介護施設の種類

住宅型有料老人ホームの特徴とは?どういう人に合っている?

老人ホームと言えば、昔は、体が不自由になった高齢者のためのものと考えられていました。現在でも、要介護認定された人が老人ホームに入る事は珍しくありません。

しかし最近では、自立生活ができる人が老人ホームに入るというケースも増えてきました。そうした場合によく利用されるのが「住宅型有料老人ホーム」です。

このページでは、住宅型有料老人ホームについて説明していきます。

住宅型有料老人ホームとは?

「住宅型有料老人ホーム」は、高齢者の生活を補助してくれる福祉施設です。よく似た施設に「介護付き有料老人ホーム」があります。

両者の違いは、自治体に「特定施設入居者生活介護」の認定を受けているかどうかという点にあります。

認定を受けている場合は介護付き有料老人ホームになり、認定を受けていない施設は住宅型有料老人ホームと呼ばれます。

住宅型有料老人ホームでは、施設職員による「施設介護サービス」は受けらません。

介護が必要な人は、住宅型有料老人ホームに入るのは無理ということかしら。
いえいえ、そんな事はありませんよ。普通は施設と契約している外部の介護サービスがありますし、訪問介護事業所が住宅型有料老人ホームに併設されていることも珍しくありません。ですから介護が必要な人でも施設に入居することは可能です。

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施設介護と居宅介護でどう違う?

施設介護と居宅介護では、介護サービスの内容自体にはそう大きな違いはありません。

違うのは「介護保険」の扱いです。施設介護では、介護保険の自己負担額に上限が設けられています。一定以上の費用になれば、それ以上は自己負担が増えません。

居宅介護の場合、介護保険を利用できる金額が要介護度によって決まっています。介護保険内のサービスなら1割負担や3割負担などで自己負担額が軽減されますが、介護保険利用上限額を超えた分は、全額自己負担になってしまいます。

住宅型有料老人ホームの入居条件

住宅型有料老人ホームの基本的な入居条件は、60歳以上というのが一般的です。

ただし夫婦で住宅型有料老人ホームに入居したい時など、どちらかが60歳未満でも2人とも入居できる事もあります。

年齢以外の条件は、施設ごとに違いがあります。一定以上の要介護度の人は入居できない、としている施設が多くなっています。

基本的に住宅型有料老人ホームは、ある程度自分で身の回りの事ができるような人が入居対象になっています。ただし重度の要介護者を受け入れている住宅型有料老人ホームもあります。

住宅型有料老人ホームのサービス内容

住宅型有料老人ホームの主なサービス内容は、食事の用意や掃除、洗濯といった日常生活の補助です。

介護施設ではないので、料理を食べること自体の介助や、入浴や排泄の介助などはおこなわれません。こうした介助が必要な場合は、自己負担で介護サービスを頼む事になります。

また、多くの住宅型有料老人ホームでは、入居者が明るく過ごせるよう、季節ごとのイベントや、みんなで楽しめるレクリエーションなどをおこなっています。

病気のときの医療対応や、身体機能が低下した人に対するリハビリ対応などは、施設によってまちまちです。十分な人員と設備が用意されている施設もありますが、対応が難しい施設も少なくありません。

住宅型有料老人ホームの料金

住宅型有料老人ホームにかかる費用は、「入居時にかかる費用」と、「毎月かかる費用」の2種類があります。

入居時にかかるのは、入居一時金です。入居一時金は家賃を前払いするお金で、入居者の年齢や健康状態などによって決まります。健康で長生きしそうな人なら、その分家賃も多くかかりますので入居一時金が高額になります。

入居一時金は、「0円~数千万円」と施設ごとにかなり差が出てきます。

また月額費用としては、「家賃」「食費」「光熱費」「管理費」などがかかります。ただし家賃については、入居一時金を払っていれば減額されます。

一般的な月額費用は、「10万円~30万円」程度です。

住宅型有料老人ホームの選び方

住宅型有料老人ホームを選ぶ時は、以下のような点に気をつけると良いでしょう。

  • 無理なく支払える料金か。
  • その施設に望んでいる設備があるか。
  • レクリエーションなどを含めた施設の雰囲気。

無理なく支払える料金か

住宅型有料老人ホームは料金の差が大きいため、自分の経済状況に見合った施設を選ぶことが重要です。

入居一時金と月額費用の他に、その他雑費もかかります。さらに介護が必要になってしまった場合の、介護サービス費用も計算に入れなければいけません。

ある程度の余裕が持てる費用の住宅型有料老人ホームを選んだほうが無難です。

その施設に望んでいる設備があるか

たとえば施設でリハビリテーションをおこないたいなら、機能訓練室などの設備が備わっていることが住宅型有料老人ホームを選ぶ重要な条件になるでしょう。健康面で不安があるなら、医療体制が整っていると安心できます。

また、読書が好きなら図書館がある、麻雀が好きなら麻雀ルームがあるなど、趣味に合った設備があることも重要です。住宅型有料老人ホームは長い時間を過ごす場所ですから、リラックスして楽しめる空間であることが大事になってきます。

他に、高額な住宅型有料老人ホームでは、プールやフィットネスルームなどが用意されている場合もありますので、考慮に入れておくと良いでしょう。

へー、プールとかもあるんですね。他にはどんな設備があるんですか?
他ですか?カフェやレストラン、シアター、音楽ホール、アトリエ、茶室、ビリヤードルーム、美容室、温泉、トレーニングルーム……
まるで高級ホテルじゃないですか!
機械浴室などの設備もありますし、ある意味高級ホテル以上と言えるかもしれませんね。……もっとも設備が良い施設は、その分費用も高級になるのですけど。

レクリエーションなどを含めた施設の雰囲気

住宅型有料老人ホームを選ぶときは、施設の雰囲気も大事です。いくら設備が整っていても、人間関係がうまくいかなければ、楽しく過ごすことはできません。

職員の態度や仕事ぶりはどうなのか、どういう人達が住んでいるのかなどは非常に重要です。これらは実地見学しなければわからないため、実際に足を運んでから選ぶことを強くおすすめします。

住宅型有料老人ホームとサ高住はどう違う?

住宅型有料老人ホームと似た施設には、「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」というものもあります。

住宅型有料老人ホームとサ高住は、まず管轄が違います。住宅型有料老人ホームは厚生労働省が管轄し、サ高住は国土交通省が管轄しています。それ以外にも以下のような違いがあります。

住宅型有料老人ホーム サービス付き高齢者向け住宅
契約形態 施設利用権を取得 一般的な賃貸契約
入居時費用 高額な事が多い 敷金程度
利用権取得と賃貸契約でどういう違いがでるのじゃろうか。
普通に使う分には、特に意識する必要はないかもしれませんね。問題になるのは、契約者が亡くなってしまった場合などです。
どういうことですかな?
利用権方式の住宅型有料老人ホームでは、契約者が死亡すると、そのまま契約も終了します。でも賃貸契約のサ高住の場合、契約者が死んでも家族に権利を引き継ぐことができるんです。

住宅型有料老人ホームで活気ある毎日を!

住宅型有料老人ホームは、おもに自立した生活が可能な高齢者が入る福祉施設です。

健康な人が利用する場合が多いため、レクリエーションなどが充実していることが普通です。介護の必要がない場合は、住宅型有料老人ホームは有力な選択肢になってくるでしょう。

ただし入居後に介護が必要になってしまったりすると、予想外の費用が必要になることも考えられますので、その点に注意は必要です。