お墓・葬送

お墓を建てるにはいくら必要?墓石の価格と必要費用の内訳を解説!

お墓はなかなか購入する経験がないもの。結局どのくらいかかるのかわからずに戸惑っている人もいるのではないでしょうか?

お墓を建てるときの費用はかなり高額になることが多くいため、あらかじめどのくらいの費用がかかるのか調べておくと安心です。一番値段が高くなるのは墓石代ですが、戒名の彫刻代や永代使用料もかかります。

この記事ではお墓を建てるとき必要となる費用の相場や、安いお墓を購入することのデメリットなどを詳しく説明していきます。家族・親族が満足できるようなお墓を建てるためにぜひ参考にしてみてくださいね。

お墓を建てる費用の相場は約150万円~300万円

霊園・墓地の案内や販売を行う石乃家のアンケートによると、お墓を建てる時の墓石費用の相場は平均で約150万円~300万円ほどです。

思ったよりお金がかかったと感じた方は多いのではないでしょうか?必要な費用がどのくらいなのかしっかりと調べておかないと、お金が足りないなんてことになってしまうかもしれません。

お墓の費用には以下のようなものがあります。

  1. 永代使用料
  2. 墓石代(彫刻・工事費を含む)
  3. 管理料
墓石の費用を支払って終わりではないんですね・・・!
そうなんです。意外と支払わなければいけない費用がたくさんあるのです。では、詳しい費用の内訳を説明していきますね。

東京を例として取り上げてみると墓石代だけではなく、他の費用も含めておよそ283万円かかってきます。

墓地使用料 115.6万円
墓石代(彫刻・工事費を含む) 167.3万円
年間管理料 3,320円
合計 283.2万円

「一般社団法人 全国優良石材店の会」が2017年におこなったアンケートによると、墓石代の平均購入価格は全国平均で167.3万円でした。

また、表の墓地使用料と年間管理料は、八王子霊園「芝生埋蔵施設(4.00平方メートル)」を利用した場合の費用を参考にしています。

お墓を建てるとき・建てたあとの費用内訳

お墓を建てるときにかかってくる費用の内訳と相場は以下のとおりです。「管理料」は毎年、継続して支払います。

墓石代(彫刻・工事費を含む) 100万円〜200万円
管理料 5,000円〜15,000円
永代使用料 50万円〜150万円
納骨作業費 2万円
お布施 3万円〜10万円
会食代 1人3,000円〜5,000円

永代使用料とは、お墓のための土地の使用権利を永代に渡って取得するためのお金。必要となる理由や相場について次の記事で解説しています。

なお寺院墓地では「開眼法要(かいげんほうよう)」というものが行われます。開眼法要では、僧侶に設置場所またはお寺でお経を読んでもらうためお布施を包みます。

開眼法要(開眼供養)とは

仏壇やお墓を新たに購入した・建てたときに行われる故人の魂を本位牌へ入魂するための法要のこと。浄土真宗では、開眼法要(開眼供養)ではなく御移徙(おわたまし)が行われます。

開眼供養では会食の手配や引き物の手配をする必要があり、参列者へ連絡して出欠の確認をしたら必要な食事の数を連絡します。会食は仕出し屋または葬儀会社に注文しますが、金額は注文先によって多少異なります。

会食代とはどのタイミングでかかるものですか?
納骨式が済んだ後に行う会食の時ですね。自宅や霊園の施設、ホテルで行われることが多いです。

そしてお墓を建てたあとにかかる「管理料」はお墓の承継者が支払うものであり、墓地の通路などの整備や、休憩所・水道料などの公共のスペースを維持するために支払うものです。

この費用はお墓を所有し続ける限り支払わなければなりません。

さらに引き続きお墓を管理していくときやお墓の維持をやめるときには、次のような費用もかかります。

戒名の彫刻代 2万〜8万円
修理費用 5万円〜
墓じまい 10万円〜50万円
改葬 230万円〜330万円

修理費用の相場は、8寸角の和型石碑が所定の位置からずれてしまったケースでの相場です。

最近では日本で大きい地震があるのでシリコン素材の免震材を使用したりする人も増えています。

修理って結構高いんですね!
お墓も雨風にさらされると劣化してしまうので修理やメンテナンスが必要になってきます。石材店に頼みましょう。

もし家族が亡くなってお墓に入ることになったら、お墓に名前を彫らなければなりません。

追加で戒名彫りをする費用についても考えておきましょう。

お墓の価格はどこで変わってくる?材質や墓地などで比較!

墓石を建てる場合は、削る前の石の大きや形でも金額は変わってきます。

小さいお墓だから安いわけではなく、あくまでも削る前の石材の大きさで判断されます。

国産の石材よりも外国産の石材の方が価格は安いです。

和と洋が組み合わせられたデザイン性の高いお墓もあり、相場は210万円ほど。石材は硬いほど切り出すのに時間と労力がかかるので工事費用も高くなってきます。

安い値段のお墓を買うデメリットは修理費用

石材の種類によって耐久性も異なります。

価格が安い耐久性の低い石材の場合、劣化が早まるため修理が必要となる可能性が高まります。

お金が足りないときはローンを利用するか別の供養方法を考えよう

お墓を購入したいけどお金に余裕がない人はどういう方法がありますか?
お墓を建てるための資金はローンを組むことができます。メモリアルローンといって、金融機関以外にも石材店で手続きすることもできます。

メモリアルローンは融資期間が長いこと・保証人が不要というのが特徴です。

墓地にはお墓を建てない選択肢もあります。いろんなタイプがあり、代表的なものとして「樹木葬」や「納骨堂」「合葬(合祀墓)」などあります。

樹木葬 約20万円から
納骨堂 約30万円から
合葬(合祀墓) 約10万円から

このようにお墓を無理に建てなくても故人を供養することはできます。どうしてもお墓を建てたいというこだわりがないのであれば、他の埋葬方法の方が費用を抑えられるでしょう。

石材店で見積もりをしてもらったら相場より高額な費用がかかっているのですがこれはもしかしてぼったくりですか!?
見積もりの詳しい内訳は記載されていますか?金額の理由がわからないならしっかり確認してみましょう。相場がわからない場合は他の石材店と比較してみても良いですね。

お墓を建てるのは安いだけではなく質も考える

お墓を安い価格で購入してもお墓を材質によっては劣化が早く、逆に維持費がかかってくるかもしれません。

墓石は国産なのか外国産なのかによっても価格が異なり、さらに墓石だけではなく他の費用もかさみます

お墓を建てることは高額な費用がかかってくるので、他の埋葬方法を検討したりローンを組むという選択肢も。

無理のない範囲で予算を決め、さまざまな石材店で費用を比較して満足できるお墓を建てましょう。