生命保険は何歳から入るべき?人によって違う加入のタイミングを解説
生命保険のCMを見るといつから加入した方が良いのか悩みますよね。周りの人が加入し始めると自分も保険に加入した方が良いのでは?と考え始めるでしょう。どんなタイミングで加入をするのか、加入するためには何をしたらいいのか詳しく説明します。
生命保険(死亡保険)は何歳から加入できる?
生命保険(死亡保険)の加入できる年齢は生命保険の種類や保険会社によって異なります。早いものだと「0歳」から加入出来ます。学資保険は子どものための保険なので、0歳〜10歳程度までしか加入できません。
妊娠が発覚したらまず、出生前から加入するとどのようなメリットやデメリットがあるのか保険会社に詳しく相談してみましょう。
年齢によって支払う保険料はどのように変わるのか
生命保険は年齢が高くなるにつれ、保険料も高くなります。
そうなると早く加入した方がいいのでは?と思ってしまいます。しかし、早く加入すると保険料も若い年齢のうちから支払うことになります。
実際に保険料の80歳までの払込総額を計算すると20歳と30歳で比較して220,000円くらいの差になります。
保険会社による違いと個人の価値観によって違いはあると思いますが、焦って加入する必要はない金額の差でしょう。
死亡保険ってどんな仕組み?特約などについて
主な死亡保険の種類には以下のようなものがあります。
- 終身保険
- 定期保険
- 養老保険
- 収入保障保険
終身保険・養老保険は積立をして死亡保障が支払われるものであり、定期保険は掛け捨てタイプの保険で更新をして保険料も少しずつ上がっていきます。養老保険は満期があり、終身保険は満期がなく一生涯保障が続くのも特徴です。
収入保障保険は掛け捨てタイプの保険で、加入時から返戻率が下がっていき三角形になることから「三角保険」とも言われています。
少し特殊なので詳しく説明します。万が一死亡するとまとまった保険金が支払われるのが一般的ですが、収入保障保険は分割で保険金が支払われます。
保険には特約がありますが、特約は加入時に付けたり、必要ないと思ったら外したりすることができるものです。特約には以下のようなものがあります。
ガン・脳卒中・急性心筋梗塞の三大疾病になってしまった場合に保険金が受け取れるという特約です。
災害によって亡くなった場合に死亡保険金が割増されるという特約です。自然災害・火災・特定の感染症や伝染病が対象となっています。
入院することによって保険金が受け取れる特約です。入院中にケガや病気で手術をした場合は手術に対する保険金も受け取れます。手術ないようによっては保障の対象外となります。また、入院日数に決まりがあるので保険会社に確認しましょう。
亡くなった場合・高度障害の場合に保険金が受け取れるようになる特約です。主契約の保険金額に上乗せされて保険金が受け取れます。金額は加入時に設定します。
収入保障保険の仕組みって?
契約時に設定した毎月の額×残りの年数で保険金額を計算することができます。例えば健康なまま保証期間が切れたら保険金はありません。
では、Aさん(25歳)が60歳満期の収入保障保険に加入し「保障額15万円=毎月受け取ることができる額」を加入時に設定したとします。
15万円×12ヶ月×(60歳−35歳)=4,500万円となります。
《Aさんが「55歳」に亡くなった場合》
15万円×12ヶ月×(60歳−55歳)=900万円となります。
このように年齢が上がるともらえる額が減っていきます。支払った保険料は亡くなった時・高度障害になった時にしか戻ってきません。せっかく健康なまま満期を迎えたのに支払った保険料が戻ってこないのは少し残念です。
しかし掛け捨てのため保険料は安く、万が一の時に備えて家族のためにかけておくと残された家族への金銭的な負担が減ります。
生命保険加入の多いタイミングは?保障準備に適した年齢
一番多いタイミングは「就職した時」です。就職時の年齢は学歴によって異なりますが、20歳を超えた年齢が一番多いでしょう。保険の加入に早すぎる年齢はありません。加入できる年齢で、保険料を支払う余裕があればいつでも保険に加入しておいた方が良いです。
保険のことについて考え始めたら早めに保険会社にプランを立ててもらって準備しておくのがおすすめです。一社だけに相談するのではなく複数の保険会社に相談しましょう。
性別によって異なる保険の加入を考えるタイミング
保険のことに考え始めるのが早いのは「女性」のようです。
女性特有の病気である「乳がん」や「子宮頸がん」などは若い年齢でも発症する可能性があります。
女性は生命保険(死亡保険)の中でも医療やガンに特化したもので保障を手厚くしておくと安心です。保険料は男女によって差があり、保険料の上がり方も異なるので保険会社で試算をしてもらうと良いでしょう。
どんなきっかけで生命保険に加入する?万が一の備え
生命保険(死亡保険)の加入を決めたきっかけは以下のようなものがあります。
- 就職した
- 結婚した
- 子どもができた
- 知人や親の勧め
- 知人や親が保険会社に勤めている
- 健康状態に不安がある
基本的には社会人になってから自分で意識し始めて加入することが多いようです。保険の加入は未成年だと親の同意が必要になります。
就職をすると、忙しくて体調を崩すこともあります。特に一人暮らしを始めると、自分で家事をこなさなければならなくなり栄養のある食事を作ることも難しくなります。
家族が増えた時はライフプラン見直しのきっかけに
就職をきっかけに生命保険に加入して、数年後に結婚をした場合保険の見直しのタイミングがやってきます。死亡保険金の受取人の変更はもちろん、保険の種類も見直した方が良いでしょう。
子どもができた場合には父親は収入保障保険の加入・子どもは学資保険の加入を検討してみるなどライフプランが変わると同時に保険も変えていくのがベストです。
生命保険の加入するタイミングを悩んでいる人・加入するために何をしたらいいのか悩んでいる人は以下の項目を参考にしてみましょう。
最初の生命保険への加入を考えるタイミングは就職のとき
まずは「就職」をしたら保険について考えてみましょう。若いうちに加入して保障に備えておくのはとても大事で、特約を付加すれば入院や手術などの大きな費用もカバーすることができます。
しかし就職したばかりだとお給料が少なく毎月保険料を負担するのが厳しいと思います。
月々の保険料が負担になるようであれば、無理して生命保険(死亡保険)に加入する必要はありません。
死亡保障がない医療保険や傷害保険に加入しておくのも良いでしょう。収入がアップして金銭的余裕が出てきたら保険の見直しをして死亡保障の追加を検討すると良いですね。
結婚や子どもなど将来のライフプランについて考える
もしも結婚している人ならば、今後子どもができる可能性があります。また、家族が増えていくとお金がかかります。万が一亡くなった場合のお葬式費用やその後の費用を考えてみましょう。
他にも、生まれつき身体が弱い人は今後大きな病気やけがが起きるかもしれません。何も患わないで欲しいというのが願いですが、最悪のケースを考えて保障を備えておくのがおすすめです。
来店型保険ショップで保険の相談ができる
最近は大型スーパーや商用施設に来店型保険ショップが増えています。お買い物のときや通勤中に気軽に立ち寄れる場所にあり、営業時間も保険会社窓口より遅くまで開いているので相談してみると良いでしょう。
取り扱っている保険商品は限られていますが、様々な保険会社の商品があります。各保険会社に行く必要がないので短時間でいろんな保険を比較できます。取り扱っている保険はホームページに載っているので確認してから行きましょう。
20代で就職したら生命保険(死亡保険)加入の検討をしてみよう
30代は結婚後に加入を検討することが多いですが、もうすぐ20代・30代が終わるからといって焦って加入するのは失敗のもと。
落ち着いて色々な保険を見比べて自分や家族にあったものを探しましょう。