株の成功者から学ぶ株式投資の手法とは
株は難しいもの、そう思っている人が多いのは確かですが、その一方で実際に株で大きく成功している人がいるのも事実です。
成功者にはどのような人物がいるのか、そしてその人物はどのような方法で株式投資を行ったのか、非常に興味がありませんか?
そこで今回は、株の成功者の人物像やその投資方法に迫ってみたいと思います。株を始めたいという人はもちろん、すでに株を始めている人もぜひチェックしてみてくださいね。
株の成功者にその投資方法を学ぼう
株式投資をするとき、いろいろな方法が考えられます。初心者の場合は特に株に対する不安感も大きいでしょうから、なかなかその一歩を踏み出すのも難しいかもしれません。
しかし、株式投資で大きな成功を収めた人がいるのも確かで、成功者ならではの手法というものも存在しています。本で投資を勉強するのは簡単な事ではありません。また、ネットで簡単に情報は得られる時代ではありますが、だからこそ情報の精査が難しいとも言えます。
ですから、成功者の方法を学ぶことをオススメするのです。
株の成功者の手法を知ることで、何に注意すべきか、どのようなタイミングで購入・売却すべきなのかをその成功体験から学ぶことができます。
この記事では、3人の成功者をピックアップして紹介します。
- ①竹田和平
- ②片山晃
- ③小手川隆(BNF氏)
株は必ず儲かるというものではない、ということを念頭に置いた上で、自分に合った投資方法を、自分がやりやすい投資方法を見つけていくことができると良いですね。
①竹田和平の投資手法
まずは、竹田和平という人物がどのような人物なのかを紹介しましょう。
竹田和平氏は、卵ボーロで有名な竹田本社(旧:竹田製菓)の創業者であると同時に、多くの上場企業の大株主でもあった人物です。投資の神様とも呼ばれています。
竹田和平氏は、中小株を中心とした107銘柄もの株を大株主として保有し、総資産は最盛期で300億円にも上ったと言われています。
中・小型株への長期投資で配当を重視
竹田氏の投資方法は、配当を重視して中・小型株へ長期投資を行うというものです。
大企業の株を大株主として保持した場合、万が一その企業が倒産した際には損害も大きくなってしまいます。竹田氏自身も、自身が筆頭株主となっていた山一證券という大手企業が倒産したことで大きな損失を被ることとなりました。
それからは、中・小型株へ分散投資するという方法へシフトしたのです。
竹田氏の投資ポイントは、以下の通りです。
- 株式資本比率が高く、配当性向も高い銘柄が割安になったときに投資する
- 大企業より、今後の成長が見込める企業に投資する
- 買った株は手放さず、配当収入を得ることを基本とする
『中小企業の株は、割安な時に購入しておけば景気が良くなるだけで値上がりする』という考えのもと、長期で投資を行うという手法を選んだわけです。
そして、分散投資をするのも重要なポイントとなります。1つの株を集中的に購入するメリットは確かにありますが、その株が値下がりすれば損失も大きくなるというリスクが生じます。
分散投資をすれば、1つの株が値下がりしても他の株でフォローできる可能性があるのです。
中小企業への分散投資、そして長期投資が竹田氏を成功に導いたわけですね。
竹田氏は四季報の情報のみで成功した!?
株を始める際には、多くの情報収集が必要になるというイメージがあるかと思います。事実、企業情報だけでなく株価などの情報をチェックすることは、株を運用する上で非常に大切なことです。
ですから、どれだけ勉強しなければいけないのか、という点を考えただけで株に対する苦手意識を持ってしまっている人も少なくはありません。
しかし、竹田氏は会社四季報の情報を見ていれば大丈夫と公言しています。
四季報を見ることで、色々な情報を知ることができます。
四季報には、必要な企業情報が必要最低限網羅されているといえます。
株についての情報が知りたい、企業情報を勉強したいという人は、まず四季報をチェックしてみるのも良いですね。
②片山晃の投資手法
カリスマ投資家として知られる片山晃氏は、なんと65万円から25億まで運用総額を増やしたという驚きの成功を成し遂げています。
株を行う人は頭が良くて、エリート、そんなイメージを持つ人もいるかもしれませんが、片山氏はそんなイメージとは違うかもしれません。
↓
4年間はネットゲーム廃人
↓
22歳で株式投資に出会う
↓
65万円の投資額が7年半で12億に
片山氏は、自分の求めるリターンに対してリスクを把握し、それに応じた努力を行うことが大切だと述べています。
自分の求めるゴールを目指し、自分の投資に対する判断に自信を持つ、それだけの経験を積む、これが、片山氏の投資の考え方です。
ファンダメンタル重視の長期投資
片山氏の投資法は、長期投資です。そして、中小型株を対象として取引をしています。これは、竹田氏と同様ですね。
中・小型株は、大手企業と比較すると得られる情報が限られるというデメリットがあります。値動きも大きいのでリスクがあるとも考えられますね。
しかし、片山氏は徹底的にファンダメンタルを分析することで株式と引きを成功させました。
その株が「買っておけばいつか上がる」、ということではなく、「いつ上がるか」を考えて株を購入するのです。
もちろん、自分の考えていた通りに株が値上がりするとは限りません。想像していた通りに進まなければ手離すという決断をしていきます。それ以外の理由で手離すことを極力しない、というのが片山氏の方針です。
③小手川隆(BNF氏)の投資手法
小手川氏も、アルバイトなどで貯めた160万円の資金を5年で100億にした成功者です。
それだけの成功を収めていながら、生活は比較的質素という一面もあります。基本的には儲けたお金は投資に使うという方針で、散財するようなことはしないと言われています。
また、大物人物と対談経験があることでも有名です。
- 久米宏(フリーアナウンサー)
- 孫正義(ソフトバンク創業者)
- 北尾吉孝(SBI銀行社長)
当初はBNFという名前しか知られていませんでしたが、不動産事業などを行ったことで本名が発覚したと言われています。
BNF氏を有名にしたジェイコムショック
BNF氏は、ジェイコムショック(ジェイコム株大量誤発注事件)で一躍有名になりました。
「61万円1株売り」と注文すべきを「1円61万株売り」と誤発注した事件。
これにより、通常ではありえない大量の売り注文が行われて株価が急落し、驚いた汚人投資家が安値で保有株を売りに出す、誤発注を見込んで大量の買い注文を出す、など混乱を招いた。
ジェイコムショックが起きた際、BNF氏は冷静にジェイコム株を購入、20億円近くの利益を得たと言われています。
逆張りでリーマンショックを乗り切ったスイングトレーダー
小手川氏は、スイングトレードを主に行っています。株式投資の手法として有名なのはデイトレードですが、小手川氏はスイングトレードを主としているのですう。
デイトレードとスイングトレードは、投資の頻度が異なります。
デイトレード | スイングトレード |
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1日の間に取引を完了させる 取引時間自体は、数分から数時間程度 |
数日から数か月での取引が基本 |
デイトレードの場合は、取引頻度が短いので常にチャートを意識しておく必要があります。しかし、スイングトレードは取引回数自体は少ないので、株価のチェック頻度はデイトレードよりも少なくて済むのです。
※デイトレードとスイングトレードの違いをもっと知りたい方はコチラの特集記事へ
デイトレードを徹底解説!スイングトレードとの違いと投資テクニック
では、小手川氏はどうやって成功者になったのでしょうか。
小手川氏は、順張りではなく逆張りを得意としています。
相場の下落局面で株を購入し、上昇する局面で売るという方法。
相場の上昇局面で買い、下落局面で売るのは順張りと呼ばれている。
日経相場が暴落した年でも、逆張りによって下げの強い銘柄を購入し、儲けに繋げたのです。
株が下落した時、底値で購入すれば一泊二日という短期でも利益が得られ、損切が早ければリスクはないと考えているわけですね。
途中、順張りを行いながらも、損切タイミングを見極めながら順調に資産を伸ばしていったのです。
もちろん、BNF氏でも読みが外れることはあると言います。株の上下を読むのは、やはり簡単ではないということですね。自分の中で、基準をしっかりと作ることが大切になるようです。
株の投資方法に迷ったらまずは成功者の手法を学んで参考にしよう
株式投資は、いろいろな手法で行うものですが、まずはリスクが小さな取引から始め、株式投資に慣れていく、自分の判断に自信をつけていくということも重要になるようです。
成功体験から学べることは、多くあります。ただ、その一方で株は必ず成功するものではないということ、やはりリスクはあるものだということもしっかりと認識し、色々と情報を集めてみてくださいね。