定期預金
定期預金でいくら得する?金利計算に必要な知識を詳しくご紹介!

定期預金でいくら得する?金利計算に必要な知識を詳しくご紹介!

定期預金は普通預金よりも金利が高いのでお得、と耳にしたことがある人は多いはず。ただ、定期預金で実際いくら利息を得ることが出来るのか、その計算方法について把握していますか?

定期預金において、受取利息の計算には金利についての知識が必要不可欠です。そこで、今回は定期預金で受け取る利息を計算するための金利情報について、分かりやすくご紹介していきましょう。

定期預金の金利は固定と変動どちらがお得?

定期預金を申し込む際、固定金利か変動金利どちらかを選択しなければいけません。

まずは、固定金利と変動金利の違いについて見ていきましょう。

固定金利 変動金利
・申し込み時の金利が満期まで適用
・受取利息が申し込み時に把握できる
・6か月ごとに金利を見直す
・金利が上がったり下がったりする場合がある
・想定より受取利息が減る可能性がある

固定金利は申し込み時から金利が変わらない、一方変動金利は定期的に金利の見直しが行われるわけです。

途中で金利が下がって受取利息が減る可能性がある変動金利よりは、最初から金利が変わらない固定金利の方がお得で安心だと感じる人もいるかもしれません。しかし、そうとは限らないのです。

金利が上昇する局面では、上昇金利が適用される変動金利がお得になります。一方、金利が下がる可能性がある景気状況の場合は、申し込み時の金利が保証される固定金利の方がお得になる可能性が高いのです。
金利が上がるか下がるかなんて、分からねえよ。

もっと簡単に固定と変動、どっちの金利が得か教えてくれねえか?

現在はマイナス金利の影響で、超低金利時代となっています。

つまり、これ以上金利が下がることはないですから、これから金利は上がると考えられ、変動金利の方がお得になる可能性がありますね。

ただ、固定金利でも短期定期を利用していれば、満期になってからでも金利の動きに対応できます。長期金利と短期金利に差がない場合は、短期の固定金利、もしくは変動金利を選択することを検討すると良いでしょう。

過去の金利推移が気になる方はコチラの記事をご覧ください。

定期預金で受け取る利息を知るためには金利が重要!

定期預金を利用する目的は、普通預金よりも多くの利息を受け取ることにありますよね。ですから、実際受け取ることができる利息はいくらになるのか、気になるのも当然です。

利息がいくらになるのか、それを計算するために必要となるのが金利情報です。

預け入れた金額に対して何%の金利がかかるのか、それを知ることで受取利息の計算が可能となるのです。単純に言えば、金利が高い方が受取利息も多くなります。

預け入れた金額×金利(%)=受取利息

これが基本となるためです。大手銀行で0.001%となっている普通預金の金利より、0.010%の定期預金に預けた方が10倍の利息を受け取ることが出来るというわけですね。

だからこそ、定期預金が注目されているのです。

定期預金の金利は2種類!単利と複利の違いをチェック

先ほど、定期預金の受取利息は預け入れ金額に金利をかけるだけ、と紹介しました。ただ、実は単純に金利をかけただけで利息が正確に計算できない場合もあります。

実は、金利には単利と複利2種類の考え方があり、どちらが適用されるかによってその結果が変わってくるのです。

単利と複利はどう違うのか、そしてどう計算すれば良いのか、それぞれご紹介していきましょう。

定期預金の利息計算【単利の場合】

まずは、単利について押さえておきましょう。

単利とは

利息がつく対象が最初に預け入れをした元金のまま変わらないというもの。

つまり、100万円預け入れた場合、金利が付くのはこの100万円のみとなります。これは、1年目、2年目、いくら時間が経過しても変りません。

100万円を0.1%の金利で預け入れた場合を見ていきましょう。

年数 受取利息額 定期預金合計額
1年 100万円×0.1%=1,000円 100万1,000円
2年 100万円×0.1%=1,000円 100万1,000円+1,000円
=100万2,000円
3年 100万円×0.1%=1,000円 100万2,000円+1,000円
=100万3,000円
4年 100万円×0.1%=1,000円 100万3,000円+1,000円
=100万4,000円

単純に、預け入れをした金額×金利=受取利息となるのが、単利です。

定期預金の利息計算【複利の場合】

複利は、単利よりも少し複雑になります。

複利とは

1年分の利息が最初に預け入れた元金にプラスされて、2年目はその金額に対して利息がついていくというもの。

利息がつく対象金額が、年々増加していくことになる。

先ほどの単利と同じように、100万円を金利0.1%で預け入れた場合を例に見ていきましょう。

年数 受取利息額 定期預金合計額
1年 100万円×0.1%=1,000円 100万1,000円
2年 100万1,000円×0.1%=1,001円 100万1,000円+1,001円
=100万2,001円
3年 100万2,001円×0.1%≒1,002円 100万2,001円+1,002円
=100万3,003円
4年 100万3,003円×0.1%≒1,003円 100万3,003円+1,003円
=100万4,006円

複利は金利をかける元金が年々増えていきますので、複利の方が単利よりも多くの利息を得ることが出来るのです。

単利より複利の方がお得って分かってれば、複利を選ぶに決まってるじゃん!

あ…もし単利しか選べない商品だったら損だわ、ヤバイわ。それ、どうにかならない?

単利でも、定期預金の自動継続を【元利自動継続】にすることで、複利と同じようなメリットを受けることができます。

元利自動継続は、利息が元金に含まれた状態で自動継続される仕組みですから、複利と同じ効果が得られるのです。 

マジか!じゃあ、とりあえず定期預金は自動継続っつーことね。覚えとくわ。
ただ、自動継続には利息が組み込まれない【元金自動継続】もあります。

複利効果を狙うなら、間違えないように注意しておきましょう。

定期預金でいくら得する?シミュレーションを活用しよう

定期預金で受け取ることができる利息について、その計算方法を簡単に紹介しました。でも、実際自分で計算するとなるとなかなか面倒なものですよね。

それでも、定期預金を申し込む前には、満期時にいくら受け取ることができるのかを知りたいものです。そんなときオススメなのが、シミュレーターを活用するというものです。

定期預金の満期時受取金額の計算を自動で行ってくれるシミュレーターは、インターネットで検索すると簡単に探すことができます。

また、各金融機関もシミュレーションできるようなフォームを設置している場合が多いので、利用を考えている金融機関でシミュレーションしてみると確実ですね。

シミュレーションする場合には、以下の点を入力するだけでOKです。

  • 預け入れる金額
  • 預け入れる期間
  • 金利
  • 利息計算方法(単利or複利)

金融機関によっては、単利か複利か決まっている場合があります。その場合は、利息計算方法のチェックボックスがない場合もあります。

これらを入力するだけで、受取利息額を税引前と税引き後、すぐに算出してくれるのです。

利息って税金がかかるんですね…。実際、どのくらい取られてしまうのでしょうか?

 

受取利息には、20.315%の税金がかかります。これは、株などで得られた利益と同じ扱いですね。

ですから、実際に手にするのは利息から20.315%の税金を引いた金額である、ということを認識しておきましょう。

利息をシミュレーションすることで、自分がいくら預けていくら得ることができるのかをイメージすることができます。金融機関選びの参考にもなるでしょうから、ぜひ活用しておきたいですね。

定期預金は固定金利か変動金利か、単利か複利かで受取利息が変わる!

定期預金の金利には、固定金利と変動金利があります。固定金利は申し込み時点の金利が満期まで適用されますが、変動金利の場合は半年ごとに金利が見直されるので金利が変動します。

金利が上昇傾向にある場合は変動金利がお得ですが、金利が下がる恐れがあるなら固定金利が安心ですね。

また、金利には単利と複利があり、受取利息が元金に組み込まれるかどうかが違ってきます。複利の方がより多くの利息を受け取ることができますので、利用予定の定期預金が単利か複利なのかについてもチェックしておきましょう。

定期預金の受取利息は、選択する金利の種類によって違ってきます。定期預金を利用する際には、金利の種類についてしっかり確認し、自分の希望するものを選ぶようにしたいですね。