医療保険の見直しはいつ?正しいタイミングと乗り換えの注意点
加入時は保障内容に満足して加入したけれど家族が増えたり、転職したりとやっぱり見直したくなることがあるかもしれません。
また、昔加入した医療保険があるけど保険に詳しくないのでそのまま放置しているという人もいるでしょう。医療保険の見直しのタイミングはいつ頃なのか・見直す時はポイントがあるのかを詳しく説明します。
特約や保障期間など見直す部分はいろいろあります。自分にあった保障の医療保険に加入できるように現在の医療保険を見直してみましょう。
医療保険を見直すきっかけで一番多いのは?
医療保険の見直しのきっかけはいろいろありますが、一番多いのはライフイベント(結婚・出産など)です。
- 結婚
- 出産
- 転職
- 収入の変化
- 住宅の購入
- 保険料を安くしたい
結婚や出産を機会に世帯主がけがや病気で入院しても生活に負担がないように保険を見直すことが多いです。家族は見舞いや日用品を用意するなどお金がかかります。また、看病をするため料理が作れなくて外食で済ますこともあるでしょう。入院をしてしまうと治療費以外のお金も意外とかかるのです。
転職に関しては、自営業やフリーランス、個人事業主になるなど仕事を休むと収入が途絶えてしまうような人は医療保険の見直しをします。
サラリーマン時代は休んでも給与はもらえて公的医療保険にも会社が半分負担で加入できます。自営業の人は傷病手当金がもらえないので、民間の医療保険をうまく活用する必要があります。
会社員が業務外の病気やけがで休業中の時に生活を保障するための手当金です。4日以上休んでいること・給与を十分にもらえていない場合に適用となります。
住宅を購入した時の見直し
住宅ローンを組んだ時に加入する保険は「団体信用生命保険(団信)」と言います。
ローンの返済者が亡くなったり、高度障害状態になったりして経済的に困らないように加入するものです。加入時に保障内容が重複して余計な保険料を払うことのないように医療保険も見直しましょう。
定期的に医療保険を見直すべき理由
加入した時は必要だったけど今はいらない保障があるという時もあると思います。そうなると無駄な保険料を払っていることになるのでとても勿体無いです。保険にあまり詳しくない人は加入してから医療保険を見直さずに放置している人もいるでしょう。
他にも医療技術はどんどん進んでいるため、保険商品の仕組みが改訂されたり、新商品が出たりすることもあります。
医療技術と医療保険の内容の変化に合わせて見直しをした方が良いでしょう。
来店型保険ショップは少し入りにくいという人は保険会社のホームページをいろいろ見てみるのがオススメです。家でゆっくり比較してわからないことは問い合わせてみましょう。
医療保険を見直すタイミングや時期
医療保険を見直すべきライフステージのタイミングは以下の通りです。
- 就職したとき
- 結婚したとき
- 出産したとき
- 家を購入したとき
- 子どもが独立したとき
上の段階ごとに医療保険を見直してみましょう。見直しする年齢の時期としては20代後半〜30代、40代ごろでしょう。ライフステージ以外にも見直しのタイミングはあります。
- 保険料が高いと感じたとき
- すでに加入している保険が満期を迎えたとき
- 定期医療保険が更新の時期をむかえたとき
上記のようなときも医療保険見直しのタイミングです。定期医療は年齢が高くなると保険料が高くなります。退職すると収入が減ってしまうので「保険貧乏」になってしまうこともあるかもしれません。ある程度の年齢になると「終身タイプ」の医療保険が理想です。
見直しをすると再度告知する必要があるかもしれないので、健康なうちに見直しをしましょう。
告知をしなければいけない見直しは?
保険会社によっては医療保険の特約を途中で付加できない場合もあります。付加できる場合は医師の審査や告知をする必要があり、もし健康状態に異常があれば保険の乗り換え・特約を付加することはできません。
もし特約を付加したいと考えて告知をし、通った場合特約を付加する時点の保険料で計算されます。
すでに保障がある部分については加入時の年齢で保険料を支払い、新たに追加となった保障の部分のみ追加した時点の年齢の保険料になります。
満足できる医療保険にするためのポイント
医療保険を見直すにはなにから始めたらよいでしょうか?ここでは見直しのポイントを2点紹介しましょう。
1、現在販売されている医療保険の種類をチェック
医療保険を見直しするときのポイントはまず医療保険にはどんなものがあるのかを知ることです。
- 終身型医療保険
- 定期型医療保険
- 引受緩和型医療保険
- 無選択型医療保険
- 女性向け医療保険
終身型医療保険と定期型医療保険
このタイプが一般的な医療保険になります。保障期間が「一生涯」「一定期間で更新」という違いがあります。入院・手術の保障がメインになりますが、加えて通院の特約を付加できる商品もあります。入院日数は60日型・120日型と選択できます。
引受緩和型医療保険
引受条件が緩和されている医療保険です。緩和されていることによって健康状態に不安がある人でも通常の医療保険より加入しやすくなっています。
無選択型医療保険
医師の審査や告知がない医療保険です。加入はしやすいですが、保障内容に条件があり保険料は割り増しになります。最初からこのタイプは選ばず最終的な選択としましょう。
女性向け医療保険
通常の医療保障に加えて、女性特有の病気を保障する医療保険です。女性特有の病気といえば乳がんや子宮頚がんというイメージがありますが、帝王切開やつわり、流産・早産での入院も保障します。
2、契約者・受取人・給付金の見直し
保険の見直しは保障の見直しだけではなく契約者や給付金・保険金の受取人の変更も見直しになります。変更することによって節税につながることもあります。
まず、医療保険は平成22年の税制改正で「介護医療保険料控除」という枠が設けられました。年末調整時に申告すれば、所得税と住民税の保険料控除を受けることができます。保険料控除を受けることができるのは「保険料を支払っている人」です。この控除を受けるために保険料を支払う人を変更することも可能です。
給付金・保険金の受取人を誰に指定するかによって、かかる税金が異なります。保険料を支払っている人=受取人の場合「所得税」、被保険者が亡くなった=被保険者受取人の場合「贈与税」、被保険者が亡くなった=家族が受取人の場合「相続税」というふうに税金に違いが出てきます。
この中でも1番多くの金額を課税されるのは「贈与税」です。
課税される税金を意識して改めて受取人を見直してみましょう。
医療保険見直しの注意点
医療保険を見直すときは以下の点に注意しましょう。
- すぐに既存の医療保険を解約しない
- 健康状態は良好であるか
- 保険料が上がる可能性がある
他社の医療保険に加入するからと既存の医療保険をすぐに解約してしまうと、万が一乗り換え先の医療保険が加入できなかった・謝絶されてしまった場合に元に戻ることはできません。
また、新しい契約が引き受けになるまで空白の期間が出てきてしまいます。がん特約をつけていたとすれば免責期間があるので新契約で保障されることはありません。
健康状態が良好でなければ、新しい医療保険に断られた・追加の特約がつけられなかったという事態になってしまうかもしれません。
人間ドックや健康診断で異常があった場合も注意しましょう。
告知事項に不安がある場合はあらかじめ保険会社に確認してもらうのが良いです。
基本的に医療保険を見直すタイミングは数年経過した後になるでしょう。そうなると年齢が高くなっているので保険料が上がる可能性があります。年齢が高くなると、けがや病気にかかりやすくなるので保険料も高くなります。
特に安くなることを期待して新たな医療保険に乗り換えしようとしている人は注意しましょう。保障の一部分を解約したいという人は保険料が安くなります。減額など見直しをしようとしている人は保険会社に試算してもらいましょう。
医療保険の見直しは慎重に
そして保険会社窓口や来店型保険ショップなどで様々な医療保険を比較してみてください。加入当時は保険にあまり詳しくなく、おすすめされて加入したという人も多いでしょう。満足できるような保障内容になるようにいろいろ調べて自分で決めましょう。
自分や家族が安心して治療・生活できるように自分のライフプランを把握して、より良い医療保険に出会ってください。