葬式・葬儀

葬儀の食事で注意することは?費用やマナー、精進落しについて知ろう

葬儀の食事の「精進落とし」や「通夜ぶるまい」「お斎」について知っていますか?食事にはちゃんと意味があるので、葬儀についての知識だけではなく葬儀のときに食べる食事についても場面ごとに学んでいきましょう。

葬儀の食事の中でも「精進落とし」のことを中心に、葬儀の食事の手配の仕方やマナーを詳しく説明していきます。葬儀はいろんな人が集まるので恥をかかないようにしっかりと知識を身につけておけると安心ですね。

葬儀の食事(会食)とはどんなものを食べる?

葬儀の食事は遺族が出す通夜式や葬儀、火葬中などに食べる食事のことを指します。

なんのために食べるものなんですか?
家族や親族、お坊さんが故人をしのび、区切りとして食べる食事なのです。

葬儀の食事は大きく分けて次の3つになります。

  • 精進落とし
  • 通夜ぶるまい
  • お斎

精進落とし(しょうじんおとし)とは?

葬儀の食事でも精進落としという言葉は聞いたことがある人が多いのではないでしょうか。いつもの食事に戻すという意味で精進落としという名がつけられています。

遺族が用意した精進料理を食べるのですが、四十九日まで肉や魚、卵・乳製品を食べることはできません。

今の日本人はたくさん摂取している食材なので食べないというのはけっこう厳しいかもしれません。

昔からの風習で動物性の食材を食べることを禁じられてきましたが、今の精進落としではもてなしの料理へと変化してきています。

また、肉や魚、卵や乳製品を食べないという食生活を四十九日まで続けるのは厳しいのですぐに普通の食生活へと戻しています。

大好きな魚を四十九日まで食べられないのは厳しいですね・・・。
現代の日本人は次の日から普通の料理を食べているので風習を無理に守る必要はないですよ。

通夜振る舞い(つやぶるまい)とは?

通夜振る舞いとは通夜式に来てくれた参列者に通夜終了後、お酒やお料理を振る舞うことを指します。

通夜振る舞いも精進落とし同様に動物性の食材や香りの強いねぎなどは使わない料理を振る舞うことが基本でしたが、現代では好みの料理を出す傾向にあります。

ねぎはダメなんですね!他に香りが強くて食べてはいけないものはありますか?
五葷(ごくん)という香りの強い食材や刺激の強い調味料もダメですね。
五葷に当てはまる食材の例
  • ねぎ
  • にんにく
  • ニラ
  • らっきょう
  • 玉ねぎ

現代の精進料理として1番多いのは具体的な人数が決まっていなくても用意しやすいお寿司やオードブルなどみんなで分け合って食べられるようなものです。

精進料理ではなくてみんなで美味しそうな顔で好きなものを分け合って食べることは故人も喜ぶかもしれませんね。
そうですね。故人の好きだった料理を用意しておくのも思い出話が盛り上がりそうです。

お斎(おとき)とは?

法事や法要が終わったときに食べる食事のことを指します。

おときって読むんですね。どういう理由で食べる食事なんですか?
お坊さんや参列者に感謝の気持ちを表した食事なんですよ。

思い出話に話を咲かせたり、返礼品を渡したりします。

お斎という名前の由来は仏教の用語である「斎食(さいじき)」という言葉からきています。本来は精進料理を食べるものでしたが、最近ではホテルでの会食や仕出し弁当を食べることが多いです。

ただしお祝いを表現するような伊勢海老や鯛は避けてください。

返礼品は事前に席ごとに置いておいても構いません。

精進落としのマナーを立場別に紹介

主催者側は当日スムーズに座ってもらえるように座席の順番を決めておきましょう。

上座は僧侶に座っていただいて順に会社の人、友人、親族、最後下座に遺族が座ります。

主催者

精進落としの際にはまず喪主側は故人が生前お世話になったことの感謝の気持ちを挨拶で話します。精進落としに出席している人たちは親族や親しい人知人かと思うので緊張せずに堅苦しくない言葉で話しましょう。

挨拶が終わったら静かにグラスの音がしないよう、乾杯ではなく「献杯」で杯をあげてください。

遺族は出席者それぞれの席に言ってお礼をしておきましょう。お酌はしても構いません。

もし僧侶が精進落としを欠席するのであれば御膳料を渡しましょう。

お膳料の相場は5,000円〜10,000円です。

また、香典を辞退していてももらうことがあるのでそのときにはこういった場を利用してお香典返しを渡すと良いでしょう。

参列者側

参列者側は主催者同様、献杯で杯をあげてください。

また、お祝い事ではないので大きな声を上げないように注意しましょう。お酒が入ると羽目を外してしまう人もいるかと思いますが、そういう不安のある人はお酒はほどほどでソフトドリンクにしておいた方が良いです。

車で帰る人は絶対にお酒を飲まないようにしましょう。

食事が終わって帰るときには遺族への励ましの言葉をかけてあげるのがマナーです。

精進落としの相場は3,000円〜5,000円!手配方法も解説

精進落としはお弁当で1,000円〜5,000円ほどの相場です。通夜振る舞いであればオードブルを頼みますが、精進落としなので一人ずつ分かれた食事が一般的です。

豪華さと手頃さのバランスをとるのであれば3,000円〜5,000円ほどの料理が良いでしょう。

精進落としはどうやって手配するのでしょうか?
精進落としは葬儀会社との葬儀の打ち合わせ時に注文することができます。

手配するときには料理が足りなくならないように多めに頼んでおきましょう。

仕出し屋でも注文をすることができ、葬儀会社のメニューにあまり納得いかないのであれば自分で注文することも可能です。

参列者の人数にもよりますけど、飲食代だけで結構かさみそう・・・。
一般社団法人日本消費者協会の調査によると葬儀のときの平均的な飲食費は以下のとおりです。
葬儀の時の平均飲食費
葬儀費用 飲食費
全国平均 150.4万円 38.6万円
東京近郊平均 175.5万円 66.1万円
関西平均 130.9万円 45.5万円

地域によって差があるので、決めるときには周りの親戚などに相談してみるのが良いでしょう。また、葬儀会社ですすめられたものを選んでしまうと通常の相場よりも高くなってしまう可能性があるので必ず情報収集をしてから選んでください。

なお葬儀の際の飲食費は「飲食接待費」になり、相続税控除の対象となります。

精進落としだけではなく、コンビニやスーパーで購入した飲み物やおつまみも対象です。

精進落としの料理のメニュー選びは慎重に

葬儀に来てもらう参列者は高齢者の人もいます。あまり脂っこい食事は避けた方が良いでしょう。煮物など誰でも食べやすいものが入っている方が好まれます。また、故人が好きだった料理があれば思い出話に花が咲くかもしれません。

葬儀のときの食事は通常の会食とは違ったマナーがあります。大きな声や音を立てないように注意してください。グラスをつい当ててしまうかもしれませんが、葬儀のときにはマナー違反となります。マナーを守って精進落としを参列者や僧侶と共に美味しくいただきましょう。