定期預金
必ず得するとは限らない!?定期預金のメリット・デメリット

必ず得するとは限らない!?定期預金のメリット・デメリット

低金利の今、少しでも高い金利で預金しようと思ったら、普通預金よりも定期預金がお得なのだということを知っている人は少なくないかもしれません。

しかし、実は定期預金にもデメリットはあり、もしかしたら定期預金を利用することで損をしてしまう恐れもあるということは知らないのでは?

そこで今回は、定期預金のメリット・デメリットをご紹介していきます。メリットだけでなくデメリットを知る事で、定期預金をより上手に活用できるはずですよ。

定期預金のメリット

定期預金のメリット、それは何と言っても普通預金よりも金利が高いという点です。

定期預金は、普通預金と異なり預け入れた金額が自由に引き出せるわけではありません。預け入れた金額は、自分で決めた預け入れ期間が満了するまで引き出すことが出来ないのです。

ただその分、普通預金よりも高い金利が設定されていることが多く、金利による収益を多く得ることができます。これが、定期預金のメリットなのです。

一定期間手を付けることができないのもメリットに

定期預金の隠れたメリットとして、一定期間手を付けることができない、引き出せないという点が挙げられます。これは使い勝手が悪いのでデメリットにも挙げられる点なのですが、実はメリットになるとも言えます。

定期預金は、預け入れた金額を満期まで引き出すことはできません。それはつまり、一定の資金を守ることができるとも言え、お金があれば使ってしまう人でもきちんと資産を守ることができることにも繋がるのです。
定期預金は使わずに貯めておきたい金で始めれば、無駄遣いできずに守られるっていうわけね。俺も、金はあればあるだけ使っちゃうんだよねー。

もしかして、貯金全額を定期預金に入れた方がいいんじゃね?

定期預金に預けている間、資産は守られます。ただ、一定期間引き出せないというのはしっかり考えなければいけません。必要な時に使えるお金がないと困るのは当然です。

定期預金に預ける金額については、これからの生活も考えて慎重に決めるべきなのです。

定期預金を利用する際には、引き出せなくても困ることが無い、無理のない金額を預け入れるようにしておきましょう。

定期預金の3つのデメリット

定期預金は、高い金利がつくことで普通預金にただ預けているよりもお得になります。しかし、そんな定期預金にも3つのデメリットがあるのです。

  • 満期まで引き出せない
  • 途中解約をすると金利メリットが得られない
  • 預けている間に金利が上がる恐れがある

それぞれのデメリットについて解説していきましょう。

満期まで引き出せない

定期預金は、決めた期間は金融機関に預け入れるということを約束した預金方法です。ですから、満期になるまで引き出すことはできません。

貯金の多くを定期預金に移してしまうと、いざという時に困る場合があります。これは、定期預金最大のデメリットだと言えるでしょう。

定期預金っつーのは、そんなに長期間預けっぱなしにしなきゃいけないものなのか?

短い期間預けるだけの定期預金っつーのがあれば良いのにな。
 

定期預金の預入期間は、自分の希望で選択することができます。7日間という短いものから、10年といった長いものまでありますので、自分に合った期間を選択することができますね。

ただ、やはり短期よりも長期の方が金利が高くなる傾向にあります。

途中解約すると金利メリットが得られない

定期預金は、満期まで絶対に引き出せないという訳ではありません。実は、途中解約が可能となっています。

ただ、定期預金を途中で解約するとペナルティーが金利から差し引かれるため、想定していた寄りも低い金利、普通預金と変わらない金利になる恐れもあります。

定期預金の中途解約は、せっかく定期預金に預け入れたメリットが失われてしまうのです。

やはり、定期預金は満期まで待つというのが基本になると考えておきましょう。

預けている間に金利が上がる恐れがある

固定金利の定期預金を選択すると、満期まで適用金利は変わりません。金利が下がるリスクがない一方で、金利が上がっても対応してくれないというデメリットがあるのです。

金利が上がった時に対応するためには、変動金利の定期預金を利用するという方法もありますが、短期の定期預金を申し込むということでも対応可能です。

特に今は、長期で預け入れても金利があまり変わらない銀行も多いので、短期で定期預金を利用して、満期が来たらその都度条件の良い定期預金に変更しても良いでしょう。

定期預金は元本割れの心配は無し!

定期預金は、元本割れの心配がありません。

投資の場合は、いくら金利が高くても元本割れのリスクがついてきます。しかし、定期預金であれば元本は確実に保証されます。

中途解約をして得られる金利メリットが減ったとしても、手に戻ってくる金額が元本を割ることはないのです。これは安心ですよね。

リスクなく普通預金よりも高い金利を得る、これが定期預金が注目されいる理由だと言えるでしょう。

高金利が魅力の外貨定期預金をご紹介

定期預金には、より高金利を得ることができる外貨を用いたものもあります。外貨定期預金と呼ばれるものです。

外貨定期預金とは

日本円を外貨に交換し、それを預け入れるというもの。払い出しについても、外貨のままではなく日本円に交換して行われる。

外貨定期預金の金利をピックアップしてご紹介しておきましょう。

銀行名 金利 最低預け入れ金額
じぶん銀行 米ドル(1か月定期)…年10%
中国元(1か月定期)…年20%
1万円相当額以上
住信SBIネット銀行 米ドル(6か月定期)…年2.6%
豪ドル(1か月定期)…年7.0%
米ドル…10米ドル以上
豪ドル…10豪ドル以上
三井住友銀行 米ドル(1年定期)…0.60%
ユーロ(1年定期)…0.010%
豪ドル(1年定期)…0.70%
10万円相当額から

銀行によって、年10%といった高金利が設定されている場合もあります。外貨定期預金、興味がある方は一度調べてみても良いですね。

外貨定期預金というのが、こんなにも金利が高いなんて知りませんでした。

日本国内で定期預金を利用するより、かなりお得ですよね。外貨定期預金、検討してみようかしら。

確かに外貨定期預金はその高金利が最大の魅力ではありますが、実は日本の定期預金とは異なる大きなリスクもあるのです。

外貨定期預金を申し込む前に、しっかりリスクについてもチェックしておく必要がありますね。

高金利でも損するかも!?外貨定期預金のリスクをチェック

高金利が魅力の外貨定期預金ですが、為替変動に左右されるので元本割れをするリスクがあります。

預け入れ時よりも円高 預け入れ時よりも円安
損をする 得をする

外貨定期預金は、為替レートに左右されるということを把握しておきましょう。

為替に左右されるって言われても、具体的にはどういうことなんだ?ちっとも分からねえ。

どうなれば得なのか、損なのか、もっと分かりやすく教えてくれねえか?

例えば1ドル100円で預けたものが、払い戻し時に120円(円安)になった場合は差額の20円分が利益となります。

一方、払い戻し時に1ドル80円(円高)になっていれば20円分損をしてしまうのです。

おぉ、それなら分かりやすいぜ。

じゃあ、外貨定期預金っつーのは為替で利益を得るっていう預金なのか?

確かに為替変動による利益もありますが、何よりも外貨定期預金の魅力は高金利という点です。

為替が変動してもその高金利でカバーできることもありますが、為替次第で元本割れをする恐れがあるという点だけは覚えておきたいですね。

為替変動リスクに備えるための手段としては、以下の方法が挙げられます。

  • 複数の通貨に分散投資する
  • 時期をずらして預け入れる
  • 外貨定期預金は余裕資金で行う

それぞれのリスク回避法について見ていきましょう。

複数の通貨に分散する

1つの通貨だけで外貨定期預金を利用すると、その通貨の為替が変動した際に大損する可能性があります。

しかし、複数の外貨に分散して定期預金を持っていれば、1つの外貨の為替レートが変動して損をしたとしても、他の外貨でカバーすることができるのです。

外貨には、次のような種類があります。

  • 米ドル
  • 英ポンド
  • ユーロ
  • 豪ドル
  • カナダドル
  • 香港ドル

この中から、いくつか分散して定期預金を申し込むようにしておくと安心ですね。

時期をずらして預け入れる

為替は、常に変動しているものです。ですから、1度に定期預金を申し込むのではなく、時期をずらして申し込むというのもリスク回避方法に繋がります。

預け入れるタイミングをずらせば、満期になる時期もずれます。1つの定期預金が損をすることがあっても、他の定期預金でそれをカバーできる可能性があるのです。

外貨定期預金は余裕資金で行う

いくら高金利が魅力な外貨定期預金でも、元本割れのリスクがあるのは事実ですから、資産のほとんどを外貨定期預金に預け入れるのは危険です。

教育資金や住宅購入資金などを外貨定期預金に預け入れると、万が一元本割れをした際に生活に大きな影響を与える可能性があります。

ですから、外貨定期預金は余裕資金を活用するのがオススメなのです。当面使用予定がない余裕資金を外貨定期預金に回すようにすると、万が一元本割れをしてもダメージが少なくて済むでしょう。

定期預金はメリットとデメリットを把握してから利用しよう

定期預金は、普通預金よりも高金利というメリットがありますが一定期間は引き出せない、預け入れている間に金利が上がっても対応できないというデメリットがあります。定期預金を利用する際には、預け入れる金額や預け入れる期間について、慎重に考えるようにしたいですね。

また、より高金利の外貨定期預金もありますが、外貨定期預金の場合は為替変動による元本割れのリスクがあるということに注意しなければいけません。

定期預金のメリット・デメリットをしっかりチェックし、定期預金を上手く活用できるようにしていきましょう!