が増え始めているのでしょうか。
- 落ち着いてお別れをすることができる
- 自由な葬儀を行うことができる
家族だけだと気を使うことなくゆっくりとお別れをすることができます。また、形式ばった葬儀ではなく自由な葬儀をすることができるところも選ばれる理由の一つとなっています。
葬儀をしてもらう側も家族だけに見守ってほしい・気心の知れた人たちだけで見守ってほしいと思う人も多いのです。派手な葬儀よりもこじんまりとした葬儀を行うのが主流になっていくでしょう。
家族葬の基本の流れを解説
家族葬にはどんなメリットとデメリットがあるのか詳しく説明していきます。家族葬を選ぶ人が増えているので家族葬が良いのでは?と検討する人がいるかと思いますが、どんなメリットとデメリットがあるのか把握しておきましょう。
- 使うお金を抑えることができる
- 身内だけの安心できる葬儀ができる
使うお金を抑えることができるのは参列者側にも該当します。
通常であれば香典を持って駆けつけていましたが、その必要がなくなります。また、仕事をしている人であれば休暇を取ったり早退したりする必要もなくなるのです。
親しい人だけ声をかけて行うことができるのでかしこまる必要がなく、心がこもった葬儀にすることができます。
- 人間関係の希薄化
- プランによっては葬儀費用の負担が大きくなる
会社の人や友人などに声をかけないということは一緒に仕事をした人などにお礼を言う場がなくなってしまうので人間関係をおろそかにしてしまうことになります。
参列者が少ないということは香典も少ないということです。葬儀費用に香典をあてることができなくなるので葬儀のプランによっては逆に費用が高くなってしまうかもしれません。家族葬の場合はプランを確認して通常の葬儀とどのくらい費用の差があるのか比較してみましょう。
家族葬と通常の葬儀との違いは?表で比較しよう
では通常の葬儀とどんな違いがあるのか見てみましょう。
通常の葬儀 | 家族葬 | |
---|---|---|
参列者 | 身内から職場の人まで声をかける | 家族から親しい友人程度までしか参列せず、名木もない |
形式 | 一般的なものから高額なものまで幅広い | シンプルで簡素化されている |
香典 | 風習通りいただき、 お返しをするケースが多い |
身内だけなので辞退することが多い |
式場 | 参列者の人数によっては大きな式場を選ぶ | 自宅など、小さな式場で行うことができる |
家族葬はかなり少人数で行うので自宅でも葬儀をすることができます。小規模な葬儀といえば「密葬」も思い浮かびますが、この言葉がよく家族葬と混同して覚えてしまっている人がいます。
密葬とは近親者で葬儀をした後に本葬やお別れの会を行われることが基本です。家族葬ではお別れの会や本葬は行いません。
それでも送ってくれる人がいるのでそのときには快く感謝して受け取っておきましょう。
家族葬の費用の相場とどれくらい?一般葬と比較
鎌倉新書の第3回「お葬式に関する全国調査」によると、家族葬の平均費用は911,544円です。
通常の葬儀 | 家族葬 | |
---|---|---|
平均葬儀費用 | 1,171,111円 | 911,544円 |
飲食費・返礼品 | 366,161円 | ー |
家族葬でも飲食費や返礼品を用意することもあるかもしれません。しかし家族葬は基本的に近親者のみなので飲食物を用意しなくても問題はありません。そして返礼品は香典を受け取らないようにすれば用意する必要がありません。
葬儀費用は葬儀会社によって金額が違うのでしっかりと比較しておきましょう。場合によっては一般の葬儀をした方が安く済むこともあります。安く済ませたいという理由で家族葬を選ぼうとしている人は要注意です。
家族葬の基本の流れを解説
家族葬の流れを知っておいてスムーズに準備・葬儀をしましょう。流れを把握しておくことでしっかりと故人とのお別れをすることができるでしょう。
1.声をかける人を考えておく
あらかじめ声をかけたい人のリストを作っておくことで慌てずに連絡することができるでしょう。
2.ご遺体を搬送してもらう
亡くなってから24時間は火葬することができないので安置する必要があります。そのため葬儀会社に連絡をしてご遺体を搬送してもらいます。納棺はお通夜のタイミングに合わせて葬儀会社が行います。
もし近所に人々に見られたくないのであれば、深夜や早朝にお願いをすると良いです。
3.通夜式
故人との別れを惜しみながら霊を慰める儀式を行います。控室がある葬儀場では告別式まで故人と共に時間を過ごすことができます。
告別式
参列者への挨拶や告辞、ある場合は弔電も紹介します。その後に故人の周りに生花を添えます。
出棺
故人を寝台車に乗せて火葬場へ行きます。遺族は寝台車の後に自家用車でついて行くことになります。
火葬
証明書をスタッフへ渡し、火葬を行います。火葬には1時間ほどかかるので待合室でお茶をしながら待機します。火葬が終わったら骨を骨壷に納めていきます。
一連の流れはこのような形になります。
もし親族でもあまり関わりないから声をかけるつもりがない場合でも、親族間のトラブルが起きないように葬儀を行うことを知らせる必要はあります。訃報で家族だけで葬儀を行う旨を伝えましょう。
家族葬のマナーは?服装や発言に注意を
他にも言葉のマナーとして以下のような単語は使うことを避けてください。
- 重ねる、重ね重ね、くれぐれも
- 死ぬ、死亡
- また、たびたび、しばしば、ますます
これらの単語は死を直接連想させたり、不幸が重なってしまうことを意味するような不吉な単語とされています。
家族葬の特徴を知って一般の葬儀と比較しましょう
周りに気を使うことなく故人との時間をゆっくり過ごしたい人であれば家族葬は向いているでしょう。
家族葬のマナーは一般の葬儀のマナーと同じと考えてください。参列者は香典を受け取らないことにしているのかを確認しておきましょう。そういった場合に香典を渡すとかえって気を使わせてしまうことになります。
焼香のしかたや服装については一般の葬儀と同じ考えです。お見送りをきちんとできるように家族葬についての知識を覚えておいてください。