バンガードETFがおすすめされる理由は?特徴と購入方法を解説
ETFといっても様々。銘柄選びに成功すれば、将来的には資産を増やすことができるでしょう。その反面、銘柄選びに失敗すると、元本割れを起こす恐れもあります。
ETFを購入したいけれど、どれが正解なのかわからない、そのような悩みを抱えている方はきっと多くいることでしょう。もしも現在、ETFの銘柄選びに悩んでいるのであれば、一度バンガードETFについて検討してみましょう。
今回は、バンガードETFとは何か、その特徴とメリット、デメリットなどを解説します。
バンガード社が運用しているETFの総称、バンガードETFとは?
ETF(上場投資信託)とは、証券取引所に上場している投資信託のことで、その特徴として株のようにリアルタイムで自由に売買ができる、手数料が安い、簡単に分散投資ができるなどの利点があります。
バンガード社が運用しているETFの総称であり、米国では70本以上のバンガードETFが上場しています。
バンガードETFは海外のETFということもあってか、日本での知名度はそれほど高くはありません。ただし、投資家からの人気はとても高く、まさに知る人ぞ知る隠れた銘柄です。
なぜバンガードETFは他のETFよりも人気があるのでしょうか?
バンガードETFの最大の特徴は、コストの安さです。
ただでさえコストが安いETFの中でもバンガードETFは圧倒的にコストが安く、それが投資家からの人気が高い理由です。
バンガード社とはどんな会社?
バンガードETFを運用しているバンガード社とは、一体どのような会社なのでしょうか?
バンガード社は世界でも最大級の運用会社で、バンガードETFといえばバンガードグループインクが運用しているETFとしてのブランドを確立しているほどです。
設立者のジョン・ボーグル氏は、フォーチュン・マガジンより20世紀の4人の偉大な投資家の一人と称されるほどの人物です。
そしてバンガード社が運用するファンド「Vanguard Total Stock Market Index Fund」は、米国最大の投資信託です。
バンガード社やバンガードETFが他社とは異なる点とは?
バンガードETFも、他社同様にETFであることに違いはありません。ただ他社のETFと違い、バンガードETFにはバンガード社が運用しているというブランドがあります。
バンガード社のETFは、それだけで投資家から信頼されやすく、人気があるのです。もちろん、バンガードETFにブランドが付くのには理由があります。
米国でも最大級の運用会社ということもあってか、バンガード社に対する投資家の評価はとても高く、それがETFに対する信頼に繋がっています。それに加え、バンガードETFはどの銘柄もコストが安く、信託報酬を抑えた投資ができるというメリットがあります。
信託報酬が安いファンドは世の中に多く存在します。しかし、バンガードETFほど信託報酬が安いETFは滅多にないです。一体なぜ、バンガード社とそれ以外の他社とでは、信託報酬に違いが生じるのでしょうか?
バンガードETFの信託報酬が安い理由として、まずその特殊な構造性があります。
それに加えバンガード社は運用時に、各ファンドを合同で運用することで、無駄な人件費を削減し、効率性の高い運用に成功しています。
バンガード社の様々な経営努力が功を奏した結果、どこよりも安い信託報酬の実現に成功しているのです。
バンガードETFの特徴
国内では有名ではありませんが、バンガードETFといえば海外では非常に有名で、ブランド力のあるETFです。そのため、信頼性に関して言えば、どこよりも信頼できるETFのため、初心者であっても安心して購入することができます。
そんな世界レベルで有名なETFであるバンガードETFですが、その最大の特徴はどこよりも信託報酬が安いインデックスファンドである点です。
特定の指数に連動するファンドのことで、アクティブファンドよりもコストが安く、安定したリターンが期待できるなどの特徴があるファンドです。
バンガードETFはただコストが安いだけのファンドではありません。インデックスファンドとなるため、分散投資がしやすく長期投資向けの銘柄となります。
今後10年20年と長期にわたって資産運用をしたいという方にほど向いている銘柄なのです。
アクティブファンドとインデックスファンドの違いについて詳しく知りたい人は次の記事を参考にしてくださいね。
しかしバンガードETFは、圧倒的にコストが安いので、他のインデックスファンドよりもリターンを得やすいでしょう。
バンガードETFを選ぶメリットは?
バンガードETFのメリットは、コストが安いインデックスファンドであること。
インデックスファンドは大損するリスクが低く、安定したリターンを狙うことができます。
バンガードETFは信託報酬が圧倒的に安いので、たとえリターンが小さくても、信託報酬が安い分、トータルリターンを増やすことができます。
バンガードETFを選ぶデメリットは?
バンガードETFは確かにメリットが多く、魅力的なETFなのですが、海外のETFとなるため、日本からだと取引し辛いというデメリットを常に抱えています。
国内の証券所でも、米国のETFを取り扱っている証券会社はあります。ただ国内の証券会社を利用する限り、手数料が高くなります。
国内で取引をする限り、バンガードETFであっても手数料が高くなってしまうという弊害に直面することになるため、取引をする際にはコストを減らす対策が求められます。
バンガードETFのデメリットを克服するためには、手数料が安い証券会社を利用する、NISA口座などの非課税にできる制度を利用するなどの対策が必要になるでしょう。
バンガードETFの運用方針をチェックしよう
バンガードETFの特徴は、信託報酬が圧倒的に安く、確実に低コストな運用ができる点にあります。ただ、いくら低コストな運用ができるといっても、利回りが低いと意味がありません。バンガードETFはどのような方針の下で運用をしているのでしょうか?
具体的な運用方針は、各ETFによってそれぞれ異なります。バンガードETFといっても、株や債券など、銘柄によって投資対象が異なるからです。
バンガードETFを購入できる日本の証券会社は?
バンガードETFは、日本でも一部の投資家より支持されている人気の銘柄なのですが、ただ海外のETFとなるため、どこの証券会社でも売買できるわけではありません。
- SBI証券
- マネックス証券
- 楽天証券
せっかく口座を開設しても、バンガードETFを取扱っていなければ意味がありません。口座を開設する前に、購入したいバンガードETFを取り扱っているか否かを事前に確認しておきましょう。
SBI証券とマネックス証券は米国ETFの売買手数料が比較的安い証券会社です。特にSBI証券と住信SBIネット銀行を使っている人の場合、為替手数料を1ドル4銭まで安くすることができるので、より低コストな取引ができます。
バンガードETFは積立可能!つみたてNISAでの運用を考えよう
バンガードETFを取り扱っている証券会社の口座を開設し、定期的にバンガードETFを購入し続ければ、積み立てることができます。
しかし手動で毎回バンガードETFを購入するとなると、少し手続きが面倒。
できるだけ面倒を減らして積立を行いたい場合は、自動積立の機能がある証券会社を利用すると良いでしょう。SBI証券や楽天証券などの証券会社を利用すると、ETFの自動積立を行うことができます。
積立をするとなると、定期的にバンガードETFを購入することになるので、手数料が嵩みやすいです。この場合NISA口座を活用すると、コストを減らしてバンガードETFの定期購入ができるのでおすすめです。
特にSBI証券でNISA口座を開設すると、海外ETFの買付代金にかかる手数料が0円になるので、どこよりも安くバンガードETFを定期購入できます。
「バンガードETF」はブランド力のある低コストなインデックスファンド
その特徴は、信託報酬が安く、低コストなインデックスファンドである点です。
どこよりもコストが安いインデックスファンドとなるので、バンガードETFはどこよりもトータルリターンが多く、安定した利益が狙いやすいです。
ただし海外のETFのため、証券会社によっては取り扱っていない可能性があるので注意しましょう。
たとえ取り扱っている証券会社があったとしても、証券会社によって手数料が違うので、事前に手数料を比較しておきましょう。
手数料が安くなる証券会社を利用することで、バンガードETFのメリットを最大限にまで活かすことができます。