個人向け国債
定期預金よりもお得!?個人向け国債の利率を徹底解説!

定期預金よりもお得!?個人向け国債の利率を徹底解説!

マイナス金利という超低金利時代。せっかくの資産を預金に入れても、ほとんど利息はつきません。

そこで注目されているのが、個人向け国債。預金に預けるよりも利率がお得なので確実に資産を増やすことができるだけでなく、個人向け国債は基本的に元本割れしないというメリットもあります。

個人向け国債の利率はいくらなのか、どうやって決まるのか、気になる個人向け国債の利率について徹底解説していきましょう!

個人向け国債は国が責任を持つ為安心!?

まずは、個人向け国債がどのようなものかについてご紹介していきます。

個人向け国債は、国にお金を貸して利子を受け取るという投資方法の1つです。

お金を貸す相手が【国】であるため、基本的に破綻する心配がありません。また、個人向け国債は元本割れをすることもありません。

個人向け国債の利子の支払いは年に2回、半年ごとに行われ、利子の支払いと元本の保証について、日本国政府が責任を持ちます。

また、個人向け国債は1万円から1万円単位で申し込むことができますので、少ない資金でも始めることができる資産運用法だとも言えるでしょう。

すっげぇ!1万円なら俺でも国に金貸せんじゃん!超かっこよくね?

しかも必ず利子払ってくれるとか良いことばっかじゃん。

個人向け国債は、堅実で安心な投資方法です。

ただ、貸す際には一定の年数を選ぶ必要があり、中途換金時には利子の調整額として一定額が差し引かれますので注意したいところですね。

個人向け国債の3つの種類とは

個人向け国債では、償還期限が決められています。償還期限とは、何年お金を貸すか、ということです。

日本の個人向け国債には、償還期限などが異なる3つの種類があります。

3年固定金利型を選んだ場合は3年で満期となり、預けた元本を受け取ることができます。預け入れる年数から、どの種類の個人向け国債を選択するか決めることもできるわけです。

ただ、この期間中は絶対に解約できない、というわけでもありません。先ほど少し触れましたが、個人向け国債は中途換金をすることも可能です。

中途換金とは

個人向け国債発行後1年を経過すれば、購入金額の一部、または全額を換金できる、手元に戻すことができるというもの

※特集記事はコチラです。
個人向け国債は中途換金が可能!その際の注意点とは

5年固定金利型で申し込んだけど、どうしてもそのお金が必要になった、ということであれば、1年経過後に中途換金すれば良いわけですね。

ただ、中途換金をする際には中途換金調整額として、直前2回分の利子相当額×0.79685円の手数料が差し引かれます。

満期で受け取った方がお得なのは確かですから、よく考えて購入する年数を種類を選択するようにしたいですね。

個人向け国債の安心を示す格付けをチェック

個人向け国債は、国が財政破綻しない限り元本を保証してくれます。ただ、国の状態が不安定であれば話は違ってきます。

事実、他の国では財政破綻をしたケースもありますので信用リスクをチェックしておく必要があるのです。

では、今の日本の個人向け国債は、どのような信用度となっているのでしょうか。それを判断するのが、格付けです。

個人向け国債の格付けは、いろいろなところが判断しています。ただ、その中でもやはり押さえておきたいのは、ムーディーズとS&Pでしょう。

2018年2月時点での日本国債の格付けは、ムーディーズがA1、そしてS&PがA+で、いずれの格付け機関も、信用リスクが低く、今後も安定しているだろうと判断しています。

どちらもA判定っつーのはすげぇじゃねえか。日本国債は安心して買えるってことだな。
確かにAという格付けにはなっていますが、日本国債の格付けはランクが徐々に下がっている状態にはあります。

2011年頃には、ムーディーズがAa、S&PがAA-だったことを考えると、今後も格付けの推移には注意しておきたいところですね。

個人向け国債の利率はどう決まる?その計算式をご紹介

では、ここで個人向け国債の利率がどのように決まっているかをご紹介していきましょう。ちなみに、現在の利率は以下の通りです。

3年固定金利型 5年固定金利型 10年変動金利型
0.05% 0.05% 0.05%

現在は、種類の個人向け国債を選択しても、その利率は同じです。こちらから、税金が20.315%引かれますから、実際につく利率としては0.039%程度になります。

今は同じ利率ではありますが、実は国債の種類によって利率の計算方法は異なっているのです。

3年固定金利型 5年固定金利型 10年変動金利型
基準金利-0.03% 基準金利-0.05% 基準金利×0.66

つまり、国債の利率は基準金利によって決まるのです。

変動金利は半年ごとに見直される

固定金利型の場合は、その期間中に金利が変わることはありません。期限が来るまで、ずっとその利率が適用されます。

しかし、変動金利の場合は半年ごとの見直し・設定が行われます。

最初の金利から上がることはもちろん、下がることもあるということを認識しておきましょう。

変動金利というのは、金利が高くなることもあるのでしょうが下がることもありますよね。

それを考えたら、やはり固定金利の方が安心なのでしょうか。

変動金利は金利が上下するものですが、現在の超低金利時代では上がる可能性の方が高くなっています。

それを考えると、10年という長期にはなりますが変動金利を選択して金利上昇を待つという考えもありますね。

個人向け国債利回りは0にはならない!知って得する最低保証利率とは

個人向け国債は、先ほど紹介した計算式によって決定されます。この計算式であれば基準金利がマイナスになってしまった場合、個人向け国債を購入しても得られる金利はマイナスです。

しかし、個人向け国債の利回りが0になることはありません。実は、個人向け国債はその種類に限らず、金利の下限が設定されているのです。

個人向け国債の最低金利は、0.05%となっています。どのように景気が不安定でも、基準金利が下がったとしても、最低0.05%の利回りは保証されているのです。

個人向け国債の人気が高まっているのは、確実に元本を保証してもらえるという点だけではありません。

最低金利が0.05%であり、大手メガバンクなどの定期預金金利を上回ったことも、個人向け国債の人気の要因なのです。

大手銀行の定期預金金利をチェック

ここで、大手銀行の定期預金の金利がどのくらいなのかをチェックしておきましょう。

銀行名 商品名 金利
みずほ銀行 スーパー定期
(10年まで)
300万円未満
…0.010%
300万円以上
…0.01%
三井住友銀行 スーパー定期
(10年まで)
300万円未満
…0.010%
300万円以上
…0.010%
三菱UFJ銀行 スーパー定期
(10年まで)
300万円未満
…0.010%
300万円以上
…0.010%
ゆうちょ銀行 定期貯金 0.010%

どの銀行も、いくら預けても、何年預けても、0.010%という金利になっています。一方、個人向け国債の最低金利が0.05%ですから、大手銀行などに定期預金で預けるよりもお得であることは間違いありません。

お、おぉ…まさか、大手銀行でも0.010%とはな。

これじゃタンス預金と変わらないじゃねえか。

確かに、今の低金利では定期預金にいくら預けてももらえる利息は僅かです。しかし、預金を考えている金額で個人向け国債を購入すれば、少なくとも5倍の利息はつきます。

だからこそ、個人向け国債が注目されているのです。

動かす予定のないお金が手元にあるのであれば、個人向け国債を検討してみましょう。

低金利時代なら個人向け国債が定期預金よりも高利率でお得!

基準金利がマイナスになる超低金利時代。定期預金に預け入れても、その金利はメガバンクでも0.010%です。しかし、個人向け国債は利率の下限が0.05%となっていますので、定期預金よりも高利率での運用が可能なのです。

個人向け国債は元本が保証され、国が財政破綻を起こさない限りは安心です。種類も3年固定金利、5年固定金利、10年の変動金利と3種類から選択でき、手数料を支払えば中途換金も可能です。

低金利の今だからこそ、安心の資産運用に個人向け国債はチェックしておきたいですね。