家を売る人の悩み解消

不動産売却にまつわる5つのお悩みを解決!相談先や対処法も紹介

「不動産って意外となかなか売れないものなんだな…」

何らかの事情により自宅を手放す場合や、実家を相続したけれど処分しようと考えている場合など、不動産の売却をお考えではありませんか?

駅チカ物件や需要があるエリアならまだしも、なかなか売れない・売れそうにないと予想される物件は不動産の売却にも困ってしまいますよね。

売れれば資産となる不動産も、売れなければ維持費がかかったり固定資産税が発生したりとむしろお金がかかる存在になっている例も少なくありません。

ワシの知り合いにも最近自宅を手放したっていう人がおったが、なかなか売れずに困ったようなんじゃ。だから不動産の売却について今から知っておきたいなと思っておるよ。
最近では不動産買取業者があるって聞くけれど、そういう業者を利用するのって正直どうなのかしら?
わかりました!それでは不動産の売却でよくあるお悩みをご紹介しますので、一緒に解決していきましょう!

気になるお悩みについては、目次をクリックしてみてくださいね。

悩み1「不動産=負動産?所有し続けるより売却すべきでしょうか?」

「不動産は資産になる」とはよく聞くけれども、「負動産」と呼ばれるような物件でも所有し続ける方がいいのでしょうか?それとも早めに売却すべきなのでしょうか?

その気になる回答はというと・・・

【結論】

負動産には持ち続けるメリットなし!できるだけ早めに手放そう。

それでは詳しい理由について解説したいと思います。

そもそも負動産ってなに?マイナスの資産である不動産のデメリット

誰がそう呼び始めたのか、不動産の中には「負」動産と呼ばれる物件が存在します。

負動産とは

所有するだけで資産がマイナスとなる不動産のこと。

需要が多いエリアにある不動産なら、そのまま放置しておいても将来的な地価上昇を期待できる場合もありますが、負動産の場合は放置するだけでメリットはありません。

むしろデメリットしかないと言えるでしょう。

負動産を放置する3つのデメリット
  1. 固定資産税の支払いが必要
  2. 管理が必要
  3. 損害賠償を受けるかもしれない

うちの物件も負動産に当てはまるのかな?と不安になった方は、次の記事をご確認ください。

資産がマイナスになる前に!負動産を処分する3つの方法

不動産って資産になるものばかりかと思っていましたが、「負動産」にもなりえるとは・・・。何か対策ってあるのでしょうか?
負動産対策は、できるだけ早めに処分してしまうことです。
負動産を処分する3つの方法
  1. 売却
  2. 相続放棄
  3. 寄付

なかでも、負動産を処分する方法で一番おすすめなのが売却です。

相続放棄では管理責任が残りますし、寄付では負動産の寄付先がほとんど存在しないため、あまりおすすめできません。

この他にも、負動産が土地の場合には「土地活用する」という選択肢もあります。詳しくはこちらの記事をご確認ください。

また土地の処分方法については、こちらの記事でも詳しく解説しています。参考にしてみてくださいね。

悩み2「家がなかなか売れない!そんな時はどうすれば良い?」

「不動産会社に仲介を依頼したらすぐに売れる」と思ったら大間違い!

実は数ヶ月、あるいは1年以上も物件が売れないなんていうケースもあるのです。

そんな場合の対処法とは・・・

【結論】

不動産会社と相談しながら、原因と対処法を見つけよう。

不動産が売れない理由には必ず原因があり、その上で対処を考えていくとよいでしょう。

次に、家が売れない原因のチェック項目を用意してみました。当てはまる項目がないか試してみてください。

家が売れない7つの原因
  1. 売出価格が高すぎる
  2. ライバル物件より劣っている
  3. 広告で物件の魅力が伝わってない
  4. 内覧がうまく対応できていない
  5. 長い間売りに出し続けている
  6. 元々売りづらい物件である
  7. 不動産会社との相性が悪い
「家が売れない7つの原因と、売主がすべき対処法を紹介」の記事では売れない場合の対処法をご紹介しています。

チェック項目に1つでも当てはまった方は、ぜひ対処法を探してみてください。

先生、「不動産会社との相性が悪い」って言われても、そもそも不動産会社ってどう選べばよいのかわからないです・・・

不動産売却の成否は、実は不動産会社選びがカギを握っているといっても過言ではありません。

特にあなたがこれから不動産を売却しようかな?という場合やなかなか売れなくて・・・と悩んでいる場合は、こちらの「かしこい不動産屋の選び方」を事前にチェックしておきましょう。

悩み3「不動産売却は個人で進めるべきか?仲介依頼すべきか?」

不動産を売却するといっても、実は不動産会社に仲介依頼する方法だけではなく「個人売買」という選択肢もあります。

ですが、個人売買の方がおすすめなのか?といえばそうではなく・・・

【結論】

不動産売却は仲介がおすすめ。

なぜ、仲介の方がおすすめなのでしょうか?その理由をみていきましょう。

不動産を直接取引!個人売買した場合のメリット・デメリット

不動産を直接取引する方法が「個人売買」です。

不動産を個人売買した場合、次のようなメリットがあります。

不動産を個人売買するメリット
  • 仲介手数料を払わなくてよい
  • 消費税を払わなくてよい

不動産の取引には、決して安くはない「諸費用」が発生します。そのため、個人売買では少しでも諸費用を抑えることが可能です。

少しでもムダな費用を抑えられるならそっちの方が絶対にお得じゃないんスか?
でも、不動産の取引に関してはこれらの費用が決して「ムダ」とは言い切れないのですよ。

不動産の取引は「安く済めばそれで良し」とはなりません。というのも、個人売買には次のようなデメリットがあるからです。

個人で不動産売買を行うデメリット
  • 自分で買主とのやりとり・交渉をしなくてはいけない
  • レインズに登録できない
  • トラブル対応をする必要がある
  • 必要書類を全て自分で用意する必要がある
レインズとは

不動産業者が物件情報を検索できるネットワークシステムのこと。登録した業者のみが利用可能なため、個人では利用できない。

うわぁ・・・不動産のことを何も知らない素人が不動産の取引をしようとするなら大変そうッスね。
おっしゃるとおり、不動産の取引に関しては難しいことも多く、また相手方もいる話なので、個人売買はあまりおすすめできません。

とはいうものの、やはり個人売買の方が諸費用を節約できるというのも事実。もし少しでも個人売買に興味があるなら、まずはこちらの記事を読んでみてください。それから考えてみても遅くはないかも?

土地だけなら個人売買した方がお得なのか?それとも仲介すべき?

不動産といっても、建物付きの中古物件を売る場合はちょっと不安がある。

それならば「更地の売買なら個人売買でもいけるのでは?」と考えるかもしれません。

結論から言うと、土地だけの売買でも仲介依頼をおすすめします。

土地の売買だけでも個人でのやりとりでは、トラブルに発展しやすいからです。

とはいうものの、親族や知人、またはお隣さんに買い手が見つかったので個人間でやりとりしたいというケースもあるかもしれません。

「個人での土地売買は仲介よりもお得!?欠点や手順、費用を詳しく解説」の記事では、個人売買の手順を丁寧に解説しておりますので、参考にしてみてください。

悩み4「不動産を売りたいなら業者買取を利用した方がいいですか?」

あなたの不動産を買ってくれる人は、何も個人だけではありません。

査定した不動産会社が直接不動産を買い取ってくれるサービス、それが「不動産買取」です。

そのような不動産買取業者へ依頼するのはおすすめなのか?というと・・・

【結論】

安くなっても確実に早く売りたいなら買取がよい

不動産買取業者を利用すると売却完了まで早く進みますが、売却価格が相場よりも下がる可能性があるので注意が必要です。

では反対に、不動産買取を利用するメリットをみてみましょう。

【不動産買取】5つのメリット
  1. 短期間で売却できる
  2. 資金計画が立てやすい
  3. 瑕疵担保責任が免除される
  4. 内覧者を家の中に入れなくてよい
  5. 周囲に売却中であることが知られない
すぐに売却できる点は魅力よね!資金に困って不動産を売却しなきゃならないっていうケースもあるかもしれないし
不動産買取については、次の記事でより詳しい内容を知ることができますよ。

悩み5「ローンが残る新築物件でも売却できるのでしょうか?」

マイホームを住み替える、または事情により新築物件を手放さなければならなくなったなどの理由により住宅ローンが残る物件を売らないといけないこともあります。

住宅ローンが残っていても物件は売却可能かというと・・・

【結論】

売却可能。ただし、売ったお金や自己資金でローンが完済できるかできないかによって対処法が異なる。

基本的に、住宅ローンが残る物件には抵当権が設定されていて、たとえ不動産の所有者でも勝手に売却できないような仕組みになっています。

抵当権とは

住宅ローンを貸す金融機関が、住宅の土地や建物を担保とする権利のこと。

もしお金を借りた人が住宅ローンを返せなくなった場合には、債権者である金融機関側がその土地や建物を競売にかけて弁済する仕組みとなっています。

抵当権が設定されている物件を売却するには、不動産を売却した資金や自己資金を使って住宅ローンの残りを完済する必要があるのです。

もし完済に必要なお金が足りん場合にはどうしたらいいのかのぉ?
もし完済できるお金がない(もしくは売却代金を充てても足りない)場合には、次のような方法もありますよ!
売却してもローンが残る場合の対処法
  • 買い替えローン
  • 任意売却

買い替えローンや任意売却といった対処法の詳しい内容については、こちらの記事をどうぞ。

どこに相談したらいいの?不動産売却に悩んだときの相談先リスト

ここまでは不動産を売りたいと考えている人が悩みやすいポイントとその解決法を5つご紹介してきましたが、「結局のところ、うちの場合はどうなの?」となった方もいるかもしれません。

不動産売却で不明点が出た場合は、早めに専門家までご相談されることをおすすめします。

ただし相談したい内容によって、相談先が異なります。

そこで、不動産売却に悩んだときの相談先リストをご用意しましたので、ぜひお役に立ててくださいね。

相談先 相談できる内容
不動産会社 不動産売買の仲介依頼について。買取専門の会社もあり。
不動産コンサルタント 不動産の処分方法について
税理士 税金関連について。特に相続税や贈与税で悩んだ場合は相談を。
宅地建物取引業協会 不動産全般について。不動産会社に関する相談も可能。

もしあなたが不動産を売却すると決めているなら、仲介や買取を専門に行っている不動産会社を選ぶといいでしょう。

反対に売却か賃貸として貸し出すかで迷っている場合には、不動産コンサルタントに相談してみるのもありです。

また不動産には相続税や贈与税が深く関係するケースも多く、税金に関する具体的なアドバイスは税理士にしかできません。

不動産会社でも提携先の税理士を紹介してくれる場合もあるので、税理士の探し方がよくわからない場合は聞いてみてください。

最後の「宅地建物取引業協会」ってなんですか?
こちらは不動産全般に関する相談や不動産会社に関する相談などを受け付けているところです。都道府県別にわかれているので、相談される際には最寄りの宅建協会に問い合わせてみてくださいね。

かしこい不動産会社選びには「不動産一括査定サイト」の利用が便利

不動産を売りたいと思ったなら、まずは不動産売却の相棒ともいえる不動産会社選びから始まります。

この不動産会社選びは非常に重要で、どんな会社を選ぶかによって不動産売却の成否がわかれるといっても過言ではありません。

でも不動産会社ってどうやって選んだらいいのかよくわからないッス・・・。
不動産会社選びには、不動産一括査定サイトを利用するのが断然おすすめですよ!

不動産一括査定を利用すると、次のようなメリットがあります。

不動産一括査定を使うメリット
  • 複数の会社を比較し、自分に合ったところを選べる
  • 売却価格の相場を把握しやすい
  • 各不動産会社へ申し込む手間が省ける
おぉ~!それならカンタンにできそう!!
売却価格の相場を知るためにも、複数の会社の査定額を比較することは重要なんですよ。

「おすすめな不動産一括査定サイトを厳選してご紹介」も、ぜひご確認くださいね。

不動産の売却を成功させる秘訣は「不動産会社選び」にあり!

不動産を売却しようと思っていても、なかなか売れなかったり思ったような価格がつかなかったり、といったこともあります。

また個人間で売買しようと思ったら思わぬトラブルに発展したというケースも。

不動産を売却しようと思ったら、まずは不動産会社に仲介を依頼するのが安心です。ただその不動産会社もどう選べばいいのかわからないといった声もよく聞きます。

そこでまずは、不動産一括査定サイトで売りたい不動産を登録してみましょう。

物件の相場もわかるので、高すぎる価格で買い手が現れない・・・なんてことも防げるのでおすすめです。

また当サイトでは、事故物件タワーマンションの売却方法、また離婚時に家を財産分与する方法不動産仲介業者とのトラブル対策などについてもまとめています。

これから不動産の売却を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

※掲載の情報は2020年1月現在のものです。
監修者メッセージ

不動産の売却はいろいろ悩むことも多いと思いますが、ご自身で解決できることはほとんどありません。信頼できる不動産会社を探して、売却を依頼することが最善の方法です。

時には業者選択を間違えることもありますが、3ヶ月後には業者を変更してリスタートも可能です。

深刻に考えるのはやめましょう。

プロフィール
不動産売却カテゴリー記事監修(弘中純一)
弘中 純一
宅地建物取引士、一級建築士の資格を保有。
中古住宅・中古アパートの媒介業務・調査業務に従事し、現在は札幌市内の宅建業者にて専任の取引士を務めている。
2006年より、住宅に関する無料の相談サイトを開設し、住宅リフォームや中古住宅購入の相談に応じている。