株はいくらから始められる?購入単位や必要となる資金をチェック!
老後にもらえる年金額が不安な現在、自分で資産を運用していこうという人が増えています。株式投資も、資産運用方法の1つで、興味がある方も少なくないでしょう。
しかし、株はいくらから始められるものなのでしょうか。株を購入するためには高額な資金が必要と思っているかもしれませんが、実はそうとは限りません。
株は手軽に始められるものなのか、今の自分でも株を買えるのか、株の購入資金についての情報をご紹介していきましょう!
株の資金は初心者でも用意できるもの?
株は、ある程度まとまった資金が必要なイメージがある人が多いかもしれません。確かに、初心者で株を始めるためにはまず資金を用意する必要があります。
では、いくらあれば株を始められるのでしょうか。
2018年3月時点での株の購入必要金額をチェックしてみると、1万円あれば28銘柄の株から選択、購入が可能となりました。
用意した資金に対してどのくらいの数の銘柄が購入可能となるのか、その数を見ていきましょう。
- 10万円まで…1,047銘柄
- 20万円まで…2,177銘柄
- 30万円まで…3,400銘柄
東証に上場している銘柄の数は、3,700程度です。
株価は日々変動しますので一概には言えませんが、基本的には20万円用意できれば東証に上場している株式のうち、半数を超える銘柄から自分の好きな銘柄を選択できるのです。
より選択肢を増やした状態で株を購入したいということでも、20万円~30万円用意できれば問題なく取引を始められるでしょう。
まとまった株数の購入が基本!株の購入単位とは
株を購入するときには先ほど紹介したような資金が必要となりますが、これは1株あたりの価格ではありません。1株あたりは、数100円から1,000円程度という場合が多いのです。
株を売買する際の最低単位のこと。単元は購入する株式(銘柄)によって異なる。
単元は、以下の2つが一般的です。
- 100株
- 1,000株
つまり、株は100株、または1,000株単位で購入しなければいけないのです。
必要となる資金は、以下の式で計算できます。
1株100円の銘柄の単元が100株では、最低でも100円×100株(単元)=10,000円が必要になるというわけですね。
株には購入単位が決められており、その単位での購入になるということを覚えておきましょう。
株の売買単位は元々8種類あった!?
現在は100株、もしくは1,000株が一般的になっている株の購入単位ですが、元々は8種類もの売買単位がありました。
- 1株
- 10株
- 50株
- 100株
- 200株
- 500株
- 1,000株
- 2,000株
購入する際の選択肢が多いというメリットがある一方、投資家にとって分かりづらいという面もありました。そこで、全国の証券取引所では株式の売買単位を2018年10月までに100株に統一する取り組みが進められています。
現在は、東証上場会社のおよそ95%が100株単位となっています。
将来的に「株式取引は100株単位」と分かりやすくなるということを、覚えておくと良いでしょう。
購入したい株の購入単位はマーケット情報をチェック!
現在は、まだ購入単位が100株と一律での設定にはなっていません。銘柄によって購入単位が異なる場合がありますので、株を購入する際には銘柄ごとに単元株数をチェックする必要があります。
購入したい銘柄の単元株数を知るためには、各証券会社、各銘柄ページのマーケット情報や参考指標を見ましょう。
マーケット情報や参考指標では、その銘柄の単元株数を知ることができます。他にも、以下の情報を知ることも可能です。
- 株価(現在値・前日比・始値・高値・安値)
- 売買代金
- 時価総額
- 配当利回り
- 最低購入代金
購入する銘柄を選ぶ際に大きく参考になる情報が記載されていますので、単元株・購入必要金額だけではなく様々な情報を見ておきたいですね。
1株からでもOK!?株の売買単位種類をチェック
先ほど、株は100株に統一することを目指していると話をしましたが、実は1株または10株といった単位で購入できる株もあります。
現在購入可能となっている単元株(100株・1,000株)以外の売買単位、その種類が以下の通りです。
- ミニ株
- 単元未満株
- るいとう
それぞれの種類について紹介しましょう。
ミニ株
ミニ株は、通常は100株や1,000株単位で購入しなければいけない株を、10/1単位で購入できるというものです。
ミニ株を購入するメリットには、以下の点が挙げられます。
- 小額から投資できる
- 複数銘柄への分散投資が可能
ミニ株は、注文した翌営業日の始値での取引です。
ミニ株については次の記事でも詳しく解説しています。
単元未満株
単元未満株は、1株単位での購入が可能な方法です。1株単位での購入ができるので、1万円の資金でも十分な取引が可能となる、また、単元株だと手が届かない銘柄も購入できるというメリットがあります。
1株購入でも配当を受けることはできますが、単元未満株に株主総会の議決権はありません。また、株主優待の権利が受けられない場合もありますので、そちらについては各企業への問い合わせが必要となります。
るいとう
るいとうは、株数ではなく金額指定で株を購入するという方法です。あらかじめ指定した銘柄を指定した金額で購入できるだけ購入します。
当然株価は変動しますので、るいとうでは指定した銘柄を毎月同じ株数購入できるとは限りません。
株を積立て購入するなら、一定額で株を購入できる「るいとう」が分かりやすくオススメです。ただ、るいとうの場合は毎月確実に株数が増えていきますが、株価が下がれば損失が膨らむ恐れもあります。
株は売買するたび手数料がかかるので注意
株は、購入資金だけ用意すれば良いという訳ではありません。売買するたびに、売買手数料が発生します。
単元株購入時の売買手数料と比較した場合、ミニ株や単元未満株、るいとうの手数料が高めになるという点にも注意が必要です。
この売買手数料は、証券会社で異なります。
証券会社名 | 取引手数料 |
---|---|
SBI証券 | 約定代金×0.5% 最低手数料50円 |
マネックス証券 | 約定代金×0.5% 最低手数料48円 |
カブドットコム証券 | 約定代金2万円まで100円 以降、1万円増加ごとに67円加算 |
大和証券 | 1売買単位の株式委託手数料×株式ミニ投資売買株数 ÷1売買単位株数 |
ミニ株や単元未満株での株式購入は、少額で始められるために分散投資をすることも可能となります。複数の株を頻繁に購入することも可能とはなりますが、売買手数料は1回の取引ごとに発生するものです。
1回あたりの取引で支払う手数料は、数十円程度かもしれません。しかし、頻繁な取引をすると売買手数料の支払いが想定よりも膨らんでしまう恐れもありますので、計画的な購入を心がけたいものですね。
株を始めるために必要な資金は単元株を見て確認を!
必要となる資金は、株価と単元株によって決まります。銘柄によって異なる上、株価については日々変動しますから適宜チェックしておきたいところです。
単元株数については、将来的に全て100株単位に統一される予定ではありますが、より株式取引をしやすくするためにミニ株や単元未満株、るいとうといった、単元株よりも少額で株式を購入できる方法もあります。
まずは気になる銘柄の単元株数をチェックし、必要となる金額を確認してみましょう。