金の投資方法
金は純度で価値が決まる!その種類を徹底解説

金は純度で価値が決まる!その種類を徹底解説

金投資をする際は、色々な方法が考えられます。その中でも、金現物に関する投資では、その金の価値が非常に重要になってきます。

金地金の場合は、ゴールドバーと呼ばれる純金を購入することになります。ただ、金貨の場合はK24やK18といった様々な種類から選択することが可能です。

金の種類は、その純度によって分かれています。価値を決める重要なポイントにもなりますから、金の純度についてしっかりとチェックしておきましょう。

基本となるのは純金である24金!その意味とは

金投資を考えている場合は、まず金について知ることが大切です。

金投資の方法や特徴については、こちら金の投資方法をご紹介!堅実な方におすすめな理由で特集します。

ではまず、金について見ていきましょう。

金の基本となるのは24金です。

金とは純金、つまり金純度が99.9%であることを示しています。

当然、金純度が高いものの方が価値は高くなりますので、純金である24金が金の種類で最も高価だと言えます。

ちなみに、ゴールドバー、インゴッドと呼ばれる金地金は、純度99.99%の純金となっています。

金地金について詳しく知りたい方には、こちら金地金に興味がある方は要チェック!種類や購入方法などを詳しく解説の記事がオススメです。
 

24金が純金なのは分かったけど、どうして”24”?

キリが悪い気がするけど何か意味があるんでしょ?

 

金の純度は、24分率で表現します。つまり、100%が24なのです。

元々、金の取引の際に重量を測る目安として豆を用いて、1粒=1カラットとしていたのですが、その際に豆24粒分(24カラット)が基準になったと言われています。

毎月一定額で純金を購入する純金積立についての情報は、こちらです。
純金積立は1,000円からOK!?そのメリット・デメリットとは

18金と24金の違いとは

では、よく耳にする18金と24金にはどのような違いがあるのか見ていきましょう。

先ほど紹介した通り、金は純金を24で表します。

ですから、18金というのは18/24つまり金純度75%を意味するのです。

18金は75%の金純度ということは、残りの25%は別の貴金属が配合されていることになります。

アクセサリーでよく見るのは18金が多くなっています。その理由は金は柔らかく傷つきやすくなっているので、銀や銅をまぜて用途に合った強度にしているのです。

18金は、その混ぜられた貴金属によって種類が分かれていますので、そちらを見てみましょう。

種類 純金(%) 純銀(%) 純銅(%)
ホワイトゴールド 75.00 25.00
(銅・亜鉛・パラジウムなど)
イエローゴールド 75.00 15.00 10.00
ピンクゴールド 75.00 10.00 15.00
グリーンゴールド 75.00 25.00
レッドゴールド 75.00 25.00

これらはいずれも18金なので、純金含有量は75.00%となっています。他に混ぜられる貴金属の含有量などで種類が分けられ、加工金属と呼ばれています。

同じ18金でも、いろいろな種類があるのですね。

ちなみに、金箔はどのくらいの純度があるのでしょうか。純金になりますか?

金箔は23金、つまり純金94.43%の純度ということになります。

ちなみに、24金の純金でも金純度が100%ということはなく、99.99%以上のものを意味しています。

純度によって異なる10金、14金、18金、24金などの違いを一覧で比較!

金は、24金と18金だけではありません。他にも、純度によって色々な種類があります。

ではここで、他の金純度についてもご紹介していきましょう。

金純度 純金(%)
24金 99.9
22金 91.6
21金 90.0
20金 83.5
18金 75.0
14金 58.5
12金 50.0
10金 41.7
9金 37.5

金純度によって金の価値が決まるということを押さえておきましょう。

金貨を購入する際にも、この知識は必要となります。金貨についての情報はこちらで特集していますので、興味がある方はぜひチェックしてみてください。
少額から購入できる金貨!購入方法やその他の特徴を詳しくご紹介

金製品を購入する際には、その金製品の金純度がいくつかなのかを把握しておくことが大切なのですね。
そうですね。ちなみに、18金とK18、18Kは全て同じという訳ではありません。

その違いについては、次でご紹介しましょう。

18金とK18と18Kには違いがある!?

まずは、K18と18KについているKの意味からお話ししましょう。このK、実は金(kin)を示すKではありません。

金純度を示すKは、先ほど少し触れた金純度の単位であるKarat(カラット)の略称なのです。

ただ、18金は金の純度が18ですよということを示しているわけで、厳密にはK18と同様の意味合いを持っています。

注意すべきは、K18と18Kの違いです。

Kが前につくか後ろにつくかは製造国で決まっており、日本の場合は数字の前にKをつけることが多く、他のアジア各国が製造した場合は後ろにKがつくことが多くなっています。

海外で製造されている金製品の中には、表示されている金純度と実際の金純度が異なる場合があります。18Kと刻印・記載されていても、実際には9Kほどであることも少なくはないのです。

ですから、後ろにKが付いている製品を購入する際には注意しておきたいですね。

金純度を見極める方法とは

金純度は、それぞれのアクセサリーなどに刻印されていることがほとんどです。しかし、先ほど紹介した通り実際の刻印とは違う純度の金も残念ながら存在しています。

実際査定をするとき、プロはどこを見て金純度を判断するのでしょうか。その方法が、次の5つです。

  • 刻印・構造・表面の状態を目視
  • 比重や質感、音をチェック
  • 機械による比重検査
  • 試金石検査
  • 蛍光X線分析装置検査

これらのチェックをして、初めて金純度を判断するのです。

素人では金純度をチェックすることは簡単ではありませんから、安心できる品質のものを、安心できるお店で購入するようにしたいですね。

金は純度が高いほど価値も高い!

金は、純金でK24、純度が低くなればそれに応じてK18、K14と表記が変わってきます。当然、金純度が高い方が価値は高いのですが、純金は柔らかく強度が弱いために他の金属を混ぜているのです。

どのような目的で金製品を購入するのか、投資目的なのかアクセサリーやジュエリーとして楽しむためなのか、その目的に応じて選びたいですね。

金純度について正しい知識を持ち、金を楽しみたいものです。