住宅ローンの基礎知識
一番家を買う人が多い30代!その理由や注意したいポイントとは

一番家を買う人が多い30代!その理由や注意したいポイントとは

戸建てや分譲マンションなどのマイホームを手に入れる人が一番多い年代、それは30代です。戸建て住宅の場合、実に48%が30代で購入していると言うデータもあります。

30代で住宅を購入する人が多いのは、もちろん理由があります。そして、30代で家を買うにあたって知っておくべき注意点もあります。

今回は、30代の住宅購入について押さえておきたいポイントを徹底解説していきましょう。

30代の住宅購入が多い3つの理由

30代が最も住宅を購入する年代となっている理由は、主に3つあります。

  • 収入が安定してきた
  • 生活環境の見通しが立ってきた
  • 長期ローンを組むことが可能

これらは、30代が住宅を購入する理由であるとともに、30代の住宅購入メリットでもあると言えます。

それぞれの理由について解説していきましょう。

収入が安定してきた

30代は、勤続年数もある程度長くなり、収入も安定してくる頃です。今後の年収見通しも立ちますし、転職するかどうかの決断も終えている頃でしょう。

ローンを組む上で、返済可能金額を知ることは非常に重要となります。だからこそ、収入が安定している、今後の収入について見通しが立つ30代は家を買うのに適していると言えるのです。

生活環境の見通しが立ってきた

30代は、結婚や出産などの生活環境の変化がある程度落ち着いてくる時期でもありますから、間取りや立地選択で失敗しづらいのです。

20代でマイホームを手にするときは、まだ結婚や出産、転職など将来の生活の見通しが立っていない場合が多くあります。そうなれば、いざというときマイホームを手放す可能性も考えなければいけません。

20代の住宅購入については、こちらの記事でも詳しくご紹介しています。

30代は、ある程度今後の生活や環境が固まってきているので、家を購入しやすいと言えるわけです。

長期ローンを組むことが可能

毎月の返済負担を考えるのであれば、出来るだけ長期ローンを申し込みたいと考えますよね。

年齢が40代、50代となってくれば、35年ローンを申し込むのは厳しくなってきます。ただ、30代であれば35年ローンも比較的組みやすいのです。
返済が長期になれば、毎月の返済負担は少なくなりますがそれだけ長期でローンを返済し続けなければいけないのですよね。

ローン返済を短縮したいと思えば、どうすれば良いのでしょうか。

繰り上げ返済をすれば、返済期間や返済総額を減らすことは可能です。

毎月の負担を減らし、余裕があるときにまとめて返済することができるということは押さえておきたいポイントですね。

50歳で住宅を購入する際の注意点について興味がある方は、こちらの記事をチェックしてみてください。

30代は新築と中古どちらがお得?

30代で購入する家は、新築と中古どちらが良いのでしょうか?

実は、新築物件を購入するのは30~40代が多く、中古やリフォーム物件の購入についてはもう少し高齢になってから増えてくる傾向にあります。

その理由として、物件価格やローン返済期間が挙げられます。中古の方が新築物件よりも安く抑えられる場合が多く、そのためローン返済期間も短期で済みます。ですから、高齢になるとリフォーム物件の需要が増えるわけです。

なるほど。中古物件を買うのは年齢を重ねてからでも十分できるということですか。

でも、将来的に中古物件を買うために貯蓄するというのも、それまでの家賃がもったいない気がしますね。

リフォーム物件の購入は、初めての住宅購入とは限りません。

30代で新築物件を購入しても、年齢を重ねてバリアフリーや住宅のメンテナンスを考え、中古・リフォーム物件の購入を考えるケースもあるのです。

30代で中古物件を購入するデメリット

30代で中古物件を購入するメリットとしては、費用を抑えられるという点があります。ただ、早くで中古物件を選択することに対するデメリットもあります。

築年数にもよりますが、将来的に新築物件よりも早く設備投資やリフォームなどの費用がかかる可能性があること、そして売却時の物件価値が低くなってしまうことが、デメリットだと言えるでしょう。

長期で終の棲家として考えるのか、一時的な棲家として考えるのか、しっかり検討した上で中古物件を検討すると良いでしょう。

また、将来的な売却に備えて立地をよく考え、値崩れしにくい物件選びをすることも重要となります。

30代の住宅購入の資金目安とは

30代で住宅を購入する際には、どのくらいの資金が必要となるのでしょうか。

一般的に、住宅を購入する際には物件価格の2割程度が頭金として用意できるのが望ましいと言われています。

つまり、3,000万円の家を購入する際にはその2割である600万円の頭金を用意するのが理想なのです。

ただ、実際600万円という貯金をするのは簡単な事ではありません。特に今はかなりの低金利ですから、貯蓄できるのを待っている間に金利が上昇すれば結果的に頭金を用意したことで支払い金利総額が大きくなってしまう恐れもあるのです。

また、年間100万円を貯蓄しても600万円ためるのに6年かかりますが、それまでの支払い家賃が貯蓄金額を上回るようなことになれば、それもまた本末転倒です。

3,000万円の物件購入のために600万円をためることを例に、考えてみましょう。

家賃 6年の家賃総額
(72か月)
8万円 576万円
9万円 648万円
10万円 720万円

つまり、9万円を超える家賃を支払っている場合、貯金をする6年の間に貯蓄すると同じだけの家賃を支払う必要があるのです。これが家賃支払いではなくローン返済なら、すべて自分の資産になるものだと考えれば複雑ですよね。

頭金はあればあるほどローン利用額が抑えられ、支払金利額も低くなります。ただ、頭金を貯めるために結果的に損をする恐れがあるのも事実なので、貯金をするか、頭金を少ない状態で家を購入するか、慎重に検討する必要があるでしょう。

頭金について詳しく知りたい方はコチラの記事へ

頭金を用意してる間に金利が上がる、頭金と同じだけの家賃を支払うことになる、そして貯金している間に金利が上がるリスクがあるのですね。

ただ、頭金なしでローンは申し込めるのでしょうか。

最近では、頭金不要のローンも多く登場しています。一度金融機関に相談してみると良いでしょう。

実際いくら用意してる?30代の頭金事情

20代や30代は、40代から上の世代と比べて頭金を用意できる期間が短くなってしまいます。ですから、物件購入価格に対してローンを利用する割合も大きくなっているのです。

実は30代では住宅ローンの借り入れ割合が80%を超える人が45%弱となっていて、30代の26%前後の人が借り入れ割合が90%を超えているというデータもあります。

ただ、物件価格の90%をローン利用できるなら頭金のために貯金する必要はないの?そう思ってしまう人がいるかもしれませんが、そうではありません。

物件価格以外にも、マイホームを購入する際には物件価格のおよそ5~10%程度の諸費用が必要となるのです。

3,000万円の物件を購入する際には、300万円ほどの諸費用がかかると考えておきましょう。

諸費用に含まれる金額には、手付金や印紙税、仲介手数料や登記費用が含まれます。これらは現金で用意しなければならず、一定額以上の貯金はどうしても必要になると言えます。

また、貯金が全て諸費用に消えては生活費が不安になるでしょうから、マイホーム購入時には頭金、諸費用、そして今後の生活費も含めた貯金が必要になるということは覚えておきたいですね。

30代独身女性がマンションを購入するメリット・デメリット

最近増えている、単身者の住宅購入。それは男性だけでなく、女性も含まれます。30代独身でマイホームを購入するメリット、そしてデメリットについて見ていきましょう。

独身で家を購入するメリット

独身で家を購入するメリットとして、次の2つが挙げられます。

  • 家賃と同等のローンを支払って自分の資産を手にできる
  • 家賃を支払うよりもローン返済の方が支払い総額を抑えられる可能性がある

やはり、家賃を支払うよりも同額のローン返済をした方が得、というのが住宅購入の最大のメリットですね。

ただ、家賃の支払いとローン返済、本当にローン返済の方が得なの?結局賃貸に住み続けた方が総額として抑えられるのでは?と疑問に思う方もいるでしょう。

そこで押さえておいてほしいのが、200倍の法則です。

200倍の法則とは

物件の販売価格が同等マンションの家賃相場の200倍以内であれば、購入した方が得、200倍以内であれば借りた方が得、という目安

家賃相場と、物件販売価格を比較してみて、借りるのと購入するのはどちらがお得が計算してみても良いでしょう。

200倍の法則ね。これなら簡単に考えられるからしっかり覚えとこ。

独身で家を購入するデメリット

独身で家を購入するデメリットとしては、ライフスタイルが変化する可能性があるという点があります。

  • 結婚、出産で家族構成が変わる
  • 転勤や転職による引っ越し

今は独身でも、将来的に結婚する可能性がゼロというわけではありません。もし結婚をした場合、今の家をどうするかという問題が出てきます。夫婦2人では生活できても、子どもが生まれれば部屋が足りずに引っ越しを余儀なくされるかもしれません。

また、転勤や転職で引っ越しが必要になれば、マイホームを手放す、もしくは賃貸に出す必要が出てくるでしょう。30代独身の住宅購入には、これらのデメリットがあるのです。

30代独身でマイホームを持つ際は売却や賃貸に出すことも考えて

将来的に手離す可能性があるからこそ、30代独身でマイホームを持つときには売却や賃貸に出すことも考えなければいけません。

売却したときにローンが完済できるのか、賃貸に出してローン返済がまかなえるのか、売りたくても売れないという状況に陥るリスクはないか、検討が必要なのです。

立地、間取りはもちろん、周辺の家賃相場などいろいろ見て考えるようにしたいところです。

ライフスタイルが固まり始める30代は住宅購入に適した時期

30代は、ある程度収入も安定し、今後の見通しが立ってくる頃です。結婚や出産というライフスタイルもある程度固まってきていますので、住宅を購入する人が最も多い世代となります。

ローン返済も余裕をもった年数を設定できるメリットもありますが、やはり住宅購入には頭金や諸費用を含めたある程度の貯蓄が必要です。

独身で住宅を購入する際には、今後のライフスタイルの変化も考えて売却や賃貸に出しやすい条件の物件を検討するよう注意しておきましょう。