テンバガーの見つけ方!特徴や条件を過去の情報をもとにご紹介
投資を調べていると、テンバガーという言葉を目にする機会があるかもしれません。実は、テンバガーは持っていた株の価値が大きく上がることであり、多くの投資家にとって憧れとも言えるものなのです。
資産運用の為に株を行っているのであれば、出来るだけ元手を増やしたいと思うのは当然のことです。株が10倍儲かる、そう聞いたら興味が沸くのもまた当然のことだと言えるしょう。
テンバガーの意味、特徴に加え、テンバガーになる条件や見つけ方について詳しく見ていきましょう!
投資で大きく儲かる『テンバガー』の意味とは
テンバガーはどうして大きく儲かる、投資家の憧れ、そんな風に言われるのでしょうか。
株価が10倍になった、もしくは10倍になりそうな銘柄を示す言葉。
株価が急騰して10倍まで跳ね上がることから、野球の1試合で10塁打を記録する「テンバガー」の名前がついた。
つまり、テンバガーは持っている株の株価が10倍になるということですから、うまくいけば買値の10倍もの価格で売却できる可能性があるのです。
これだけ大きく株価を上げる銘柄を見極めることができれば、自分の資産を上手に増やすことができますよね。ですから、テンバガーは投資家の憧れ、夢だと言われているのです。
10倍だけじゃない!株価上昇を表す言葉とは
10倍もの大きな株価上昇については、テンバガーという呼び方をします。他にも、株価上昇を表す言葉として、次の2つの言葉があります。
言葉 | 意味 |
---|---|
ダブルバガー | 株価が2倍になる |
トリプルバガー | 株価が3倍になる |
これらの株価が大きく上がることを示す言葉も、ぜひチェックしておきましょう。
過去のテンバガーから特徴をチェック
では、実際にどのような銘柄がテンバガーになっているのでしょうか。過去のテンバガーから、その特徴をチェックしていきましょう。
しかし、テンバガーになる株・銘柄にはいくつかの特徴があります。それが、次の点です。
- 中小型株
- 上場から10年以内の企業
- 低位株
株価が10倍にも上がるということを考えると、どうしても大手企業の株ではなく中小型株が多くなってきます。
更に、1株1,000円を超える株が10,000円に、というよりも、1株300円~500円の低位株が3,000円~5,000円になる方が現実的ですから、テンバガーは低い株価で推移している低位株が多い傾向にあります。
過去のテンバガー銘柄とは
過去のテンバガーには、どのような銘柄があるのでしょうか。銘柄をピックアップしてご紹介しましょう。
銘柄 | 倍率 | 業態 |
---|---|---|
リミックスポイント | 78.7倍 | IT 仮装通貨 |
マルマエ | 42.3倍 | 電機 有機EL |
日本ライフライン | 32.5倍 | ヘルスケア 医療機器 |
ミクシィ | 22.2倍 | IT ゲーム |
シノケングループ | 17.2倍 | 不動産 |
アウトソーシング | 16.9倍 | 人材 |
ガンホー・オンライン・エンターテイメント | 14.7倍 | IT ゲーム |
パピレス | 13.9倍 | IT 電子書籍 |
山一電機 | 11.8倍 | 電機 |
アルデプロ | 10.0倍 | 不動産 |
今回挙げたのは一部ですが、過去のテンバガー銘柄はIT業界が最も多く、人材、そして不動産と続きます。
テンバガーにITが最も多いのは、やはり業績拡大が見込める業界であるからだと言えるでしょう。
テンバガーの見つけ方は?その条件は?
では、テンバガーになる銘柄はどうやって見つければ良いのでしょうか。テンバガーの見つけ方、テンバガーの条件について考えてみましょう。
- 中小型株(時価総額が小さい)
- 低位株
- 急成長企業・業績拡大企業
- 人気のテーマ株を選ぶ
先ほどもご紹介しましたが、やはり中小型株で低位株であることが、テンバガー株に多い特徴だと言えます。つまり、テンバガーになる銘柄を見極めたい場合は、中小型株・低位株のものを探す必要があるわけです。
また、テンバガーになるということは、銘柄が将来的に成長する、と期待しているわけですよね。
つまり、今後の成長を期待する、急成長企業や業績拡大企業がテンバガーになる可能性があると考えられるのです。
また、過去のテンバガーにはIT業界が多かったように、人気のテーマ株に絞れば次のテンバガー銘柄予想を絞り込むことも出来るでしょう。そのテーマ株に分散投資する、というのもテンバガーを狙う方法の1つとなります。
テンバガーを狙う時に注意したい3つのポイント
テンバガーは当たれば大きな儲けが期待できるものですが、注意しなければいけない点もあります。それが、次の3点です。
- 自分が狙う銘柄は他の人も狙っている
- 期待が外れたときに大きく株価を下げる場合がある
- 株価上昇後に下がるのが早い
それぞれのポイントについて簡単に見ていきましょう。
自分が狙う銘柄は他の人も狙っている
テンバガーを狙う為の条件は、特に多くはありません。今後上昇する可能性のある中小株を狙う、ということであれば、多くの人が同じようなことを考え、その銘柄を購入する可能性があるのです。
つまり、現在の株価はその成長を期待した上で設定された株価となっているわけです。更にその株価がテンバガーになるということは、現時点での成長予想より更に高い成長をすることが必要となります。
テンバガーになる銘柄を見つけるのが難しいと言われるのは、想定を上回る高成長が必要となることが挙げられるのです。
期待が外れたときに大きく株価を下げる場合がある
期待する銘柄は、購入する人も増えます。それが原因で株価が上がることもあるわけですが、その一方で期待が外れれば一気に株価が下落してしまう可能性も出てきます。
期待した分、その反動も大きくなる恐れがあることを認識しておきたいですね。
株価上昇後に下がるのが早い
株価が急騰すれば、当然その利益を得ようとして利益確定の売りが増え、急激な下落につながるのです。
運よくテンバガーになったときは、売却するタイミングを早めに決めるようにしておきましょう。利益確定をしない株は、いくらその価値が上がっても意味がないということを覚えておきましょう。
株の成功者の手法を特集した記事も是非参考になさってください。
株の成功者から学ぶ株式投資の手法とは
株価が10倍になるテンバガーを狙うには中小型の成長株をチェック
テンバガーになる銘柄の特徴としては、時価総額の低い中小型株で低位株である、また業績が急成長している、今後の成長が見込める、そして人気があるテーマ株であるといった特徴があります。これらを条件として銘柄を探せば良いのです。
ただ、テンバガーは簡単に当てられるものではありません。テンバガーになる銘柄は5年間で46銘柄と、決して多くはないのです。
また、万が一テンバガーになっても利益確定のタイミングを間違えれば急激な下落となり、思ったような利益を得られない可能性もあるのです。
テンバガーを狙う時は銘柄選びも重要ですが、期待が外れたとき、テンバガーになったときの手離すタイミングについても考えておきたいですね。