『片手仲介』のソニー不動産は売主の強い味方!対象は南関東のみ
「ソニー不動産」とは、1都3県(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)をサービスエリアとしている不動産会社です。
売主・買主のどちらかだけを担当する「片手仲介」なので、次のようなメリットがあります。
・売主側の希望に沿った売却活動が行われる
・「囲い込み※」される心配がない
ここでは「ソニー不動産」のメリット・デメリットや、利用方法、利用時のポイントについて解説します。
ソニー不動産のメリットを『エージェント制度』の仕組みから解説!
ソニー不動産では「エージェント制度」に基づいて売却仲介などを行っています。「エージェント制度」のメリットは、次のとおりです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
エージェント制度のメリット1、『片手仲介』で100%売主の味方に
ソニー不動産では「売却エージェント制度」を設けており、売主側の立場から不動産売却をサポートしてくれます。
不動産売買の際、売主は「少しでも高く」買主は「少しでも安く」取り引きしたいと考えるもの。しかし相反する2つの希望を、1つの会社が同時に叶えることはできません。
そこでソニー不動産は「エージェント制度」を導入。「100%売主側」の立場で売却をサポートできる体制を整えました。
エージェント制度のメリット2、『囲い込み』される心配がない
自社で買主を見つけて「両手仲介」にするため、他社で購入希望者が見つかっても対応しないことです。
条件に合う買主が他社にいても、「囲い込み」をされると売却のチャンスを奪われてしまいます。このようなリスクを避けられるのは安心ですよね。
ソニー不動産を利用できるのは1都3県のみ!一括査定はできない
ソニー不動産のデメリット1、対象地域は『1都3県』のみ
ソニー不動産のサービスエリア(対象地域)は、東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県のみでし。またサービスエリア内でも、売却できない場合があります。
ソニー不動産のデメリット2、複数の不動産会社を比較できない
「ソニー不動産」から査定依頼をした場合、査定を行うのは「ソニー不動産」1社のみです。
一括査定サイトから査定依頼をすると、各不動産会社は「売主が他社との契約も検討していること」を把握できます。そのため各社が競合することで、売主は対応の質の良さなどを見極めることが可能です。
また売主自身も、複数の不動産会社に査定してもらうことで、売りたい不動産の価格の相場を把握できます。
一括査定サイトとしてオススメなのは、主に次の4つです。
一括査定サイト | 提携の不動産会社数・特徴 |
---|---|
イエウール | 1,700社以上 ・提携社数が多い ・自分に合った不動産会社を見つけやすい |
HOME4U (ホームフォーユー) |
約1,300社 ・NTTデータグループが運営 ・日本発の不動産一括査定サイト |
イエイ | 1,000社以上 ・不動産会社へのお断り代行サービスあり ・苦情の多い会社を排除する制度あり |
すまいValue (すまいバリュー) |
6社 ・大手不動産会社のみで運営 ・ソニー不動産に比べ対象地域が広い |
「査定依頼をした後、営業の連絡が来るのに抵抗がある」という人は、次の記事で相場の調べ方を確認してみてください。
不動産売却の流れに沿って『ソニー不動産』利用時のポイントを解説!
「ソニー不動産」での不動産売却の流れは、次のとおりです。
それぞれの手順について、ソニー不動産の特徴・利用時のポイントを交えながら説明します。
【1】ソニー不動産へ問い合わせ・相談の申し込みをする
まずはソニー不動産の公式サイトから、売却査定・個別相談会(自宅または店舗など)の申し込みをします。
申込フォームへの記入事項は、次のとおりです。
項目 | 補足 |
---|---|
査定・相談の希望 | 次いずれかを選択 ・査定価格が知りたい ・売却について相談をしたい |
物件の種類 | 次のいずれかを選択 ・マンション ・一戸建て ・土地 ・その他建物 |
物件所在地 | 住所・建物名(部屋番号) |
申込者の連絡先 | ・名前 ・電話 ・メールアドレス ・連絡先住所 (売却検討中の物件の同じか、異なるか) |
物件の面積 (専有面積)※ |
・㎡または坪数で回答 |
希望価格※ | ー |
自由記入欄※ | <例> ・連絡日時に関する希望 ・物件の状況 (賃貸中、空室中、居住中など) ・売却希望時期 ・訪問査定、机上査定の希望 |
ちなみに電話・来店でも、不動産売却について問い合わせ可能。いずれの場合も、受付時間は同じです。
電話番号 | 0120-213-919 |
---|---|
受付時間 | 10:00~18:30※ |
【2】査定・売却方法の説明を受け、媒介契約を結ぶ
不動産がどれくらいで売れるかの「目安」を算出してもらうことを、「査定(売却査定)」といいます。
査定方法は、机上査定(簡易査定)・訪問査定の2種類です。
立地、土地の広さなどの「条件」から、不動産の価格を査定する方法。次のような特徴があります。
・現地を見ずに査定されるため、立会い不要
・結果の通知が比較的早い
・訪問査定より精度が低い
不動産のデータだけでなく、現地を実際に見て得た情報も踏まえて査定額を出す方法。特徴は次のとおりです。
・机上査定に比べ、精度が高い傾向にある
・査定日には、売主(申込者)の立会いが必要
・査定依頼から結果通知までにかかる日数が比較的長い
ソニー不動産による訪問査定では、その場で売主の売却についての考えを聞いたうえで、売却プランを提案してもらうことも可能です。
「担当者(エージェント)と直接話し合い、不安を解消したい!」という人にオススメです。
媒介契約の種類や注意点は、次の記事で詳しく紹介しています。
訪問査定・媒介契約時の必要書類は、次のとおりです。
- 運転免許証かパスポート
- 認印
- 管理会社からの配布書類※
- 権利証か登記識別情報通知
- 物件パンフレット
- 固定資産税等納付書
その他の書類が必要な場合もあるので、詳しくはソニー不動産へ問い合わせてください。
【3】ソニー不動産による販売活動(詳細な分析・売却戦略が強み)
媒介契約を結ぶと、「ソニー不動産」による販売活動が行われます。
販売活動の流れは次のとおり。
- 販売図面の作成
- レインズ登録
- 内見
- 売却活動レポート
1、販売図面の作成
専任デザイナーが作成した販売図面や、物件の良さが伝わるようなメッセージが作成されます。
2、レインズ登録
レインズ※へ物件情報を掲載し、他の不動産会社からの内見の増加を促します。
全国の物件情報が保管されているデータベースのこと。建設大臣から指定された不動産流通機構が、不動産情報交換を目的として運営しています。
3、内見
次に行われるのが、購入を検討している人に物件を見てもらう「内見(内覧)」です。
そのためソニー不動産では、「実際に見たくなる」ような販売図面・写真などを掲載しています。
- 掃除や整理整頓をしておく
- 芳香剤などで生活臭を消す
- カーテンや照明などで、明るい印象にする
また見学に来てくれた人に対する売主の態度も、売却に大きく影響します。
しつこく話しかけすぎないなど、内覧しやすいよう配慮しましょう。
内覧のポイントや注意点は「売却したい物件の内覧で好印象を与えるポイントや注意点を紹介!」の記事を参考にしてください。
4、売却活動レポート
2週間に1度、ソニー不動産から売却活動の報告レポートを受け取れます。売却活動レポートの内容は、次のとおり。
- レインズ図面ダウンロード数
- 広告掲載状況
- 競合物件の状況
- 内見結果の詳細
- エージェントのコメント
このように詳細な現状分析が行われるため、的確な売却戦略を提案してもらうことが可能です。
【4】購入希望者側と条件交渉を行い、売買契約をする
物件を気に入った人(購入希望者)がいた場合、ソニー不動産へ購入申込書が届きます。
条件交渉が問題なく行えたら、売買契約を結びます。
【5】代金受領・物件の引き渡しを行う
売買契約を結んだら、次の流れで買主への不動産の引き渡しを行いましょう。
- 買主のローン承認
- 残代金受領日・引き渡し日の確定
- ローン完済手続き
- 引っ越し※
- 引き渡し
別記事「不動産売却の流れを分かりやすく解説!」では、基礎知識として不動産売却の流れ・知っておくべきことを紹介しています。こちらもぜひ読んでみてくださいね。
ソニー不動産は売主目線で売却をサポート!でも他社との比較も必要
東京・神奈川・千葉・埼玉に物件がある人は、検討してみましょう。
ただし不動産会社によって、査定額やサービス内容などは異なります。
自分に合った会社(担当者)に出会えるよう、「一括査定サイト」で複数の不動産会社を比較してみることもオススメします。
当サイトでは不動産売却の流れ・基礎知識なども紹介しているので、そちらも読んでみてください。