マンションの売り時はいつ?需要・築年数から見極め、好条件で売却!
売れる時期を逃したり、売却を始めるのが早すぎたりすると、「高く売れない」「買い手がなかなか見つからない」などのデメリットが生じますよ。
この記事ではマンションの売り時の目安や築年数ごとの売れ方、売り時を見極めるべき理由について解説します。
マンションの売り時は『需要が高い時期』!早く・高く売りやすい
マンションの売り時は、購入者にとって物件の需要が高い時期。
購入希望者が多いほど、マンションを早く・高く売れる可能性が高まります。
マンションの需要が高いのは、主に次のような時期です。
- 引っ越しシーズン(1~3月)
- 秋の転勤シーズン(9~11月)
- マンションのある地域で、再開発が行われる時期
- 道路拡張や新設整備が行われる時期
- 学校などが移転してくる時期
引っ越しシーズンは、年度の変わり目となる4月。そのため1~3月に購入者が多くなります。また9月ごろなど、会社が下半期に入る前後のタイミング(転勤シーズン)も狙い目です。
また地域によっては再開発や道路拡張などが行われたり、学校などが建ったりなどの発展があるため「そこを生活拠点にしたい」と考え転居してくる人もいます。
これらを踏まえたうえで、売却の流れや、買い手の行動(いつ物件を探し始めるのかなど)を予測し売却を始めましょう。
不動産売却の流れについては、別記事「不動産売却の流れを分かりやすく解説!」をご覧ください。
マンションの売り時には築年数も影響!築15年以内がオススメ
分譲マンションは、新築から12年~15年ほどで一度目の大規模修繕が行われるのが一般的。つまり、この周期で外壁・配管などの共用部の痛みが気になってくるということなのです。
築年数ごとのマンションの売れ方は、基本的に次のとおり。立地などの状況により異なる部分もあります。
築年数 | 売れ方 |
---|---|
築5年以内 | ・新築に近い価格で売りやすい ・状況によっては新築時より価格が上がることも |
築10年ほど (築浅) |
・あまり劣化していないので人気がある ・購入から5年を超える(長期譲渡所得)と売買にかかる税金が安い ・ライバル物件との価格競争が起きやすい |
築15年ほど | ・いろいろな箇所の修繕が必要になり、修繕費が高くなってくる ・これ以降は資産価値が下がりやすい ・購入希望者が少なくなる可能性がある |
築25年 | ・これを超えると住宅ローン控除※適用外となる |
築30年ほど | ・底値でしか売れない可能性大 ・リフォームが必要な場合あり ・売り出すためのリフォーム費用は売主が負担 |
住宅ローンを借りると、毎年一定額が所得税から控除される制度のこと。適用期間は原則10年間です。
マンション売却と築年数の関係については、別記事「マンションの築年数は売却にどう影響する?価格の変動・注意点を解説」で詳しく解説しています。こちらも参考にしてください。
マンションの売り時を考えず売却すると生じるデメリット
売り時を見誤ると、次のようなデメリットが生じ余計に売りづらくなる恐れもあります。
- 売れない期間が長くなり「売れ残り物件」というイメージがつく
- なかなか売れず、希望より大幅に値下げしなければならなくなる
1つの物件が長期間売りに出されていると「売れない物件」と思われ、ますます買い手が見つかりづらくなります。
また本来は高く売れるはずの物件でも、需要の低い時期では売却が難しく、値下げしなければならない・・・という事態にもなりかねません。
マンション売却を検討するなら、査定で売却価格の目安を調べよう
マンションの売却時期を検討する際には、売り時だけでなく物件の価格相場も把握しておきましょう。
価格相場の調べ方は、次の2通りです。
- 不動産会社に査定※を依頼する
- 自分で調べる
売りたい物件がどれくらいで売れそうか、目安の金額(査定額)を算出してもらうこと。おおまかな金額を知ることができる「机上査定」と、正確性の高い「訪問査定」があります。
不動産会社による査定は基本的に無料。訪問査定の場合は立ち合いなどが必要ですが、調査は業者に任せられるため手間がかかりません。
売り時だけでなく、媒介契約をする会社もしっかり選ぶことが重要です。
次の記事では、おすすめの一括査定サイトを紹介・比較。一括査定サイトを利用するメリット・デメリットや活用方法もお伝えしています。
「まだ不動産屋に依頼するのには、抵抗がある」という方は、自分でだいたいの相場を調べてみましょう。
次の記事では、スマホやパソコンで不動産の価格相場を調べる方法について説明しています。ぜひ参考にしてください。
マンションの売り時を見極めて、高く・早く売却しよう
引っ越しシーズンなどの購入者が多くなる時期を目安に、売却の準備をしておきましょう。
築年数だけで見ると、あまりに古い物件は高値で売れないため、築15年以内での売却がオススメです。
売り時を逃したり、急ぎすぎたりすると、売りづらくなってしまう恐れがあるので注意が必要です。
また売り時だけでなく、契約する不動産会社や売却価格、内覧で見たときの部屋の状態なども、マンション売却の結果に大きく影響します。
当サイトで紹介しているポイントも参考に、売却を進めていきましょう。
市場が動きやすいタイミングを見計らうだけで、売却に繋がる確率はグッと高くなります。
たとえばクロスの張替えなどのちょっとしたリフォームを、内見の増える売れ時に組み合わせられれば、さらに効果的です。
税金やローン控除などについて専門家に相談しつつ、あなたにとってのベストな売り時を見つけましょう。
4年ほど専任の宅建士として不動産業者に勤務し、現在はマンション管理士・消防設備士として独立。
宅建士としての知識や立場を活かし、不動産売買時の疑問点などの相談を受けている。
そもそも、マンションの売り時っていつなんですか?