葬式・葬儀

訃報とは?電話・メールでの正しい連絡方法を文例付きで紹介!

訃報というのは家族や親戚、会社の人、友人に死去した旨を知らせるために連絡することを指します。「とほう」と読み間違える人も多いですが、正しくは「ふほう」です。

よくテレビやインターネットで有名人が亡くなったことを報告しているのも訃報と言います。

今回は訃報のお知らせはどんなことを伝えたら良いのか・誰に連絡をすれば良いのかという訃報の基本を詳しく説明していきます。また、訃報の書き方も紹介するので初めて訃報の連絡をしなければいけない人も参考にしてみてください。

訃報とは誰にどんな項目を伝えれば良いの?

大切な人が亡くなって気持ちが沈んでいてもすぐに周囲の人に訃報の連絡をしなければいけません。

誰に知らせなければいけないのか、リストを作っておくとしっかりと漏れなく連絡をすることができるでしょう。

まずは誰に伝えるべきなのか、説明していきます。

訃報のお知らせをする相手とタイミング

基本的にはご遺体を安置したあとが落ち着いて訃報連絡をすることができるかと思います。ただし、家族や親族にはすぐに伝えておくのがベストです。

1. 家族

まず1番最初に伝えるべき人は家族です。

県外や海外にいる家族にも連絡をして帰ってきてもらうようにしましょう。来る日程を打ち合わせしなければいけません。

2. 親族

親族の場合は今後トラブルが起きたら困るので、あまり交流していない人でも連絡をしておいた方が良いでしょう。

また、密葬や家族葬などで参列してもらうつもりのない人でも訃報のお知らせはしなければいけません。

訃報の連絡をするときには参列してもらいたいのか、家族だけで葬儀をするのかという旨も話しましょう。

3. 葬儀会社・僧侶

身内への連絡が終わったら葬儀会社に連絡をしてすぐに日程を決めなければいけません。まだ遺体安置が済んでいない場合は安置場所を決めてから搬送もお願いしましょう。

菩提寺の場合、僧侶に来てもらいお経を読んでもらいます。

そのため葬儀の日程と僧侶の日程の都合が合うように打ち合わせをする必要があります。

身内へ訃報を知らせるとき、一緒に日程も伝えたいのですが葬儀会社へ先に連絡をしても良いのでしょうか?
問題ありませんよ。葬儀会社に先に連絡をしておけば親族への連絡が一度で済みますね。

会社の人・友人・知人

故人がまだ働いていた場合は、会社の直属の上司または人事部にも訃報連絡をしておきましょう。

友人・知人は多いのであれば代表者を決めて連絡をし、代表者から他の友人・知人に連絡をしてもらうと良いでしょう。

また葬儀に参列する場合は、会社や学校を休まなければなりません。家族の勤務先や学校にも忌引きの連絡をとっておきましょう。

なんだか学校の連絡網みたいですね。これは効率的に連絡ができそうです。
小規模で特別仲が良い友人だけ参列してほしいのであれば電話で良いですが、あまりに多いときには理解のある人だけメールを利用しても良いかもしれませんね。

訃報のお知らせの連絡手段は「電話」が主流

昔は回覧板や新聞で訃報のお知らせをしていました。これは今のように情報通信機器が発達していなかったことが理由です。

現代の連絡手段は「電話」が主流です。

しかし連絡手段としてテレビやインターネットの普及によってメールやSNSを利用する人も増えています。

近所の人たちに訃報を伝える場合には今でも回覧版が活用されています。新聞のお悔やみ欄を見たことがあるでしょうか?あの部分も訃報という扱いになります。

電話での訃報連絡の手順

FAXやメールであれば年配の人でも使える可能性はありますが、忙しい人などはもしかしたら送られてきたことに気付かない可能性があります。急ぎの用件は電話を利用するのが1番でしょう。

電話で連絡をするときには感情が落ち着かなくなってしまいパニックになってしまうかもしれません。落ち着いて連絡をしなければ、大事なことを伝え忘れてしまう可能性があるので注意してください。

連絡をするときに一人でしようとすると、時間も負担もかかってしまいます。無理をせずに周囲の関係者に手伝ってもらいましょう。

メール・SNSでの訃報連絡の手順

メールは少し前からよく使われていましたが、最近では普段からLINEなどのSNSを利用している人が多いのではないでしょうか?メールやSNSでの連絡は数年前では非常識だと思われていましたが、現代では切っても切り離せない存在です。

基本的には電話での訃報連絡ですが、どうしても電話が繋がらないなど状況によってはメールやSNSを利用するのも良いでしょう。

訃報の電話・メールごとの文例

訃報の連絡をするときに緊張してどのように説明していいかわからなくなってしまいます・・・。
訃報連絡は慣れるものでもないので緊張してしまいますよね。文例を紹介するのでぜひ連絡するときに利用してみてくださいね。

電話の文例

お世話になっています、○○○○の長男の○○です。入院中の父の○○が本日の8時に亡くなりました。取り急ぎお知らせすべくお電話致しました。

通夜と葬儀の場所・日時は決まり次第ご連絡させていただきます。何かありましたら私の携帯090-XXXX-XXXXにご連絡ください。

メール・SNSでの文例

お世話になっております。○○○○の妻の○○です。

以前から入院していた夫の○○が、○○日に亡くなりました。享年○○でした。
生前は良くしていただき、とても感謝しています。

お通夜葬儀は下記のとおり行いますのでお忙しい中とは思いますが、夫を見送っていただければと思います。

お通夜
○月○日 ○時~○時
○○斎場

葬儀告別式
○月○日 ○時~○時
○○斎場
住所:○○県○○市○○町○番○○-○○

何かありましたら私の携帯090-XXXX-XXXXにご連絡ください。

相手ごとの言い回し

連絡する相手ごとに文面を少し変えましょう。家族や親族の場合はあまりかしこまらなくても問題ありません。

会社に連絡するときには他の相手よりも丁寧な言葉遣いを心がけましょう。

家族・親族の場合 ○○○○の妻の○○です。
友人・知人の場合 突然お電話して申し訳ありません。○○○○の妻の○○です。
会社(故人の勤務先)の場合 いつもお世話なっております。○○課○○○○の妻の○○です。
連絡するベースの文は大体同じなんですね。なんだか連絡できそうな気がしてきました。
伝えたいことの順番を頭の中で整理しておいてあとは落ち着いて伝えましょう。

訃報のお知らせを聞いたときの対応に注意しよう

もしもあなたが訃報が届いた側の場合になんて声をかけたら良いのか説明します。

訃報を聞いたときにかけるべき言葉

仏式の場合 お知らせいただきありがとうございます。突然のことで言葉も見つかりません。心より哀悼の意を表します。
キリスト式の場合 突然の訃報に接し、哀悼の意を表します。安らかにご永眠されますよう、心よりお祈り申し上げます。

また、お悔やみの言葉を伝えるときにこういった言葉は使わないように注意してください。

意味
重ね言葉 不幸が続いてしまうというイメージがあるため 重ね重ね、たびたび、いよいよなど
不吉なことを連想してしまう言葉 イメージがよくない 消える、浮かばれない、落ちるなど
遺族が負担になる言葉 遺族に無理をさせてしまうため がんばって、元気を出してなど
「がんばって」はつい使ってしまいそうっす・・・!
安易な励ましの言葉は逆に遺族に負担をかけてしまうことになるので気を付けましょう。

訃報を受けたときに宗教・宗派の確認をしておく

宗教によって香典袋が違ってくるのであらかじめ確認しておきましょう。最近ではすでに各文字が印刷されているものが売っているのでうまく活用してください。

宗教によって異なる香典袋
共通 御霊前
仏式 御香典
神式 御玉串料
キリスト教式 御花料

もし宗教がわからないときには「御霊前」を使うと良いでしょう。

訃報を伝えるときはなるべく早く・落ち着いて

訃報の連絡は故人が亡くなってからなるべく早くした方が良いです。訃報のお知らせが遅れると参列したい人が遠方だった場合に時間に余裕を持つことができなくなってしまいます。

すぐに葬儀会社やお寺との打ち合わせもあり、忙しいかと思います。もしものときの連絡先のリストを作っておけば、忙しくても連絡もれを防ぐことができるでしょう。

伝えなければいけない人が大人数の場合、電話をすると他のことができないので準備が進まないかと思います。まわりの人と協力しながら訃報のお知らせを伝えていきましょう。