がん保険の選び方を知ろう!複数のがん保険を比較するときのポイント
がん保険に加入するときにどんなことに注目して検討していますか?保障内容や期間の種類など選び方はさまざまです。がん保険の特徴を知って、保障ごとの必要性を考えてがん保険を比較してみましょう。
もちろん医療保険でがん治療を補うことはできないのかという点にも注目です。現在医療保険に加入している人や加入を検討している場合は、医療保険も含めてがんの保障ができないか考えていきましょう。
がんは年齢が高くなるにつれ、かかるリスクは高まっていきます。女性は特に20代後半から乳がんや子宮がんにかかる可能性もあるので、気になったいまのタイミングで自分にあった保険がなにか考えてみてくださいね。
がん保険の選び方は?まずは種類や保障内容を学ぼう
終身タイプ | 保障が一生涯続き、保険料は加入時の金額から変わらない。 |
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定期タイプ | 保障に期限があり、期間を満了したら更新することができるが保険料が更新のタイミングで高くなる。 |
保険料は加入時・更新時の年齢で計算されるので年齢が高くなるほど保険料が高くなります。
がん保険に加入するときは定期タイプにしておくと更新のタイミングで見直しができ、ずっと同じものを加入するのであれば終身タイプの方が保険料を抑えることができます。加入時の年齢で今後見直しをすることがあるか考えてみましょう。若いうちは見直しをすることがあるかもしれません。
それぞれのタイプについて詳しく知りたい人は次の記事も参考にしてみてくださいね。
続いて「保障内容」について説明します。がん保険は基本的に以下の給付金で成り立っている保険です。
がん診断給付金 (一時金) |
がんと診断されたときにもらうことができる給付金。 100万円〜200万円ほどのまとまったお金を受け取ることができます。複数回もらうことができる場合は初回の給付から2年経過している必要があるなど条件が設けられています。 |
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入院給付金 | がんの治療を目的として入院した場合に受け取ることができる給付金。 がん保険の場合日数の条件は無制限であり、加入時に決めた日額×入院日数で支払われます。 |
手術給付金 | がん治療を目的として手術をしたときに受け取ることができる給付金。 入院日額×手術の種類ごとの倍率または一律金額でお金が支払われます。 |
通院給付金 | がんの治療を目的として通院したときに受け取ることができる給付金。 入院してから期間内に通院した場合または抗がん剤治療や手術、放射線治療を受けるために通院したときに支払われます。 |
そしてがん保険には先進医療特約をつけることができます。がんは先進医療で治療することが多いのでつけておいた方が良いでしょう。
有効性・安全性を一定基準満たし、厚生労働大臣から承認を受けたもの。公的医療保険の対象にはなっていないものの、新しい技術で治療をすることができる。
高額療養費制度が使えるのは保険適用となる治療のみであり、自己負担限度額は年収によって異なります。
がんの治療は入院を含めて100万円〜200万円ほどかかることがあり、長期間の治療になるとさらに費用が増えていくこともあります。再発や転移する可能性もあるため、その間の治療費や生活費が心配な人は公的医療保障だけに頼ることなく、がん保険にも加入しておきましょう。
- 差額ベッド代
- 交通費
- 食費・日用品
- 保険適用外の医療費
がんの治療は先ほど説明した治療費の他に、交通費や差額ベッド代など付随する費用もかかります。病院に通ってくれる家族がいるのであれば、外食費などもかかってくるでしょう。
がん保険と医療保険の違い
医療保険にもがん特約はあります。がん保険とどのような違いがあるのか確認していきましょう。特約をつけていない医療保険であれば入院保障と手術保障はがんに罹っても備えることができます。がん特約をつけることによって一時金を受け取れる保険会社もあります。
がん保険 | 医療保険 | |
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入院給付金 | 無制限 | 1入院あたり60日や120日 |
手術給付金 | 入院日額×手術ごとの倍率 一律金額 |
入院日額×手術ごとの倍率 |
一時金 | 診断給付金(一時金) 退院一時金 |
診断給付金(一時金) |
保障は手厚くしたいところですが、医療保険・がん保険両方に加入して毎月の保険料で家計が苦しくなってしまっては意味がありません。どの保険で保障を備えるか、2つの保険を比較しつつじっくり考えてみてくださいね。
複数のがん保険を比較するときに見たほうが良い点やポイント
他にも保障内容をしっかりと比較することが大切です。
保険会社によって診断給付金が複数回出たり、初回のみだったりと差があります。
- 上皮内新生物が対象となるか
- 給付金の受け取れる回数は何回なのか
- どんな条件で給付金が受け取れるのか
がん保険の比較をするときには多くの保険会社の商品を扱っている保険ショップで相談してみると良いでしょう。保険ショップで取り扱っていない保険会社もあるので、そういった保険は自分で窓口に来店する必要があります。
がん保険は男性と女性で注意点は異なるのか
男性と女性で異なる注意点として先ほどの女性は上皮内新生物が対象になるがん保険が良いということがあげられます。
他にも女性の方が治療費が高くなってしまうことが多いので、給付金を複数回もらえる方が安心できるでしょう。
- 乳房再建術
- 抗ホルモン剤
切除や放射線以外にもこういった治療方法で子宮がんや卵巣がん、乳がんなどの女性特有のがんに対応していきます。
男性はもしがん保険に加入する余裕がないのであれば、無理して加入せずに医療保険のみ加入するのも良いでしょう。若いうちはがんのリスクが低いのである程度の年齢になってからがん保険の加入を再検討してみるのが良いのではないでしょうか。
さらにがんは入院しなくても治る時代になってきているので、短期間の場合入院日数制限が無制限ではなくても良いかもしれません。今後さらに技術が発展していくので診断給付金と通院給付金が重要になっていく可能性もあります。
自分にあったがん保険の選び方で重要なチェックポイント
がん保険選びで大切なことは加入者の年齢や性別、家族構成です。
これは他の生命保険でも大切なことです。がん保険はまとまった費用が必要になっていくと診断給付金はどのような条件でもらえるのか確認しておきましょう。
また先進医療保障特約をつけようか迷っている人はつけておいた方が無難です。
がん保険に定期的な見直しが必要な理由
医療技術の進歩によって治療方法が変わってきていることに伴い、がん保険も保障内容が変わってきています。がん保険は一度かかってしまったら死亡率がぐんと上がり治すことが大変というイメージを持たれていましたが、最近では治せる病気へと変化してきています。
昔のがん保険に加入している人は長期治療に向けた保障が手厚くなっていますが、今のがん保険は通院治療に備えた保障が充実してきています。早期発見をすることができれば大抵がん細胞の切除で済みますし、再発のリスクが低くなります。
がん保険選びのポイントをおさえる
早期発見することで再発や転移のリスクが圧倒的に下がるので治療に専念できるように対象となるがん保険を選んでおきましょう。
ただし高額療養費制度を利用することができるので、上皮内新生物を保険適用となる治療方法で治療することができる男性は医療保険でも足りることもあります。
女性は乳がんになった場合に上皮内新生物を切除術だけではなく、乳房再建術をする必要が出てきます。自分に必要ながん保険を見極めて保険選びしましょう。