保険の種類をわかりやすく解説!自分に合った保険の選び方を考えよう
そろそろ将来に備えて保険に加入しておきたいけれど、保険の種類がたくさんあって違いがよくわからない。そんな人も多いでしょう。
どれを選んだら良いのかわからないという人はよく読んで、選び方を学びましょう。終身保険や医療保険、収入保障保険など保険にはそれぞれ違う仕組みや特徴があるのでしっかりとポイントをおさえてください。
年齢や目的によっても加入すべき保険の優先順位は違います。個人年金保険は若いうちから加入しておくとたくさん貯蓄をすることができますが、病気やけがをした時の保障はありません。どんな備えをしたいのか自分の人生設計をしてみましょう。
保険の仕組みや保険に加入する前に知っておいたほうが良い知識
保険はもしも自分の身に万が一のことがあったときのために備えておく保障です。保険はもう少し年齢を重ねてもいいかなと思っている人もいるかもしれませんが、病気やけがはいつどんな時に起こるのかわかりません。備えておけるうちに備えておきましょう。
わたしたちが支払った保険料は保険会社が運用し、被保険者が病気やけが、満期がきた時などの保険金として支払われます。
また、保険には「積み立て」と「掛け捨て」の2種類あります。
積み立ては保険量を支払うたびに貯蓄されていきます。その分掛け捨てより保険料が高いですが、保険を解約してもいくらか保険料が戻ってきます。掛け捨ては支払った保険料は戻ってきません。
保険に加入しておく前に確認しておくべきこととしては下の項目があげられます。
- 資産状況・ローンの有無
- 家族構成
- 健康状態や職業
資産状況・ローンの有無
住宅ローンがあった場合は返済するために必要な資金がどのくらい必要なのかを考える必要があります。また多くの貯蓄をしている人であれば、あまり大きな保険金額を設定しなくても補える能力があると考えられます。
家族構成
家族に学生がいるのであれば教育費が必要になります。未就学の子がいる場合でも大学までどのくらいの教育資金が必要になるのか確認しておきましょう。教育資金以外にも生活費も家族が多いほど多額になります。
健康状態や職業
健康状態があまり良くない人や過去に手術したことがある人は保険に加入できない可能性があります。また過去に手術した部位のみ保障されない恐れもあります。こういった場合は加入のタイミングをもう少しずらすことで加入できる場合もあります。
健康状態だけではなく危険度の高い職業も保険の加入ができない可能性があるので、加入前に保険会社に確認しておきましょう。
保険は大きく分けて6種類!それぞれの違いを把握しよう
さまざまな保険があるのでそれぞれの特徴を説明します。年齢によって加入しておいた方が良い保険も違います。
いろんな保障を備えたいと保険にたくさん加入しておきたい気持ちもあるかと思いますが、家計に負担のかからない程度の保険に加入するには加入できる数が限られてしまいます。自分にあったものを厳選してみてください。
生命保険(死亡保険)
生命保険(死亡保険)とは言っても以下のような種類があります。
- 終身保険
- 養老保険
- 定期保険
終身保険と養老保険は積み立てタイプの生命保険であり、定期保険は掛け捨てタイプの生命保険です。死亡保険と言われているとおり、亡くなった時の保障を目的とした保険です。
生命保険は保険のメインとなるのでしっかりと仕組みを学んでおきましょう。もっと詳しくなるために「生命保険(死亡保険)の種類を解説!読めばわかる仕組みと選び方」の記事も読んでより良い生命保険(死亡保険)に加入しましょう。
医療保険
けがや病気による治療・入院費用の保障を目的とした保険です。特約をつければ通院費用も備えることもできます。若いうちは元気なので病気にはなかなかならないと思われますが、何が起こるかわかりません。
最近は医療技術の進歩によって治療や入院が短期化しています。
それに伴い、医療保険は日帰り入院から保障してくれるものも多いです。三大疾病やがんなど日本人の死因で多い疾病に特化した特約もあります。たくさんの特約の中から自分にあったものを選んで医療保険に加入しましょう。
医療保険の見直しや三大疾病保険などさらに詳しい解説は「医療保険とは?必要性や選び方(終身・掛け捨て)をわかりやすく解説」の記事を読んでみましょう。
がん保険
がん保険は「がん」に対する保障に特化した保険です。「がん保険の必要性と最適な選び方!終身と掛け捨ての違いとともに解説」の記事ではがん保険に加入するときの告知に関する説明や何歳から加入すべきか詳しく説明をしています。日本人の2人に1人が患うと言われているがんにしっかりと備えておきましょう。
医療保険でもがんの保障はありますが、もらえる保険金が変わってきます。がん保険にはがんと診断された時にもらえる一時金などがあります。保険料をもっと支払えるという人は医療保険とは別にがん保険に加入しておくと安心でしょう。
公的医療保険制度もありますが先進医療は対象外となるのでどのくらい賄われるのか確認してみてください。
学資保険
学資保険は子供の教育資金を貯蓄することを目的とした保険です。子供の教育資金は大学まで進学するとなると2,000万円以上の資金が必要となります。コツコツと貯金して増やすという手もありますが、中には貯金が苦手な人もいると思います。返戻率の良い学資保険を選んで賢く資金を貯めていきましょう。
学資保険には親に万が一のことがあっても保険料の払い込みが免除される特約があります。
保険料を払い込まないと保険金を受け取れないのでは?と疑問に思うかと思いますが、もしも払い込み免除になっても満期保険金は設定額どおり受け取ることができるので安心してください。
学資保険の詳しい返戻率やメリット・デメリットは「学資保険とはどんな保険?必要性や加入にまつわる疑問を解決!」の記事を読んでみましょう。
就業不能保険
就業不能保険は仕事をすることができなくても一定の金額を受け取ることができる保険です。受け取るには条件があります。リストラや妊娠・精神障害など対象とならない就業不能状態もあるので注意しましょう。
就業不能保険は個人事業主や自営業・フリーランスの人にぜひ加入してほしい保険です。
就業不能保険には間違って覚えられやすい収入保障保険などもあるので注意しましょう。精神障害は対象にならないと言いましたが、ストレス社会の現代にはうつ病で仕事できない状況になってしまう人も多いのが現状です。
病気の完治の見極めが難しいなどの理由から対象外となることが多いのですが、実はうつ病でも対象となる就業不能保険も存在します。
精神障害の時にも保障がほしいという人は加入する前に保険会社に確認してみましょう。
個人年金保険
公的年金は日本国民が加入しているものですが個人年金保険は自由に加入することができる年金です。公的年金だけでは老後不安な人・余裕のある老後生活がしたい人は個人年金保険に加入して老後に向けてコツコツと積み立てていきましょう。
国民年金と個人年金保険について詳しく比較している「個人年金保険の仕組みを解説!」の記事もぜひ読んでおきましょう。
個人年金保険は生命保険料控除の対象となります。確定拠出年金(ideco)で積み立てをする方法もありますが、解約できないというデメリットもあります。個人年金保険をうまく活用して楽しい老後生活にしましょう。
さまざまな保険の中からライフスタイルにあった保険を選ぼう
保険は複雑な仕組みになっているとどんな保障を付けているのかわからなくなってしまうおそれがあります。
また保険の主契約に付加する特約もたくさんありますが、あまり付けすぎて複雑にしてしまわないように保険アドバイザーと相談しつつ選んでみてください。