生命保険
終身保険と養老保険の違いと特徴は?メリットやデメリットも比較

終身保険と養老保険の違いと特徴は?メリットやデメリットも比較

積立部分のある生命保険といえば「養老保険」と「終身保険」それぞれどのような特徴があるかご存知ですか?死亡保障を備えたいと初めて生命保険への加入を検討している人はどれに加入すれば良いのか迷ってしまうでしょう。

どちらの保険にもメリットやデメリットがあるので自分のライフプランにあっている方を見つけてみましょう。

また同じ生命保険(死亡保険)として定期保険という商品もあります。仕組みを理解して、家族でどんな保険に加入すべきか保険加入について話し合ってみましょう。

養老保険と終身保険とはどんな仕組みの保険?

生命保険は死亡への保障を備える保険です。どちらも万が一亡くなった時・高度障害の時に死亡保険金受取人に対して保険金が支払われます。生命保険には何種類もの特約があり、扱っている特約は保険会社によって異なります。

死亡保障を上乗せする特約には以下のようなものがあります。

  • 定期保険特約
  • 災害死亡割増特約
  • 三大疾病保険特約
  • 逓減定期保険特約
  • 収入保障特約

これらの特約を付加することによって該当する死因の場合、保険金が上乗せされます。

養老保険の仕組み

養老保険は死亡保障を備えつつも「貯蓄」をメインとした生命保険です。満期がある保険で、満期までの間に被保険者が亡くなった場合・高度障害になった場合に保険金が支払われます。満期まで生存している場合でも満期保険金として受け取ることができます。昔は金利が高かったので貯蓄目的として契約している人が多かった保険です。

養老保険の保険期間はどのくらいあるのですか?
10年〜50年と幅広いですよ。ライフイベントに合わせて満期のタイミングを考えることもできます。

死亡保障も備えながら将来の資産づくりをできるのが養老保険の特徴です。

終身保険の仕組み

終身保険は死亡保障をメインとした生命保険です。

養老保険とは違い満期がなく、一生涯保障してくれるのが特徴です。

亡くなった場合・高度障害になった場合のみ保険金が支払われます。満期はありませんが、解約返戻金はあります。返戻率は徐々に上がっていき、解約するタイミングによっては元本割れしてしまうので、あまり解約のことを考えない方が良いでしょう。

養老保険と終身保険のメリットとデメリット

養老保険と終身保険のメリットとデメリットは以下のとおりです。法人でも活用されている養老保険は「法人契約」についても説明します。

養老保険のメリット

  • 満期保険金を受け取れる
  • 貯めたい期間を決められる
  • 貯蓄ができる

養老保険のデメリット

  • 保険料が割高
  • 一生涯保障されない
  • 保険の見直しがしにくい
養老保険は保障というより貯蓄のメリットが大きいですね。
そうですね。しかし、最近はマイナス金利の影響で金利が低いのであまり魅力的とはいえないかもしれませんね。

終身保険のメリット

  • 相続税対策になる
  • 一生涯保障が続く
  • 貯蓄ができる

終身保険のデメリット

  • 掛け捨てより保険料が高い
  • すぐに解約してしまうと払込保険料を下回る
  • 払込期間が長い
税金の対策ができるのは良いですね。相続税対策のためにも終身保険に加入しておきたくなりました!
早めに相続のことについて考えるのは良いことです。終身保険をはじめ、生命保険は死亡保険金の受取人をあらかじめ指定できたり、非課税枠もあるので上手に活用しましょう。

法人契約とは?

保険の契約者を法人とするものを法人契約と呼びます。被保険者は役員や従業員にして退職金や被保険者が万が一の時に親族のための死亡保険金として準備など福利厚生に活用できます。支払った保険料はパターンによって異なりますが「経費」として処理できるので上手に活用している法人もいます。

生命保険は法人だけではなく、個人も税金の対策として利用できるので上手に活用してみましょう。年末調整でも生命保険料控除を受けることによって住民税や所得税の節税になります。

養老保険と終身保険の特徴を比較

養老保険と終身保険の違いを表で比較してみましょう。養老保険と終身保険は同じ積立タイプの保険ですが、保険料や保障期間、保険金に違いがあります。

特徴 養老保険 終身保険
保険料 終身保険より高い 養老保険より安い
保障期間 一定期間 一生涯
解約返戻金 あり あり
満期金 あり なし

終身保険と養老保険で悩んだら、どちらに加入すべき?

終身保険と養老保険で悩んだら、どちらに加入すべきでしょうか?それはライフプランや家族構成によって異なります。

それぞれの保険の特徴と違いを見ていきましょう。

養老保険に加入すべき人はこんな人

  1. 目的に向けて貯蓄をしたい人
  2. 貯蓄を目的に死亡保障も備えたい人
  3. 税金対策をしたい人

養老保険に加入すると貯蓄することがメインとなるでしょう。死亡保障に備えるために養老保険に加入するのは少し保障として薄いかと思います。保険の金利は預貯金よりは少し金利が良いです。

養老保険の満期にはどのくらい戻ってくるのですか?
94%〜103%くらいの返戻率になっています。終身保険と返戻率はあまり変わらないかもしれませんね。

ただし気軽に払い戻しできなく、期間が長いので根気が少し必要かもしれません。

貯蓄をしたいけど亡くなった時の死亡保障が少しでも欲しいという人は養老保険に加入するのも良いでしょう。

死亡保険金は基本的に満期保険金と同額になります。

保障がもう少し欲しい人は定期特約などでカバーすることになります。

年末には所得税・住民税に対して生命保険料控除を受けることができ、養老保険も対象となります。会社から11月末以降にもらう書類に払込証明書を添付して提出する必要があります。もし払込証明書を無くした場合は保険会社に再発行してもらう必要があります。

終身保険に加入すべき人はこんな人

  1. 老後も死亡保障がほしい人
  2. 保険を利用して貯蓄をしておきたい人
  3. 保険料は一生同じ金額が良い人
  4. 相続の対策をしたい人

老後はけがや病気が多く、若いうちと比べると身体が弱くなっています。そのため死亡のリスクも高くなります。一度けがや病気をしてしまうと告知で引っかかってしまうため、早い段階で終身保険に加入しておくのがおすすめです。既病歴があって加入できたとしても特別条件がついてしまう可能性もあります。

養老保険のように貯蓄に特化したものではないですが、解約返戻率は上がっていきます。

終身保険の中でも返戻率が高いのは「低解約解約返戻金型終身保険」です。

早い段階で解約してしまうとかなり低い解約返戻金となってしまうので長期おいておける余裕のある人には向いています。

低解約解約返戻金型終身保険とは

通常の終身保険と死亡保障がある点では変わりないですが、解約時の解約返戻金が異なります。保険料の支払い満了することで返戻率がぐんと上がります。支払期間は終身保険加入時に設定します。10年〜30年など期間はさまざまです。

金融機関に預金しておくと、万が一亡くなった場合は相続の手続きが必要になります。生命保険は契約時に死亡保険金受取人がきちんと決められていれば、相続の手続きは金融機関ほど難しくはありません。もちろん死亡診断書などの必要な書類はあります。

もし死亡保険金受取人が「被保険者」「法定相続人以外」を指定していた場合は相続税ではなく、贈与税となってしまいます。保険の場合相続税には非課税枠があります。以下の計算式で算出した金額を超過した部分に対して課税されます。

500万円×法定相続人の数=非課税限度額
※相続の放棄をした人も含める
※養子がいる時には実子がいる場合1人まで、実子がいない場合は2人まで含めることができます。

掛け捨てタイプの定期保険で保険料を抑える

どちらも保険料がやっぱり高いということであれば、「定期保険」という手もあります。

保障期間が決まっているので一生涯保障が欲しい人には向いていませんが、保険料は終身保険よりも割安です。

種類 保障期間
更新型 10年・15年ごとに更新
全期型 加入時に必要な期間を決める

定期保険には更新型と全期型があります。更新型は年齢が上がると保険料も高くなってしまうため、保障したい期間が決まっているのであれば必要な期間をあらかじめ設定しておく「全期型」が良いでしょう。

掛け捨ては貯蓄性がないですが、保険料を余計に支払い必要がなく家計に余裕が生まれます。無理して終身保険で備えても保険貧乏になっては意味がありません。

保障の充実を重視したいならば終身保険

そもそも保険は保障を備えることが目的です。養老保険にも死亡保障はありますが、やはり終身保険の方が保障は充実しています。養老保険の満期保険金額=死亡保険金額ですが、保障が少ないと考えられます。

定期特約などを付加して保障額をアップすることはできますが、その分保険料が高くなってしまいます。昔のような利率の良い養老保険であれば迷わず加入をおすすめしますが、今では保険会社もあえて勧めていません。

終身保険の一生涯保障は保険料をずっと支払い続けることになってしまいますが、若いうちに亡くなってしまう可能性は低いです。老後のことをしっかりと考えると終身保険に加入しておく方が家族も安心するかと思います。