投資信託の始め方
投資信託を始める前に必読!知っておくべきメリット・デメリット

投資信託を始める前に必読!知っておくべきメリット・デメリット

投資信託に興味はあるけど、やっぱりリスクやデメリットが気になる!という人は少なくないはず。投資信託は、初心者にもオススメの投資の形ではありますが、まったくリスクがないというわけではありません。

投資信託を始めたらどのくらい儲かるの?損することはある?そんな疑問はもちろん、投資信託を始める前にはチェックしておきたい投資信託のメリットとデメリットについて詳しくご紹介していきましょう。

無理なく始められるのが魅力!投資信託のメリットとは

投資信託は初心者にオススメだと言われていますが、その理由が投資信託のメリットにあります。

投資信託のメリット、それは次の3点が挙げられます。

投資信託のメリット
  • 少額から投資できる
  • 実際の運用はプロが行う
  • 分散投資をすればリスクが抑えられる

それぞれのメリットについて、詳しく見ていきましょう。

小額から投資できる

投資信託は、少額から始められる投資です。

投資を始めるには結構お金がかかるイメージだけど・・・。
実は、100円から投資信託を行えるところも増えてきているんですよ。
めっちゃお得じゃん!100円から始められるところ、教えてよ!
いいですよ。最低積立金額が100円となっている証券会社を、一部ご紹介しておきますね。
100円から投資信託を始められる証券会社例
  • SBI証券
  • 楽天証券
  • 松井証券
  • マネックス証券

投資に興味はあるけど不安も大きい、まずは投資がどのようなものか試してみたい、そんな方でも始めやすいのが、投資信託の魅力だと言えるでしょう。

実際の運用はプロが行う

投資信託で投資するお金を出すのは自分自身ではありますが、その金額を実際に運用するのはファンドマネージャーと呼ばれる人たちです。

ファンドマネージャーとは

金融資産を運用する専門家。投資信託会社や信託銀行などに所属し、投資家からの資金を運用する。

自分で投資をしようと思ったら、どこにいくら投資するのが良いかを分析、選定するのは非常に手間も時間もかかります。また、分からないことも多いので自分で始めるのは決して簡単な事ではありません。

しかし、投資信託は自分の資金をプロが運用してくれます。

多くの経験と実績を持つファンドマネージャーも多くいるため、初めてでも安心して投資信託を始められる、これが投資信託のメリットになるのです。

分散投資をすればリスクが抑えられる

投資をする際、1つの銘柄、1つの投資対象に投資をすれば、万が一大きく値下がりをしたときに大損をしてしまうリスクが出てきます。

しかし、投資信託は分散投資と言って、複数の銘柄、株式、債券を組み合わせた商品となっています。

つまり、分散投資は1つ値下がりしても他の投資対象でカバーできる、大損をするリスクを減らすことができるのです。

また、分散投資をすると個人ではなかなか手を出しづらい、新興国の株式・債権への投資も可能です。

いろいろな様々な国や地域の株や債券を組み合わせた商品も多く、多用な商品ラインナップがあるというのも、投資信託の魅力だと言えるでしょう。

元本保証なしが基本!投資信託のデメリット

資金さえ出せば専門家が運用してくれる、これだけ聞くとメリットが大きいようにも思える投資信託ですが、もちろんデメリットもあります。

投資信託のデメリット、それが次の3点です。

  • 元本保証がない
  • コスト(手数料)がかかる
  • 好きな時に売買できない

それぞれのデメリットについて見ていきましょう。

元本保証がない

投資信託は預金とは異なり、元本保証がありません。

投資した金額を運用していく中で、購入した金額より売却した金額の方が低くなってしまう、つまり損をしてしまう場合があるのです。

運用実績次第では、大きく損をする可能性もあるということを覚悟しておかなければいけません。

コスト(手数料)がかかる

投資信託は、自分で投資をするのではなくファンドマネージャーに任せて運用を行います。

運用する人や会社に対しての報酬、費用がコストとして発生してしまうのです。

かかるコストとしては、以下の物が挙げられます。

投資信託の手数料
<販売買付手数料>
投資信託を購入する際の手数料

<ファンドの管理費用>
投資信託の運用費用
(信託報酬を含む)

<信託財産留保額>
投資信託の解約手数料

これらのコストがいくらかかるのか、投資信託を選ぶ際には、そのあたりもしっかりチェックしておく必要があるのです。

投資信託の手数料を特集した記事はコチラです。
投資信託の手数料はいくら?信託報酬と必要な費用をわかりやすく解説

好きな時に売買できない

投資信託は、プロに運用をすべて任せています。つまり、自分のタイミングで購入・売却してほしい、ということができないわけですね。

値動きをチェックしていると、今このタイミングで買ってほしい、売ってほしいというのが出てくるかもしれません。

自由に運用したい人は自身での投資を検討するのも良いでしょう。

好きな時に売買できる株式投資を知りたい方はコチラへ
初心者は必読!老後の資産を増やす株式投資の勉強法

俺は値動きのチェックするの面倒だから、全然文句ないよ!見たところで、よくわかんないし。
自分の財産のことなので、もっと関心持ってほしいですが・・・。売買のタイミングが分からない人ならデメリットに感じることはほぼ無いでしょう。

【投資信託のリスク=危険】じゃない!?リスクの種類をチェック!

投資信託はリスクがある、そう聞いたことはありませんか?リスク、つまり危険だと思っている人もいるかもしれませんが、投資信託におけるリスクは【危険】という意味合いではありません。

投資信託では、リスクは【価格が上下する可能性がある】ということを意味しています。

価格が上下するので得をすることもあるが損もする恐れもある、これが投資信託のリスクなのです。

そして、そのリスクには色々な種類があります。ここでは、投資信託のリスクの種類についてご紹介していきましょう。

投資信託のリスクには、主に次の5つの種類があります。

  • 株価変動リスク
  • 金利変動リスク
  • 為替変動リスク
  • 信用リスク
  • カントリーリスク

これらのリスクは、投資する商品によって異なりますが、基本的には国内か海外か、株式か債権かによって変わってきます。どのようなリスクを考えなければいけないかについては、以下をご覧ください。

国内
or
海外
株式 債権
国内 株価変動リスク
信用リスク
金利変動リスク
信用リスク
海外 株価変動リスク
為替変動リスク
信用リスク
カントリーリスク
金利変動リスク
為替変動リスク
信用リスク
カントリーリスク

では、それぞれのリスクについて解説していきましょう。

株価変動リスク

国内外の景気や社会情勢によって、株価が上下する恐れがある事です。株式発行企業の業績、経営・財務状況の変化に対する外部評価によっても、株価は変動します。

金利変動リスク

金利の変動によって、債券価格が上下する可能性があることです。金利が低下した場合は、債券価格が値上がりします。

為替変動リスク

各国の経済や政治の状況によって為替相場が変動することです。外国の株式や債券などに関しては、為替変動に大きく影響されることになります。

投資先の通貨に対して円高になった際は、円換算価格(基準価格)の下落に繋がります。

信用リスク

株式や債券などの発行体(国・企業など)の経済情勢や財政状態によって価格が変動することです。

カントリーリスク

投資対象国や地域の政治や経済状況によって、市場が影響を受けることです。資本規制や税制の変更が行われると、ファンドの基準価格が下落する、運用自体が困難になる恐れもあります。

カントリーリスクは、市場規模や証券取引量の小さい新興国の方が先進国に比べて高くなると考えておきましょう。

トータルリターンはいくら?どれくらい儲かる?投資信託で稼げる理由

実際、投資信託を行うとどのくらい稼ぐことができるのでしょうか。まずは、投資信託でどうして設けることが出来るのか、その仕組みを簡単に紹介します。

投資信託は、2つの方法で儲けることができるようになっています。

  • 売却益
  • 分配金

売却益は、基準価格が低い時期に購入したものを高くなったときに売ることで、その差額を得ることができるというものです。

分配金は、運用で得た売却益や配当金を顧客に支払うものです。FXの利息のようなものですね。投資信託によって、分配金の支払いは異なります。

  • 顧客に現金で分配する
  • 分配金支払いなしで、再度投資の運用資金とする

運用益の取り扱いについては、各投資信託で確認をしておくと良いでしょう。

投資信託の儲けを考えるには【利回り】をチェック!

利回りとは、リターンとも呼ばれるものです。投資収益率とも言います。どのくらいその投資で収益が見込めるかを考えるための、指標となります。

100万円が翌年に110万円になった場合は、(110万円ー100万円)/100=10%と計算し、この10%が利回りとなるのです。

投資信託の儲けを考える際には、この利回りとリスクを考える必要があります。

なんか話が難しくて、眠くなってきちゃった。どういうことなの・・・?
大事なポイントなので、ちゃんと聞いてください。

いくら利回りが高くても、リスクが高く価格変動が大きければ、想定した利益を得られなくなる可能性も高まるんです。

マジで!?じゃあ、リスクが低い商品を選べばいいってこと?
そういうわけでもないんです。低リスクで利回りが低い商品を選択すると、価格変動のリスクは低くなるものの得られる利益も少なくなってしまいます。

投資信託のトータルリターンはどのくらい期待出来る?

では、投資信託のトータルリターンについて見ていきましょう。

トータルリターンとは

トータルリターンと利回り(リターン)の違いは、コストを含むか含まないか、という点です。

価格の増減に分配金や利払いを加えて、投資から得られる年間の利益損失を示しています。

投資信託のトータルリターンは、もちろん自分が選ぶ証券会社や商品によって異なります。

ここでは、楽天証券のトータルリターンをチェックしてみましょう。投資信託買い付けランキング上位3位をチェックしてみましょう。

商品名 トータルリターン
ひふみプラス 過去5年間…28.78%
過去3年間…22.68%
過去1年間…44.79%
SBI小型成長株ファンド ジェイ クール 過去5年間…39.41%
過去3年間…33.71%
過去1年間…93.64%
ブラジル株式ツインαファンド(毎月分配型)
ツインα・コース
過去3年間…-1.04%
過去1年間…14.72%

トータルリターンはプラスばかりではなく、マイナスになる場合もあるのです。

また、商品によってリスクやリターンが異なります。投資信託を始める際には、リスクとリターンをしっかりチェックして選ぶようにしたいですね。

投資信託はメリット・デメリットをしっかり把握してから始めよう

投資信託は自分の資金をプロが運用してくれるという便利さが魅力ではありますが、投資信託の商品は自分で選ばなければいけません。商品によってリターンやリスクが異なっていますから、それを見極める・判断する必要もあるわけです。

投資信託を始める際には、損をする可能性がある、信託報酬などのコストがかかる等のデメリットをきちんと把握しておくようにしたいですね。