空き家の放置は絶対に危険!「空き家管理サービス」を利用しよう
地元に残した実家、将来的に「空き家」になってしまう可能性はありませんか?
家というのはそもそも人が暮らしていないと想像以上のスピードで劣化していきます。また空き家をそのまま放置しておくと空き巣に狙われやすくなる他、放火の危険性も高くなってしまうのです。
でも、遠方で自分ではメンテナンスをできない場合はどうしたらいいのでしょうか?
そこで今回ご紹介するのは「空き家管理サービス」です。遠方に住んでいても業者に代わりに空き家を管理してもらうというサービスになります。
数ある管理サービス会社の中でも、
- どこの会社を選べばいいの?
- サービス内容の相場は?
といった内容をご紹介したいと思います。
空き家を放置するとどうなる?リスクを防ぐには定期的な管理が必要
空き家管理サービスを利用した方がいいの?と考える前に、そもそも空き家を放置したらどうなってしまうのでしょうか?
まずは空き家を放置するリスクについて解説していきたいと思います。
空き家を放置するとどうなるの?
結論から言いますと、空き家を放置することはおすすめできません。というのもさまざまなリスクがあるからです。
空き家を放置するリスクで代表的なものは次のとおりです。
- 防犯・防災上よくない(空き巣や放火犯に狙われやすい)
- 草木や害虫被害を放置することによる近隣住民への迷惑となる
- 建物の劣化による資産価値の低下
- 特定空き家に指定されるリスク
空き家は人が住まないことにより、建物の劣化スピードが早くなります。また「ひとの目」が届かないことにより犯罪に巻き込まれるリスクも考えなければなりません。
さらに今にも倒壊しそう・景観を著しく損ねるなどの理由がある場合には、空き家対策特別措置法により特定空き家に指定されることもあります。
こういったリスクがある以上、空き家を放置することは望ましくありません。
空き家を放置するリスクについては、こちらの記事でも詳しく解説しております。
空き家の管理に必要な3つのこと
空き家の管理は必要なことがわかったところで、そもそもどのような管理が必要なのでしょうか?
空き家を適切に管理するには次のようなことが必要とされています。
- 定期的な掃除・換気・通水・草木の手入れ
- 火災保険への加入
- 防犯対策
例えば①を怠ると建物の劣化や害虫被害につながります。
また②については、そもそも空き家は放火犯による放火のリスクも高くなっています。そのため、空き家でも加入できる火災保険は必須と考えておいて良いでしょう。
そして③は、こういった放火犯や空き巣被害を未然に防ぐためにも重要です。
以上のことからもわかるとおり、空き家の管理といってもただ定期的に清掃しておけばOK!とはいきません。
したがって空き家から遠方に住んでいる場合には、空き家を定期的に管理しようとなるとなかなか大変なのです。
セコムや便利屋も。空き家管理サービス会社の選び方と相場をご紹介
長期留守にする自宅や相続した実家など、所有する物件を空き家にする場合には定期的な管理が必要なことがわかりました。
でも、空き家が遠方にある場合は自分で管理するのはなかなか大変です。
そこでおすすめなのが空き家管理サービス会社によるサービスの利用です。
空き家管理サービス会社ってどんな会社があるの?選び方や相場は?といった疑問にお答えしたいと思います。
空き家管理サービスを実施している会社6選
確かに、空き家も自分で定期的に管理できるならば経済的な負担も少ないです。
しかし、仕事が忙しい・遠方に住んでいてなかなか空き家へ行く機会がないなどの理由により自分で管理することが難しい方は、空き家管理サービスの利用も検討してみましょう。
ちなみに、空き家管理サービスを実施している会社は複数存在します。例えば不動産業者や警備会社などの維持管理業者などですね。また、街の便利屋さんや空き家の管理を請け負っているNPO法人などに依頼するという選択肢もあります。
分かりやすいように表にまとめてみましたので、ご覧ください。
不動産業者 | 三井不動産リアルティ・住友不動産販売など |
---|---|
維持管理業者 | セコム・アルソックなど |
その他業者 | 街の便利屋さん・NPO法人など |
空き家管理サービス会社の選び方とは?
空き家管理サービスを実施している会社を一通りおさえたところで、いったいどこがおすすめなの?という疑問があるかと思います。
結論から言いますと、将来的に空き家をどのようにしたいか?目的に応じてサービス会社を選ぶと良いでしょう。
例えば、空き家を将来的に売却または貸家として貸し出す予定の場合。不動産業者だと不動産売買や賃貸の仲介をお願いできます。
また、もし一定期間留守にしておく・将来的に自分が住む予定であるなどの場合は、警備会社などの維持管理業者に依頼するのもいいでしょう。防犯対策までしっかりと行っておけば、将来自分が空き家で居住するときも安心です。
ただ、業者に空き家の管理を依頼するとなると気になるのが料金ではないでしょうか?
空き家の管理はどういった内容を依頼するかによっても料金は異なりますが、相場は毎月数千円~1万円前後となっています。
もし空き家を将来は解体する予定などであれば、外観だけの目視点検を依頼できる100円管理サービスを行っているところもありますので利用を考えてみても良いかもしれません。
空き家の管理がイヤになったらどうする?売却なども視野に検討しよう
不動産=「負」動産とはよく言ったもので、不動産は所有しているだけで手間やコストがかかり続けます。空き家も例外ではなく、定期的な管理の手間や固定資産税などが発生し続けます。
・空き家の管理が大変だと感じる
・空き家を管理するためのコストを負担に感じる
などの理由により「正直、もう空き家の管理がイヤになった…」という方は、次に挙げるような選択肢を検討してみてはいかがでしょうか?
そこで今回は
- 売却
- 貸し出す
- 解体する
この3つの選択肢をご紹介したいと思います。
まず①売却ですが、まだ資産価値が見込めそうであれば、思い切って空き家を売却してしまうのも手です。もし空き家自体が古すぎて売れないようであれば、空き家を解体して更地にして売却する方法も検討してみましょう。
この方法で重要なのは、空き家の資産価値を落とさないよう売却までの管理を徹底することにあります。
例えば空き家を放置することでシロアリ被害にあってしまったり、草木が伸びすぎたりしてしまった物件は売ろうと思っても売れません。
次に②貸し出すという方法。これは家賃収入を得ながら自分で空き家を管理する手間も省けるのでおすすめです。
管理する手間を省くだけが目的であれば、親族などの身近な人でもいいかもしれません。
人が住んでいる建物は空き家にしておくより劣化しにくくなるので、貸し出すという選択肢も検討してみてはいかがでしょうか?
最後に③解体です。空き家自体が古すぎて今後活用できる見込みがない場合は、特定空き家に指定されてしまわないようにいっそのこと解体してしまってもいいかもしれません。更地にしてしまった方が土地の管理は楽になります。
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空き家管理サービス会社は「将来、空き家をどうしたい?」で選ぼう
そういった場合におすすめなのが、空き家管理サービス会社の利用です。さまざまな業態の管理会社が存在しますが、一番やってはならないのが「値段の高い安い」で決めること。
もしどの会社に依頼したらいいのか迷った場合には、「将来、空き家をどうしたいか?」で考えるといいです。また複数の会社を一括で見積もれるサイトもあるので、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか?