住宅ローン保険

住宅ローンの団信に三大疾病保障は必要?不要?

住宅ローンの団体信用生命保険は、住宅ローン契約時に必須となっているケースがほとんどです。万が一を考えたら団信の存在は安心と言えますが、死亡や高度障害の場合しか住宅ローンが免除になりません。

ただ、三大疾病保障をつけることで団信の保障範囲を拡大し、さらに手厚い内容にすることは可能です。実際、多くの金融機関が三大疾病保証の特約を取り扱っています。

三大疾病保障は、どのような内容なのか、どのような条件を満たせばローン残高がゼロになるのか、加入の必要はあるのかないのか、詳しく見ていきましょう。

住宅ローンの団体信用生命保険に付与できる三大疾病保障とは

まず、住宅ローンの団体信用生命保険に付与できる三大疾病保障とは何なのか、ご紹介していきましょう。

三大疾病とは

ガン、急性心筋梗塞、脳卒中のこと

つまり、団信に付与する三大疾病保障とは、この3つの要因による特定の条件を満たせば、その後の住宅ローン支払いが免除されるというものなのです。

団信の基本保障内容は、死亡時、そして高度障害になった場合のみです。

がんや心筋梗塞などで働けなくなってしまった、医療費に対する支出が増えてしまった、という場合でも、住宅ローンは通常通り返済し続けなければいけません。

しかし、三大疾病保障をつけていれば、残りのローン返済が免除されるので金銭的な負担を大きく減らすことができるのです。

より手厚い保障を望むときに、三大疾病保障を検討するということです。

三大疾病保障の内容をチェック

三大疾病保障をつければ、ガン、急性心筋梗塞、脳卒中になれば住宅ローンが免除される、という訳ではありません。

三大疾病保障も、特定の条件を満たす必要があるのです。では、その特定の条件について見ていきましょう。

三大疾病 内容
がん ・上皮内がんや皮膚がん(悪性黒色腫以外)は
 含まれない
・ローン借り入れから90日以内に
 がんになった場合は対象外
急性心筋梗塞 ・医師の診療を受けた日から60日以上
 労働の制限をする状態
・急性心筋梗塞の治療を目的として
 手術を受けたとき
脳卒中 ・60日以上、所定の状況が継続した場合
・脳卒中の治療を目的として手術を受けたとき

脳卒中による所定の状況とは、言語障害や運動失調、麻痺などが継続したと医師が診断した場合です。

がんによっては対象外のものもありますし、急性心筋梗塞や脳卒中になったからと言って、すぐにローンが免除されるわけではないのです。

また、手術を受けるかどうかを保険料支払いの条件としている金融機関もありますので、支払い要件についてはしっかりと確認しておく必要があります。

三大疾病保障をつけても、条件をクリアできなければ住宅ローンの返済は免除されないのですね…。

ハードルが高いのだということも、しっかり覚えておくようにします。

団信についてもっと詳しく知りたい方には、こちらの記事がオススメです。

住宅ローンに三大疾病保障をつける人はどのくらい?その加入率とは

住宅ローンに三大疾病保障を付ける人は、どのくらいいるのでしょうか。

特約に加入している人のデータはありませんが、三大疾病保険の世帯加入率は44%というデータもあります。死亡率全体の52%程度が三大疾病によるものだと考えれば、やはり三大疾病保障は検討すべきだと考える人も多いのでしょう。

団信の三大疾病保障も、やはり万が一のときにローン残高があると厳しくなると考えるからこそ付与するかどうかを悩むのです。

死亡原因の半分が三大疾病と聞くと、自分が三大疾病になってしまう可能性も決して低くはないと考えなければいけませんね。

やはり、三大疾病にかかってしまえばローン返済は厳しくなるのでしょうか。

仕事ができなくなれば当然収入は減りますし、三大疾病になってしまえば治療費がかかり、支出が増えてしまいます。

そこも考えなければいけないのです。

また、住宅ローンの団信には、八大疾病保障タイプ、全疾病保障タイプも登場しています。

八大疾病保障タイプについて興味がある方は、ぜひこちらの記事をチェックしてくださいね。

三大疾病保障は住宅ローン契約時にしか付けられない!?

三大疾病保障は、基本的に途中から付与する、途中で解約するということはできません。

それは、三大疾病の保険料が金に上乗せとなっている場合が多いためです。

三大疾病保障をつけるために上乗せする金利は、およそ年0.3%程度と決して低いものではありません。解約して金利を下げれば良いと思うかもしれませんが、それはできませんので注意しておきましょう。

ただ、途中で解約できる疾病保障特約もあります。それは、保険料が返済と別に支払う形になっているものです。

みずほ銀行で8大疾病保障、三菱東京UFJ銀行で7大疾病保障が途中解約可能な特約なのですが、三大疾病保障ではやはり途中解約はできません。

三大疾病保障で途中解約可能な商品はほぼありませんので、どうしても三大疾病保障を外したいのであれば借り換えを検討することになるでしょう。

借り換えについての情報は、こちらで詳しくご紹介しています。

住宅ローンの【特約付き団信】と【がん保険】はどっちが良い?

住宅ローンの団信には、三大疾病保証を付けることができます。ただ、一般的な保険にも三大疾病保障がありますよね。

これは、どちらを選べば良いのか、お得なのか、気になる人もいるかもしれません。

ただ、知っておかなければいけないのは、団信は住宅ローン専用の生命保険ではありますが通常の保険とはその役割が全く違う、という点です。

団信は万が一のときに住宅ローンの返済残高を免除するというものですが、医療保険や生命保険は万が一のときに相応の保険金を支払うというものです。

つまり、団信だけ入っていても住宅ローンの残高がゼロになるだけで医療費負担については自分でどうにかしなければいけませんし、医療保険や生命保険だけでは住宅ローン残高は何も変わらないのです。

団信に三大疾病保障を付けたからと言って、医療費がカバーできるわけではないのですね。医療保険と団信は別だということ、しっかり認識しておきたいです。

三大疾病保障は住宅ローンと別に考えることも大切

住宅ローンの団信に三大疾病特約をつけるかどうか、その前に、まず三大疾病になったときに自分がどのような保障が必要になるのかを考えてみましょう。

住宅ローン残高がゼロになれば治療費は貯金などで捻出できるのか、治療費・医療費を保険による保障で賄い住宅ローン返済は継続して行うのか、両方の保障を必要とするのか、よく考えておきたいですね。

団信に三大疾病保障は本当に必要?

結局、団信に三大疾病保障は付けるべきなのでしょうか。

結論から言えば、団信に三大疾病保障をつけるかどうかは契約者の判断次第となります。

万が一のことがあっても、すでに加入している保険の保障だけで対応できる場合は三大疾病保障を団信につけなくても良いと判断することはできます。

ただ、住宅ローンの残高がゼロになるというのは大きなものです。クリアすべき基準は決して低くはありませんが、万が一の保障として安心を得たいと思うなら加入を検討しても良いですね。

団信の三大疾病特約の保険料はどのくらい?

もし団信に三大疾病特約をつけた場合、負担はどのくらい変わるのでしょうか。

  • 借入金…4,000万円
  • 固定金利…1.36%
  • 返済期間…35年

この条件でフラット35を利用した場合を考えてみましょう。

項目 三大疾病保障あり 三大疾病保障なし
毎月の返済額 124,443円 119,749円
返済総額 5,226万円 5,029万円

つまり、三大疾病保障がある、無いによって200万円近い差が生じるわけです。

三大疾病特約として、金利が0.24%上乗せされているのが、この金額差の要因ですね。

金利が上がって返済負担が大きくなるぐらいなら、特約をつけない方が良いって思っちゃうよね。
確かに、負担は軽いものではありません。ただ、最近の住宅ローン金利は過去最低水準となっています。

金利が低い今だからこそ、保障を充実させることができると考えることもできますね。

住宅ローンの金利については、こちらの記事でも解説しています。

自分が健康リスクをどう考えるか、それによって三大疾病特約をつけるかどうかを、慎重に検討しましょう。

団信の三大疾病保障は保険料と保障のバランスを見て検討しよう

住宅ローンの団信は、死亡や高度障害時に住宅ローン残高をゼロにするというものです。ただ、三大疾病は今や死亡要因の50%以上を占めています。

それだけ高確率で三大疾病は起こり得るものですから、安心のために三大疾病保障を付けることを検討するのも良いでしょう。

ただ、医療保険で三大疾病時の治療費医などをカバーできていれば、団信によるローン免除は不要だと考える人もいるでしょう。

現在加入している保険と、万が一のときの収入や支出など全体的なバランスを見て、三大疾病保障付与を検討したいですね。