生命保険

生命保険の解約前に知ってほしい!解約返戻金と手続きのタイミング

せっかく加入した生命保険を何かしらの理由でいつか解約するときが来るかもしれません。「まとまったお金が必要」「保障が必要なくなった」など予期せぬことが起きる可能性があります。

そんな時のために返戻金どうなるのか、いつ支払われるのかなど解約時の注意点をあらかじめ覚えておきましょう。

解約するタイミングを誤ると必要なときに資金を得られなくなってしまいます。

また返戻金を受け取るだけではなく税金や確定申告はどうするべきなのか、元本割れしないのかなどなるべく損をしないように返戻金を受け取るように勉強しておきましょう。

生命保険(死亡保険)を解約するときに注意すべきことは?

生命保険を解約するという人は以下のような状況ではないでしょうか?

  • いざ加入してみると思っていたのと違った
  • 子供が独立した
  • 離婚した
  • 保険会社の対応が悪かった
  • 知り合いの付き合いで加入した契約のため
  • まとまったお金が必要
  • 保険料が高くて支払えない
  • 保険を切り替えた
  • 保険の更新時期を迎えた
解約にはいろんな理由があるんですね・・・。
本当はせっかく加入した保険を解約してしまうのは勿体無いですが、やむを得ない場合もありますね。しかしすぐに解約をする前にもう一度考え直してみましょうね。

上の理由の中でもまとまったお金が必要なときや保険の切り替え、保険の更新時期を迎えたときには解約の時期やタイミングを考えなければいけません。

生命保険は解約の時期によって解約返戻金の額が下がってしまいます。

基本的には置けば置くほど金額は上がっていくので、すぐに解約を考えないでまずは保険会社に年数ごとの解約返戻金の額を確認してみると良いでしょう。

また、解約返戻金は解約当日に預金口座へ振り込まれるわけではありません。1週間はかかると考えて手続きをするようにしましょう。

もしも中途給付金を今まで請求していなかった場合は解約返戻金と共に口座へ振り込まれます。

中途給付金とは何ですか?
中途給付金は5年ごとにもらえる給付金であったり、健康なときにもらえる給付金(祝い金)などがあります。

生命保険(死亡保険)の解約返戻金とは?

この記事を読んでまとまった資金が必要な人は今加入している保険を解約して解約返戻金を受け取ろうと考えている人もいるかもしれませんが、生命保険の解約返戻金の有無は以下の通りです。

解約返戻金の有無
終身保険 あり
養老保険 あり
定期保険 なし
学資保険(こども保険) あり
収入保障保険 なし
せっかく支払った保険料が戻って来ないなんてショックだな・・・。
掛け捨ての保険は基本的に解約返戻金がありません。ただ、少しだけお金が戻ってくる場合もありますよ。

解約返戻金には種類があるので、続いて特徴を確認していきましょう。

解約返戻金の種類
  • 通常型(従来型)
  • 低解約返戻金型
  • 無解約返戻金型

解約返戻金の種類の中でも1番返戻率が高いのは「通常型」です。

積立タイプの生命保険はだいたいこの型に該当します。

次に返戻金があるのは「低解約返戻金型」であり、解約返戻金が低い代わりに積み立て部分にいく資金が減るので保険料は安くなります。無解約返戻金型は解約返戻金がないので保険料は最も安いです。

解約返戻金と満期保険金を混同にしてしまう人も中にはいますが、これらは別物です。

満期保険金は解約時ではなく、満期時に支払われる保険金のことなので区別しておきましょう。

解約返戻金に税金はかかるパターンは2種類

解約返戻金には次の2パターンのケースで税金がかかってきます。

(1)解約返戻金の金額が支払った総保険料の金額を上回った場合

(解約返戻金−総払込保険料−50万円)÷2

(2)総払込保険料額から解約返戻金額を引いて50万円を上回った場合

(総払込保険料−解約返戻金)−50万円

上の計算式を利用します。もしも2の場合で50万円以下だった場合は税金がかかりません。

どちらも50万円の数字が入っていますがこれは何ですか?
50万円は「特別控除額」です。今回の解約返戻金は一時所得に該当します。

もしも解約返戻金を受け取った場合、一時所得がかかる際は確定申告をする必要があります。

生命保険の解約返戻金はどのくらいもらえるのか

解約の手続きをしてから解約返戻金は4日後には口座へ振り込まれているでしょう。郵送で手続きをしている場合はもう少しかかる場合もあります。

振り込まれる解約返戻金は保険料を払い込んだ期間によって金額が変わってきます。払い込みが多いほど積み立てが多いので解約返戻金も増えます。

解約返戻金は自分で計算することができるのですか?
払戻率がわかれば自分で解約返戻金の額を計算することはできますよ。計算式は以下の通りです!

契約者価格−解約控除×払戻率=解約返戻金

契約者価格とは準備金から契約者へ「すでに支払われた給付金等」を差し引いた金額のことです。そして解約控除は保険会社が契約をするためにかかった費用(証券の発行、審査費用、手数料)の未回収分です。

具体的な金額の計算は難しいですが、おおよその金額は自分で計算できるかもしれません。

生命保険を解約する手続きの流れ

生命保険を解約するときにはどんなものが必要ですか?
必要なものは以下のチェック項目を確認してみてください。ただ保険会社によって必要なものは変わる可能性もあるので、二度手間にならないようにあらかじめ問い合わせておくと良いですね。
  • 本人確認書類(運転免許証・パスポート等)
  • 解約請求書
  • マイナンバー

郵送で手続きをする場合は本人確認書類をコピーする必要があります。保険金を受け取るときにはマイナンバーが必要な保険会社もあるのでそういった場合には個人番号カードや通知カードに記載されているマイナンバーを提示しましょう。

生命保険の解約は原則「契約者本人」のみとなっています。

仕事があるので郵送で手続きをしたいのですが書類の請求をしたら大体どのくらいで届くのでしょうか?
請求をして1週間程度で保険会社から届くでしょう。請求から振込まで2週間ほどかかると想定して、保険会社に書類の請求をしましょう。

生命保険を解約する前に確認しておくこと

前に加入した生命保険。保険料が高いし解約しちゃおうかなー。
解約をする前にほかに解決策がないか考えてみましょう。

保険料が支払えないと解約をしてしまおうかと考えてしまいがちですが、解約する以外の解決方法があるかもしれません。

  • 特約の解除
  • 主契約の減額
  • 払い済み保険にする
  • 保険を使って貸付をする

こういった方法で保障をゼロにすることなくしのぐこともできますが、貸付は保険の積み立ての一部を担保にお金を借り、利息がかかるのでなるべく避けた方が良いでしょう。

無駄な特約を解除や主契約の減額は保障が少し減りますが、保険料を安く抑えることができます。

払い済み保険とは
解約返戻金で残りの契約期間に支払う必要のある保険料を払い済みにした保険
積み立てしきらずに払い済みにするので保障額は加入時より減ります。

払い済み保険は返戻金はありませんが、今後の保険料を支払う必要がなくなります。

新しい保険に乗り換えるとき

新しい保険に加入することになったから今契約している生命保険を解約しなきゃ!
ちょっと待ってください!新しい保険はもう審査が通り、引き受けになっていますか?
ん?それは確認していないな。
もしも新しい契約が成立しなかったら保障がなくなってしまいますよ。ちゃんと成立したことを確認してから解約の手続きをしましょうね。

前回生命保険に加入してから被保険者が病気やけがをしていると新しい生命保険に加入できない可能性もあります。保険の契約はその都度「告知」と「審査」があるので、100%加入できると考えないようにしましょう。

知り合いのところで加入した生命保険(死亡保険)

保険会社の社員には「月○○件契約をとる」といった目標がある人が多いです。もしも知り合いに目標があれば手助けをするために保険加入することもあるかもしれません。

知り合いのところで入った保険というのは解約しにくいですが、契約内容がよくわからずに加入して後から不要だったということもあるかと思います。

知り合いの保険に限らず解約理由は聞かれると思うのでちゃんと考えておきましょう。ただ嘘をつく必要はなく正直に話したほうが良いでしょう。

もしも、なかなか解約をさせてくれない状況であっても契約者は解約する権利があるので負けないでください。

ただし保険会社の社員は早期解約されてしまうと担当者にマイナスなことがあるかもしれません。担当者に迷惑をかけずに保険を解約したいという人は2年ほど待ってから解約をするという手もあります。そのときにはあらかじめ担当者に伝えておけば良いでしょう。

自分の保険の解約のタイミングを把握しておく

加入している保険によって解約のタイミングは異なります。そして「掛け捨て型」は解約返戻金に期待はできません。解約返戻金の金額は自分でおおよその金額を計算することができますが、保険会社に問い合わせをすれば教えてくれるので気軽に相談してみましょう。

もし、複数の保険に加入しているときには大事な保険はなるべく残して他の保険を解約することを考えましょう。

お宝保険の養老保険や生命保険の乗り換えの場合には解約をしてしまうことで逆に損してしまう可能性もあります。

解約をするというのはとても慎重に行わなければいけないことなので注意して手続きをしてください。