金の投資方法
いつでも売買できる金ETF!その魅力とリスクを徹底解説

いつでも売買できる金ETF!その魅力とリスクを徹底解説

株式投資と同じようにリアルタイムで取引ができる金ETF。自分の希望価格で取引できる点は魅力ですが、実は他にも金ETFを選ぶメリットはあります。

ただ、金ETFも投資の1つですから当然リスクもあります。また、金の投資方法が色々ある中で、金ETFはどのような人に向いているかも気になりますよね。

金ETFとはどのような投資法なのか、そして金ETFのメリット・デメリットにはどのような点があるのか、徹底解説していきましょう。

金ETFとは?他の投資方法との比較

金ETFは、金投資方法の1つです。

金ETFとは

金の上場投資信託。金の現物を投資対象にする、もしくは金価格に連動する運用成果を目指すもので、上場されていることで取引時間内のリアルタイム取引が可能。

信用取引も行うことができるが、利息や配当金はない。

金ETFの基本情報は、しっかりと押さえておきましょう。

金ETFは上場投資信託なのに、やはり配当は得られないのですね…。せっかく投資をするのに配当がないというのは残念すぎます。

配当がある他の投資の方がお得な気がするのですが、金ETFは意味があるのでしょうか。

金ETFは確かに配当が得られないという面はありますが、金は無価値にはなりません。

いざという時のための資産として考えることもできますので、他の投資と併用して考えると良いですね。

金ETFと他の金投資との違いをチェック

金投資には、以下のような種類があります。

金ETFが他の金投資とどのような違いがあるか、簡単に比較します。

投資法 特徴
金ETF ・市場が開いている時間ならいつでも売買可能
・少額からの取引が可能
金・金地金 ・現物保有が可能
・盗難リスクに注意
純金積立 ・月々少額からの金投資が可能
・現物保有も可能
投資信託 ・少額からの投資が可能
・運用はプロに任せられる
金先物 ・少額資金で大きな取引が可能
・大きな損失を被るリスクも高い

金ETFが他の金投資と異なるのは、自分のタイミングで、指値での取引が可能となる点です。

他の金投資の特徴もチェックした上で、金ETFについて検討すると良いですね。

金ETFの5つの魅力とは

金ETFには、次の5つの魅力があります。

  • 少額から投資できる
  • 売買のタイミングが自由
  • 指値注文、成行注文など注文方法が選べる
  • 現物の保管コスト・盗難リスクがない
  • 低コスト

それぞれの魅力についてご紹介していきましょう。

少額から投資できる

金ETFは、1口から投資ができるものも多くなっています。

4,000円~40,000円程度からの、比較的安価な価格で投資ができるのは金ETFの魅力ですね。

売買のタイミングが自由

金ETFは、市場が開いている時間であればいつでも自由に売買をすることができます。

投資信託のインデックスファンドの場合、基準価格での取引しか出来ません。その基準価格も、1日1回算出されるものですから、1日の中で価格が大きく変動すれば損をしてしまう場合もあります。

しかし、金ETFはリアルタイム価格で取引ができますので、売り逃し、買い逃しのリスクが低いというメリットがあるのです。

指値注文、成行注文など注文方法が選べる

金ETFでは、指値注文や成行注文など注文方法を選ぶことができます。

この2つの注文方法を簡単にご紹介しましょう。

指値注文 成行注文
価格を指定して注文を出す
自分の希望価格での売買が可能
価格を指定せず、そのタイミングで注文する
注文がリアルタイムとなる
指値とか成行とか、難しくてよく分からないっすね。

ぶっちゃけどっちが得なんすか?

自分の希望する価格を指定して注文できれば理想ですが、その価格にならなければいつまでも注文できません。成行注文は成立するまで価格が分からないため、思っていた価格とは違う結果になる恐れがあります。

注文方法は変更できますので、状況に応じて検討すると良いですね。

注文成立はいつになっても構わない、希望価格で売買したいという人には指値注文、相場の動きがはっきりしていて、今の相場で買っておきたい・売っておきたいという人は成行注文を選択するということもできます。

現物の保管コスト・盗難リスクがない

金ETFは、基本的に自分で金を保有・保管することはありません。

現物の保管コストがかからないこと、そして盗難のリスクがないことは金ETFのメリットだと言えるでしょう。

ただ、一定の口数以上になれば現物への交換が可能となっている純金上場信託もあります。

将来的に現物保有を考えている人は、現物への交換が可能な商品を選択すると良いでしょう。

低コスト

金ETFは、低コストで運用できるのも魅力です。通常の投資信託よりも信託報酬が安い点もそうですが、先ほど紹介した通り金現物の保管コストも不要です。

ただ、金ETFは取引のたびに取引手数料が発生します。取引手数料の価格については証券会社で異なりますので、できるだけ手数料の低いところを選びたいですね。

始める前に知っておきたい金ETFの3つのデメリット

金ETFには、魅力だけでなくデメリットもあります。金ETFを始める前に、デメリットについてもしっかりとチェックしておきましょう。

金ETFのデメリットとしては、主に次の3点が挙げられます。

  • 金現物の裏付けがないタイプがある
  • 配当が得られない
  • 売買できない場合もある

それぞれのデメリットについて解説していきましょう。

金現物の裏付けがないタイプがある

金ETFには、金現物の裏付けがあるタイプとないタイプ2種類があります。

金現物の裏付けがないタイプは、金地金価格に連動する投資成果を目指すものであり、金地金そのものを購入するわけではないのです。

現物裏付けがないと、運用会社破綻時のリスクに注意が必要です。

また、金先物価格に連動する投資成果を目指す金ETFもありますが、こちらも現物を購入することはありません。

金現物の裏付けがあるタイプは、実際に金地金を購入・保管しますので、万が一の時のリスク回避が可能と言えます。

ん?金ETFが自分に金現物が手に入らねえんだよな?それなのに現物の裏付けがあるっつーのはどういう意味だ?

結局金は買ってるのか?買ってねえのか?

金現物の裏付けがあるタイプは、現物を運用会社が購入、保管しています。

つまり、運用会社が破綻しても現物は残りますので、購入した分の金については保証されるのです。

配当が得られない

先ほども触れましたが、金投資は基本的に配当が得られない投資法です。

金ETFはただ投資をしているだけでは利益が得られることはなく、売買することによって初めて利益を得ることができます。

配当がほしいという人は、他の投資法を検討すると良いですね。

ただ、金投資は守りの資産としての価値はあります。景気が不安定になったときに強さを発揮する金投資ですから、いざという時のために少し投資しておく、ということを検討するのも良いですね。

売買できない場合もある

金ETFにおいて売買出来ない場合があるというのは、どういう意味でしょうか

実は、売買高が低い銘柄の場合は投資家の売買が活発ではないため、売り注文や買い注文をしても成立しない恐れがあるのです。

売買高の多い種類の金ETFを選択することが、大切なのですね。

金ETFがオススメな人はどういうタイプ?

金投資には色々な方法がありますが、金の先物取引は高額な取引がある一方大損する可能性もあるので初心者には向きません。

一方、金ETFは比較的安価に始められますし、現物を手元に置くこともないので安心です。自分のタイミングで売買もできますので、少額から金投資を始めたい、でもリスクはできるだけ負いたくないという人には、金ETFがオススメだと言えるでしょう。
 

現物が手元にないっつーのは気になるけど、まぁそれでも数千円を払えばいつか金をゲットできちゃうわけでしょ?

売り買い自由っていうのも決められてない感じが楽そうで良いじゃん。

金ETFはリアルタイムでの売買が基本となりますので、自分で売買タイミング、もしくは指値を指定する必要がありますし、現物と交換できないETFもあります。

楽観的に考えず、しっかりと情報を得ることが大切だということを忘れてはいけません。

毎月一定額を自動的に購入してほしい、積立ててほしい、専門家に運用を任せたいということであれば、純金積立や投資信託を検討しても良いですね。

金ETFはいつでも売買可能だが現物の裏付けがないとリスクもある

金ETFは、市場が開いている時間であればリアルタイムで売買できるのが魅力です。指値注文や成行注文を選択することも可能で、低コストというのも嬉しいですね。

ただ、金ETFには種類があり、金現物の裏付けがないタイプのETFであれば運用会社破綻時に大きく損をするリスクも出てきます。また、配当が得られるわけではなく、あくまでも守りの資産です。

金ETFの魅力、リスク双方を理解した上で、検討するようにしましょう。