投資信託の始め方

WealthNavi(ウェルスナビ)の特徴は?手数料とデメリット

老後の資産を少しでも多く増やすべく、資産運用を始めたという方はきっと多くいることでしょう。資産運用に成功すれば、貯蓄以上のリターンを得ることができます。利回りの高い運用ができれば、10年20年後には老後を不自由なく過ごせるだけの資金を作れるでしょう。

しかし投資はいざ始めると、いかに多くのことを勉強しないといけないということがわかります。初心者ともなると最初は運用に失敗し、元本割れを起こしてしまうかもしれません。

その点ロボアドバイザーを利用すると、初心者が陥りがちな失敗を避け、プロ同様の手法で運用することができるようになります。

今回はロボアドバイザーとして有名なウェルスナビ(WealthNavi)について、その特徴を解説します。

ロボアドバイザー「ウェルスナビ」のサービス内容

「ウェルスナビ(WealthNavi)」というのは、ウェルスナビ株式会社が運営するロボアドバイザーサービスのことです。

全自動で資産運用ができるサービスで一般社団法人日本投資顧問業協会の調べによると、平成30年3月末時点における「ロボアドバイザー預かり資産・運用者数」がNo.1とのこと。

ウェルスナビは業界でも特に人気の高いロボアドバイザーなんですね。

この記事ではウェルスナビがどのようなサービスを提供しているのか、その内容について深く掘り下げていきます。

ロボアドバイザーって、そもそもどんなサービスなのですか?
ロボアドバイザーとは、AIを使用した投資助言サービスのことです。助言といってもそれぞれで本当にアドバイスしかしないサービスもあれば、ウェルスナビみたいに全自動で資産運用をしてくれるサービスまであります。ウェルスナビは資産運用の作業をすべて全自動でやってくれるので、初心者でも利用しやすいですね。

ウェルスナビの基本情報

ウェルスナビの基本情報は、以下のようになります。

運営会社 ウェルスナビ株式会社
サービス開始時期 2016年7月13日
最低投資金額 1万円から30万円(サービスによって最低金額が異なる)
利用料・手数料 年率0.5%から1.0%
積立投資の可・不可 可能
ウェルスナビのサービス内容一覧
  • リスク許容度の診断
  • 最適なポートフォリオの自動構築
  • 自動発注
  • 自動積立
  • 分配金の自動再投資
  • 自動リバランス
  • 自動税金最適化

ウェルスナビの投資対象は?

ウェルスナビの主な投資対象というと、米国株、日欧株、新興国株、米国債券、物価連動債、金(コモディティ)、不動産などです。

ウェルスナビでは、これらを対象にしているETFの中から「長期投資に適している優良なETF」を選定します。

ETFとは証券取引所で売買ができる投資信託のことです。詳しくは「ETFの仕組みや始め方などを解説!初心者向け運用マニュアル」でわかりやすく解説しています。
ウェルスナビが選定するETFの種類
  • 米国株
  • 日欧株
  • 新興国株
  • 米国債券
  • 物価連動債
  • 金(コモディティ)
  • 不動産 

ウェルスナビの最低投資金額は1万円から

ウェルスナビの最低投資金額は利用するサービスによって異なり、「ウェルスナビ」のマメタスのサービスを利用することで、1万円からの利用が可能になります。

マメタスを利用しない場合「ウェルスナビ」の最低投資金額は10万円です。

ウェルスナビは各社と提携サービスを組んでおり、サービスによって最低投資額が異なります。

最低投資額 サービス名
1万円 マメタス
10万円 WealthNavi
WealthNavi for イオン銀行
WealthNavi for 横浜銀行
WealthNavi for JAL
30万円 WealthNavi for SBI証券
WealthNavi for 住信SBIネット銀行
WealthNavi for ANA
WealthNavi for ソニー銀行
※キャンペーンにより減額あり

「WealthNavi for SBI証券」、「WealthNavi for 住信SBIネット銀行」、「WealthNavi for ANA」、「WealthNavi for ソニー銀行」といったサービスを利用する場合、最低投資金額が30万円となります。ただし、キャンペーンによって、10万円まで減額されることがあります。

WealthNaviを利用する場合、10万円以上用意しておけば、問題なく運用を始められるでしょう。

ウェルスナビの利用料(手数料)は年率1.0%(税別)

ウェルスナビの手数料は、預かり資産が3000万円以内ならば年率1.0%(税別)です。

ただし預かり資産が3000万円を超えると、超過分の手数料が年率0.5%(税別)となります。

手数料以外のコストはなく、入出金手数料や取引手数料、口座開設手数料などはすべて無料です。しかし銀行振込にかかる振込手数料は、ユーザー負担ですので注意しましょう。

ウェルスナビでは海外ETFの中でも、特にコストが安いETFを対象に投資を行っています。そのため低コストな運用が可能となっているのです。

ウェルスナビの特徴を解説

ウェルスナビの特徴は、少額から始められること、運用コストが安いこと、そして全自動での運用が可能であることです。

ウェルスナビの特徴
  • 少額から始められる
  • 運用コストが安い
  • 全自動での運用が可能

ウェルスナビなら、最低投資額が10万円から始めることができます。サービス次第では1万円からの利用も可能なため、少額からであっても資産運用を始められるという気軽さがあります。

さらに、運用コストについても、手数料以外のコストがほとんどかかりません。手数料に関して言えば普通程度のコストとなりますが、利用料がかからない分、安く利用できます。

そしてウェルスナビの最大の特徴は、資産運用のほとんどすべてを自動化させられることです。ユーザーがするべき事というと、入金の手続きぐらいでしょう。一旦入金してしまえば、後はウェルスナビのAIが資金を管理し、運用を開始してくれます。

自動で資産運用ができるのは確かに魅力的ですけど、お金の管理をすべてAIに任せて大丈夫なのかしら?
不安な場合は失っても大丈夫な余剰資金を運用にまわすと良いですね。株価の変動は常に起きているので、長期的な運用を考えると良いでしょう。

ウェルスナビのリスク許容度とは?

ウェルスナビを利用する場合、ユーザーの適切なリスク許容度を診断してくれるのですが、このリスク許容度とは一体何なのでしょうか?

リスク許容度とは「これから長期にわたって投資をするにあたり、どの程度のリスクならば許容できるのかを示したモノ」です。

投資の世界に確実はありません。どんな金融商品にも、価値が落ちるリスクがあります。この不確実性に対して、どこまでのリスク、つまり損失を受け入れることができるのかをウェルスナビでは診断してくれるのです。

資産運用で成功をおさめるためには、ある程度のリスクは受け入れないといけません。投資でリスクは絶対に受け入れられないとなると、資産運用自体ができなくなってしまいます。

そこでウェルスナビでは資産運用を始める前に、どこまでのリスクならば受け入れられるのかリスクの許容範囲を診断します。

許容範囲を超える取引は基本的に行いませんので、ウェルスナビではユーザーの意図に沿った取引ができるんですね。

安全な取引をしたいならリスク許容度を狭く、リターン狙いの取引をしたいならリスク許容度を広めに設定すると良いでしょう。事前に定めたリスクの範囲内において、ウェルスナビが資産の自動運用を行ってくれます。

ポートフォリオは金融商品の組み合わせ

ウェルスナビでは、ユーザー一人ひとりに対して適切なポートフォリオを自動構築してくれるます。このポートフォリオとは「金融商品の組み合わせ」のことです。

ポートフォリオを自動構築するというのは、要するにユーザーに代わってウェルスナビのAIがもっとも適切な金融商品の組み合わせを構築してくれるということ。

どのETFを購入すれば良いのか、購入すべき量はいくらぐらいなのか、どのETFを売却するべきなのかなど、具体的に金融商品の組み合わせをAIが考えてくれるので、ウェルスナビを利用すれば、金融商品を選ぶのに頭を悩ますことがなくなります。

ウェルスナビで積立をする手順

ウェルスナビには自動積立のサービスがあります。この自動積立のサービスを利用すると、予め指定した銀行口座から設定した金額が毎月引き落とされ、ウェルスナビの口座へ入金されます。

入金が完了すると、その資金を元手にETFを自動購入することになります。入金からETFの購入まで、すべて全自動で積立は行われます。

ウェルスナビで行われるリバランス

ウェルスナビでは、リバランスも自動化されています。

リバランスは、半年に一回のペースで行われます。前回のリバランスから半年が経過後に運用商品のバランスが崩れると、その崩れを調整するためにウェルスナビが自動的にリバランスを行ってくれます。

リバランスが必要になった場合、運用商品の構成が最適なバランス配分になるように売買をします。

このように必要なタイミングでリバランスを自動的に行ってくれるので、ユーザーがいちいち銘柄や数量を選定する必要なしにリバランスの効果を享受できます。

ウェルスナビのメリットとデメリットとは?

ウェルスナビのメリット・・デメリットを見ていきましょう。

ウェルスナビの利用メリット
  • 少額から始められる
  • コストが安い
  • 全自動で資産運用ができる

一方でウェルスナビには次のようなデメリットがあります。

ウェルスナビの利用デメリット
  • 自分で投資をするよりコストが高い
  • 短期投資ができない
  • カウンターパーティーリスクがある

ウェルスナビは結局のところ、投資信託を利用しているのとあまり大差がありません。ウェルスナビを利用すると年率でコストがかかるため、利用期間が延びれば延びるほど、コストが嵩むからです。

もちろんETFにもコストはあります。しかしETFの信託報酬は1%未満であることが多く、ウェルスナビほどのコストは滅多にかかりません。

全自動よりも、自分で投資をしたいという玄人な方からすると、コストがある分、ウェルスナビは魅力が薄く感じるでしょう。

特にETFのデイトレードのような短期売買をしたい方からすると、長期運用向きのサービスであるウェルスナビは使い辛いと思うかもしれません。ウェルスナビは長期運用を基本としているサービスのため、短期売買との相性が悪くなってしまいます。

またウェルスナビはウェルスナビ株式会社が運営するいちサービスです。もしもウェルスナビ株式会社が破綻すると、投資できなくなるというカウンターパーティーリスクがあります。

万が一ウェルスナビ株式会社が破綻しても、日本投資者保護基金が1,000万円まで補償をおこないます。

しかしそれ以上の資産となると、補償外となりますので、高額の資産を運用する際にはカウンターパーティーリスクに注意を払いましょう。

分配金はいつ、どのくらい入金される?

ウェルスナビの分配金がいくら、そしてどのくらいの頻度でもらえるのかは、運用しているETFによってそれぞれ異なります。

分配金が年4回配分されるETFならば、1年間において4回も分配金を受け取れます。年12回分配されるETFを購入しているのであれば、毎月分配金がもらえます。

一方で「金などのコモディティのETF」の場合、分配金は発生しません。分配金がいくらもらえるのかについても、どのETFを保有するかによって異なります。

ETFの分配金利回りというと、だいたい3%もあれば良い方となります。ただし、ウェルスナビの手数料が年率1.0%ほどかかるため、実質の分配金利回りはETFの利回りから1%の手数料を引いた金額となるでしょう。

ウェルスナビと他のロボアドバイザーとの違い

ウェルスナビと他のロボアドバイザーとの間にはどのような違いがあるのでしょうか?

ウェルスナビは他のロボアドバイザーと違って、資産運用の作業が完全に自動化されているロボアドバイザーとなります。

そのためユーザーがやることはほとんどありません。これがほかのアドバイス型のロボアドバイザーの場合、売買やリバランスは自分でやらないといけないため、裁量が多い分責任が重くなります。

反対に裁量が多いロボアドバイザーの場合、自由に商品を選べるというメリットがあります。その反面ウェルスナビではETFにしか投資ができないので、投資としての面白みには欠けるかもしれません。

もっともウェルスナビは利回りが安定しているので、面白みよりも投資先の選定を一任したいという方には相性の良いロボアドバイザーとなるでしょう。

DeTAXとは?

DeTAXとは運用益にかかる税負担を翌年に繰り越し、年内における税の負担を減らしてくれるウェルスナビのサービスです。

運用益が生じると、本来であれば税金が課税されます。ウェルスナビでは、税金が課税される場合、含み損を抱えている商品を一旦売却し、損失を確定させます。この損失と、運用益を相殺することで税負担を減らすのです。

そのためポートフォリオの中に含み損を抱えるETFが無いと、DeTAXが行えず、負担を減らすことができません。DeTAXの制度があるからといって必ずしも税負担を減らせるわけではないのです。

DeTAXは税負担が2万円を超えると、自動的に行われるウェルスナビの標準機能となります。

ウェルスナビを利用するまでの手順

ウェルスナビをこれから利用するにあたって、どのような書類が必要になるのでしょう?スマホでも利用できるのでしょうか?

ここではウェルスナビを利用するにあたって覚えておきたいことを解説します。

ウェルスナビでも税金はかかるみたいですね。そういえばNISAはウェルスナビで利用できますか?
ウェルスナビではNISAを利用することはできません。注意しておきましょうね。

利用までの流れと必須書類は?

ウェルスナビを始めるにあたり、次の4点が必要なので予め用意しておきましょう。

ウェルスナビの登録に必要もの
  • 本人確認書類
  • マイナンバー
  • メールアドレス
  • 銀行口座

必要書類を準備したら、公式サイトにアクセスし、運用プラン診断を受けます。その後、オンライン上より口座開設の申込を行います。口座開設時に本人確認書類とマイナンバーを提出します。

申込の作業が完了すると、最短で2営業日で口座が開設されます。この時、簡易書留が届くので、受け取りましょう。口座開設後、入金をすれば、ウェルスナビにて資産運用を始められます。

申込から実際に利用できるまで、だいたい数日から1週間ほどの期間がかかります。

提携サービスの違いとは?

ウェルスナビには、「WealthNavi for SBI証券」や「WealthNavi for ANA」などの提携サービスがあるのですが、これらと「WealthNavi」との間に違いはあるのでしょうか?

まず提携サービスの中には最低投資額が30万円からのサービスがあります。通常のサービスなら最低金額が10万円からとなるため、少し高めです。

このような最低投資金額が異なるという相違点以外にも、ログイン画面が違う、キャンペーンが違う、マイルが貯まるなどの違いがあります。

ウェルスナビの入出金のやり方と外貨の取り扱い

ウェルスナビに入金する方法は次の3種類です。

ウェルスナビの入金方法
  • 銀行振込
  • クイック入金
  • 自動積立

出金する場合はウェルスナビの口座から、ユーザーの銀行口座へ出金することになります。

出金の申請を平日20時までに依頼すると、その当日中に出金額に応じたETFを売却し、その3営業日後に送金されます。出金時には日本円に両替されるので、外貨のままの出金はできません。

ウェルスナビは解約できる

運用を止めたい場合は、ウェルスナビより全額出金をすることで、いつでも運用尾を止められます。

ウェルスナビそのものを解約したい場合は、お客様サポートより解約の申し入れをすることで行えます。

マメタスとは?

マメタスとは、ウェルスナビの資産運用アプリのことです。

このアプリには、スマホで資産運用ができるという特徴があります。マメタスを使用すると家計簿アプリと提携することで、買い物で生じたお釣りを資産運用に回すことができます。

通常のウェルスナビのサービスと異なり、より細かい少額からの投資ができるという強みがあります。

資産運用の完全自動化はロボアドバイザー「ウェルスナビ」におまかせ

ウェルスナビは、資産運用の完全自動化ができるロボアドバイザーのサービスです。

手数料以外のコストはほとんどかからず、いざ資産運用が始まると、ETFを中心に発注から入金、積立、リバランスなどを自動的に行ってくれます。

資産運用の作業のほとんどが自動化されるので、初心者であっても投資について悩むことなく、プロ同様の手法で資産運用ができます。

そしてアプリの「マメタス」を利用すれば、細かいお釣りを投資に回すことができます。

コストが安く、少額から全自動で資産運用を始められるウェルスナビは、初心者でも気軽に利用できるロボアドバイザーです。