低コストのETFはNISAにもオススメ!
NISAは、特定の金額までであれば得られた利益が非課税となる魅力的な制度です。しかし、NISA対象となる商品は非常に多く、何を選べば良いか迷ってしまいます。
そんな貴方にチェックしてもらいたいのが、ETF。低コストのETFだからこそ、NISAで選択することによって得られるメリットがあるのです。
今回は、NISAでETFを選択することのメリットと注意点についてご紹介していきましょう。
NISAにはETFがオススメ!その3つの理由とは
NISAでETFがオススメだと言われる理由は、3つあります。
- 配当金・分配金・譲渡益が非課税となる
- 少額の資金で分散投資が可能
- 値動きが分かりやすい
それぞれのポイントについて見ていきましょう。
配当金・分配金・譲渡益が非課税となる
まず、NISAでは配当金・分配金・譲渡益が非課税となります。
NISAで株式手数料(買付手数料・売却手数料)が無料のネット証券は、主に次のとおりです。
・SBI証券
・楽天証券
・マネックス証券
せっかく非課税のNISAですから、株式手数料無料の証券会社をチェックして低コストで運用できるように調べておきたいところです。
少額の資金で分散投資が可能
ETFは、比較的少額の投資で分散投資が可能な商品です。日経225に連動するETFを購入する場合、日本の225社の株を少しずつ、全社購入したのと同じ意味合いになります。これが、1万円台から可能となるのが、ETFなのです。
ETFを購入したい方はコチラの記事をご覧ください。購入方法をポイントを踏まえて分かりやすく解説しております。
ETFの買い方を徹底解説!購入までのポイントと証券会社の選び方
でも同じ金額を複数の投資先に分散投資した場合、価格が暴落した銘柄への投資金額は少ないですよね。そのため損失を比較的小さく抑えられるんです。
1つの銘柄を購入すると、万が一価格が暴落した際に大きな損失が生じる可能性がありますが、自動的に分散投資が可能となるETFならそのリスクを避けることが可能となります。
個別株の購入を検討すると、それぞれの会社について膨大な調査が必要となりますが、その手間がかからないのもETFの魅力です。
値動きが分かりやすい
ETFは、日経平均株価や東証株価指数といった特定の指標に連動した運用を行います。値動きが分かりやすいので、初心者にもオススメの投資法だと言われています。
海外ETFもNISAで購入可能!
海外ETFも、NISAで購入することができます。特に米国ETFの場合は、四半期ごとに配当を出すのでより効率よく収益を得ることができます。
しかし、米国株などの海外ETFを購入する際には、売買手数料が発生してしまいます。頻繁に売買を行えば、それだけ多くの手数料がかかってしまうのです。
海外ETFの売買手数料は、証券会社によって異なります。
SBI証券 | 約定代金の0.45% ・最低手数料 5米ドル ・上限手数料 20米ドル |
---|---|
マネックス証券 | 約定代金の0.45% ・最低手数料 5米ドル ・上限手数料 20米ドル |
楽天証券 | 約定代金の0.45% ・最低手数料 5米ドル ・上限手数料 20米ドル |
これに、為替手数料もプラスされるのです。
しかし、SBI証券のNISA口座では、海外ETFの買付手数料が恒久0円というキャンペーンを実施しています。
売却時の手数料は発生しますが、買付手数料が無料になるのは大きなメリットでしょう。NISA口座だからこそのキャンペーン、ぜひチェックしておきたいですね。
NISA口座だからこその節税メリットとは
実は、米国市場に上場している海外ETFを一般口座や特定口座で購入した場合、以下の税金が発生することになります。
課税対象 | 税率 |
---|---|
ETF売却益 | ・20% |
ETF分配金 | ・国内で20% ・米国で10% |
しかし、NISA口座は売却益と分配金に対する税金が免除されますので、分配金に対する米国での10%の税金が発生するだけで済むのです。
海外ETFの購入を考えていて、年間の取引金額が120万円以内に収まるようであれば、NISAでの購入を検討してみても良いかもしれません。
NISAでETFを選ぶデメリットをチェック
では、NISAでETFを購入するデメリットについてチェックしていきましょう。デメリットとしては、以下の点が挙げられます。
- 金額指定での購入ができない
- 利益が得られないとNISA口座の意味がない
- 売り買いを繰り返すとそれだけNISA枠を使いきってしまう
- 分配金を自動的に再投資不可・再投資した分配金もNISA枠を使う
- 分配金の受け取り方法を間違えると課税されてしまう
金額指定での購入ができない
ETFは、金額指定での購入ではなく口数での購入となります。年間の投資上限額が120万円と決まっているNISAでは、口数単位での投資だと120万円の枠をうまく使い切れない可能性があります。
また、1口当たりの金額は変動しますので、1年間でどのくらいの口数を購入すれば120万円になるかが想定しづらいというのもデメリットだと言えるでしょう。
利益が得られないとNISA口座の意味がない
NISA口座でETFを購入する目的は、得られた収益を非課税とすることです。つまり、収益が得られなければNISA口座でETFを購入する意味がないとも言えます。
ただ、NISA口座は5年経過後にはロールオーバーが可能となっています。収益が得られた時点で売却するという選択もできますので、売買のタイミングについては慎重に考えたいところです。
売り買いを繰り返すとそれだけNISA枠を使いきってしまう
上限額が決まっているNISA枠ですから、できるだけ慎重に投資をしたいものです。しかし、ETFの魅力にはいつでも売買できるという点が挙げられます。
デイトレードとしての運用も可能なETFではありますが、頻繁に売り買いを繰り返せばそれだけ早く120万円の枠を使い切ってしまう可能性があります。
リアルタイムでの売買が可能だからこそ、その頻度や金額については注意しておきたいところです。
分配金を自動的に再投資不可・再投資した分配金もNISA枠を使う
ETFの分配金は、基本的に自動での再投資をすることができません。そのため自分で再投資を行わなければなりません。
実は、再投資するとその金額もNISA枠を使用したこととなり、120万円の枠を消費してしまうのです。
そのためNISAでのETF運用をする際には、上限額を超えないよう分配金の再投資についても注意する必要があります。
分配金の受け取り方法を間違えると課税されてしまう
NISA口座で取引をして得られた収益については、非課税となるのがNISAの魅力です。NISA口座では配当金、分配金、譲渡益が非課税になるのですが、実は分配金の受け取り方法によっては 分配金が課税対象となってしまうのです。
分配金の受け取り方法には、次の3つの方法があります。
- 証券口座で受け取り(株式数比例配分方式)
- 郵便局などでの受け取り(配当金領収証方式)
- 銀行口座などでの受け取り(登録配当金受領口座方式)
この中で、NISAで分配金を非課税で受け取るのであれば、株式数比例配分方式を選択する必要があります。
他の受け取り方法を選択すると配当金が課税対象になってしまう恐れがありますので、十分気を付けておきましょう。
ETFの税金が気になる方はコチラの特集記事へ
ETFの税金を徹底解説!確定申告の必要性と手続きの流れ
NISAで迷ったら低コストで分散投資が可能なETFをチェック
ETFであれば、自動的に分散投資が可能になる、連動する指標が分かりやすい、そして、売買手数料が無料の証券会社があるというメリットがあります。
また、NISAでは海外ETFの購入も可能です。通常は課税対象となる海外ETFの分配金や売却益についても、NISAであれば国内分は非課税となるのでお得になっているのです。
NISAで購入する銘柄について迷っているのであれば、ぜひETFをチェックしてみてください。