投資信託の始め方
投資信託の買い方の流れを解説!銘柄の選び方や購入のタイミングも

投資信託の買い方の流れを解説!銘柄の選び方や購入のタイミングも

投資といっても、株を買うだけが投資ではありません。まとまった資金が必要な株と違って、投資信託ならばいつでも少額から投資ができるという強みがあります。他にも、様々な投資信託を購入することでリスクを分散することができる、分配金が稼げるなど、投資信託には他にはない魅力があります。

他の投資には無いメリットがある投資信託ですが、ただ一体どのタイミングで投資信託を買えば良いのでしょうか?

今回は、投資信託の買い方や、購入すべきタイミング、買うための手順などを紹介します。

投資信託を買う前に知っておくべき知識

投資信託における口数、積み立てとは?

投資信託は証券会社の口座を開設すれば、誰でも購入することができます。その後いざ投資信託を購入するという段階になった時、「口数」や「積み立て」などの単語を目にすることになります。

口数とは

投資信託の取引単位のことで、1口、2口といった具合に計算します。

投資信託の基準価額は、「純資産÷総口数」で算出することができます。

1口あたりの金額は、それぞれの投資信託によって異なります。例えば、1口1円の投資信託を1万円分購入する場合、1万口の投資信託を購入することができるということです。

積み立てとは

金融商品を一定金額ずつ購入し、積み立てていくことです。

例えば、特定の投資信託を毎月5万円分購入するとした場合、1年後には約60万円分の投資信託を購入することになります。

積立期間中は、分配金なども発生するでしょうから、その分配金を再投資に回すと、複利効果を働かせることができるでしょう。

このように投資信託の特徴は、少額ずつ購入できるということです。

投信積立ならば月々100円からなど、少額からでも簡単に積立投資を始めることができます。

時間こそかかるでしょうが、10年20年と経過することで、いずれはまとまった金融資産を形成できるでしょう。

投資信託は金融機関を通じて購入できる

投資信託は、金融機関を通じて購入することができます。

投資信託を購入できる代表的な金融機関は次のとおりです。

  • 銀行(ネットバンク)
  • 総合証券会社
  • ネット証券会社

購入するだけならば、どこの金融機関であっても問題なく買えます。ただし、金融機関によってそれぞれ特徴がありますので、もっともメリットのある金融機関を選ぶと良いでしょう。

手数料の安さで選ぶのであれば、ネット証券会社がもっともオススメ。

ネット証券会社は金融機関の中でも特に手数料が安く、なにより銘柄も豊富です。

購入にあたっても、ネット上から簡単に投資信託を買えるので、普段は仕事が忙しくてなかなか投資に時間を割けないという方でも、ちょっとした空き時間にパソコンやスマホから操作するだけで簡単に投資信託を買えます。

一方で大手の総合証券会社の場合、ネット証券会社よりも手数料が高くなりがちです。ただしネット証券会社と違って対面でのサポートがあります。

オンラインでのサポートがメインのネット証券と違い、対面でサポートしてくれる大手総合証券会社ならば、直接投資信託に関してアドバイスをもらうことができます。

手数料の安さや銘柄の多さで選ぶならネット証券がオススメですし、対面でのサポートを求めているのであれば大手の総合証券会社がオススメです。

投資信託の購入の手順

投資信託は投資目的に見合ったものを選びましょう。

例えば、リスクよりも安定を重視するならバランス型投信や債券型投信がオススメ。多少のリスクがあっても良いからリターンを追求したいという方には、日本株型投信や外国株型投信などがオススメです。

購入したい投資信託を見繕ったら、次は買い付け(購入)をします。

この時、分配金を再投資にまわしたいのであれば、受け取った分配金を再投資されるように注文しておきましょう。

分配金を受け取らず、再投資にまわすと、分配金が発生する度に新たに投資信託を追加購入することができるようになります。例えば、毎月分配型の投資信託を購入するにあたり、分配金を再投資するように注文すると、毎月分配金が発生する度に、その分配金を再投資にまわすことで、追加で投資信託を購入することができます。

購入する投資信託の選び方

既に6000以上存在すると言われる投資信託ですが、一つ一つに特徴があり、メリットとデメリットがあります。

基本的に、投資信託というのはリスクが低いほどリターンも低く、リスクが高いほどリターンも大きくなる傾向があります。

賢く投資信託を購入するためには、リスクとリターンのバランス感覚が重要です。

このぐらいのリスクなら受け入れられるけど、これ以上のリスクは受け入れらないといった具合に、リスクの許容範囲を設定しておきましょう。

さらに複数の投資信託を購入すれば、一つが失敗したとしても、他の投資信託の利益で失敗をカバーすることができます。

続いて投資信託を選ぶポイントを3つ紹介していきます。

  • 運用成績
  • コスト(手数料と信託報酬)
  • 売買回転率

運用成績を確認

投資信託を選ぶ際には、必ず過去の運用成績を確認してください。

過去の運用成績をチェックすることで、その投資信託の良し悪しを判断することができます。できれば3年以上運用していた実績のある投資信託を選ぶと良いでしょう。

3年以上にわたって常に良い成績を残している投資信託であれば、今後とも良好な実績を残してくれる可能性が高いので、オススメです。

運用成績を確認する際には、過去の値動きや収益率、ベンチマークなどもチェックしておきましょう。

この投資信託がどれほど優秀なのかを知りたい時は、他の同類の投資信託と運用成績と比較してみてください。他の投資信託と比較することで、その投資信託の本当の価値に気づくことができます。

コストを比較

投資信託は、購入時と売却時、そして保有期間中にそれぞれに手数料が発生します。

せっかく販売手数料が安い投資信託を選んだところで、信託報酬が高いと意味がありません。投資信託を選ぶ際には、必ずコストを確認しましょう。

コストが安い投資信託を選びたいのであれば、インデックス型がオススメ。インデックス型はファンドマネージャーの手腕に依存しない投資信託ということもあってか、全体的に手数料が安いです。

その反対で、運用成績がファンドマネージャーの手腕にかかっているアクティブ型の投資信託は、コストが高くなる傾向があります。

手数料の目安が知りたいです!
販売手数料は2%未満、信託報酬は1.5%未満の投資信託を選ぶと良いでしょう。

売買回転率とは?低いほうがおすすめの理由

投資信託を選ぶにあたり、できるだけリスクを抑えて投資をしたいなら、売買回転率が低い投資信託を選ぶと良いでしょう。

売買回転率というのは売買の頻度のこと。この売買回転率が高くなればなるほど、頻繁に売買をしている、つまりリスクのある投資をしているというサインになるからです。

売買回転率が高いと、売買が多くなります。その分、コストも高くなるなどのデメリットもあるので、特にメリットが無いようであれば、売買回転率の高い投資信託は避けておいた方が無難でしょう。

投資信託って本当に沢山あるのね。賢く選んだ方が良いのでしょうけど、どれを選べば良いのかわからないわ。初心者にオススメの投資信託ってあるのかしら?
そうですね。初心者の方の場合、インデックス型やバランス型が良いかもしれませんね。株や債券などに資産が配分されるバランス型や、手数料が安いインデックス型の投資信託なら、デメリットやリスクが少ないので初心者の方におすすめですよ。

投資信託を購入する最適なタイミング

投資信託は購入するだけならばとても簡単です。ただ、どのようなタイミングで購入すれば良いのでしょうか?

基本的に投資信託は長期を前提としている金融商品のため、タイミングについてはそれほど深く悩む必要はありません。ただ、止めておいた方が良いタイミングというのはあります。

投資信託を購入する際には、分散投資を心がけましょう。特定の投資信託を大量に買い付けると、いざその投資信託の価格が落ちた時、大損する恐れがあります。

一度に大量に購入するのではなく、時期をズラして分散的に購入することで、リスクを抑えることができます。

毎月少額ずつ購入するなど、積立をすれば、ドルコスト平均法が働くことで、平均取得価格を下げることも。

よほどハイリスクハイリターンな投資信託を選ばない限り、投資信託ではそこまで急激な価格変動に巻き込まれることは滅多にありません。

じっくりと少額ずつ積み立てていくことが、投資信託の最適な買い方となります。

投資信託を定期的に購入する時に気を付けた方が良いことってあるのかしら?
長期にわたって購入し続ける予定なら、残りの運用期間が長い投資信託を選んだ方が良いですね。残りの運用期間が短い投資信託を選ぶと、成果が上がらない可能性が高いので、長期投資をするなら運用期間が長い投資信託を選びましょう。

投資信託は買い方が重要!賢い選択でリターンを狙おう

投資信託は、証券会社などの金融機関の口座を開設すれば、すぐにでも購入することができます。ネット証券会社なら、24時間いつでもネット上で投資信託を購入できるでしょう。

投資信託を購入する際には、リスクやリターンなどを確認し、自分の投資目的に見合った投資信託を選びましょう。

過去の運用成績や手数料などを確認し、購入したい投資信託を見つけたら、買い付けをしましょう。

投資信託は長期を前提としている金融商品です。特にタイミングにはこだわらず、買いたいと思った時に購入してみましょう。