知らなきゃ損!上手な定期預金のやり方をチェック
銀行などの金融機関に自分の資産を預けるとき、多くの人が普通預金を利用しているかもしれません。しかし、もし使わない金額が一定額あるのであれば、定期預金を活用した方がお得になる場合があるのです。
ただ金融機関に置いておくだけで損をするか得をするか、定期預金・普通預金どちらを選ぶかが分かれ道になると言えます。上手に定期預金を活用するために、定期預金のやり方や必要となる金額・預け入れる期間などについてチェックしていきましょう!
定期預金は利用目的で預け方を決めよう!
まずは、定期預金の基本情報を確認していきます。
指定された一定期間において、原則引き出しができないようになっている預金。
定期預金は、普通預金と異なり自由に引き出す、預け入れるということができません。
定期預金の場合、5年定期であれば5年間、10年定期であれば10年間は、預け続けなければいけないのです。
自由に引き出しが出来ないことは不便ですが、だからこそ定期預金にはメリットがあります。それが、金利の高さです。
100万円預けたときの普通預金と定期預金の差を比較
定期預金は普通預金と比較して金利が良いと紹介しましたが、実際どのくらい差が出てくるのでしょうか。
100万円を定期預金に預けた場合と、普通預金に預けた場合を例に見ていきましょう。今回は、利息への税金を考えずに計算します。
銀行名 | 普通預金金利 利息金額 |
定期預金金利 利息金額 |
差額 |
---|---|---|---|
みずほ銀行 | 0.001% 10円 |
0.010%(10年まで変わらず) 100円 |
90円 |
三井住友銀行 | 0.001% 10円 |
0.010%(10年まで変わらず) 100円 |
90円 |
ゆうちょ銀行 | 0.001% 10円 |
0.010%(10年まで変わらず) 100円 |
90円 |
楽天銀行 | 0.02%(一般) 200円 |
0.04%(10年の場合) 400円 |
200円 |
イオン銀行 | 0.001% 10円 |
0.1%(5年の場合) 1,000円 |
990円 |
これらは、基本の金利で算出しています。楽天銀行やイオン銀行の場合、指定カードの利用有無などによって金利が異なってくるので、これよりも普通預金の金利がお得になる場合もあります。
ネット銀行は比較的高金利ですから、いろいろチェックしてみると良いでしょう。
ただ、いずれにしても普通預金と定期預金では金利が異なり、金利差の分だけお得になるということは覚えておきたいですね。
口座開設は必須!定期預金の作り方・契約までの流れをご紹介
では、定期預金を作るにはどのような手続きが必要なのでしょうか。定期預金の作り方についてご紹介していきましょう。
まず、定期預金を作る流れは、以下の通りです。
定期預金をするために必要な手順は、たったこれだけなのです。
定期預金を預け入れる場合、まずはその金融機関に口座を開設する必要があります。
口座を持っていない場合は、まず口座を作るようにしましょう。
初めての定期預金申し込みで必要なものをチェック
定期預金を申し込む際に必要となるのは、基本的に次の4つです。
- お届け印
- 通帳
- 本人確認書類
- 預け入れる金額
口座開設から始める場合は、お届け印として登録する印鑑と本人確認書類が必要となりますね。口座を開設すれば、あとは定期預金を申し込むだけです。
定期預金は窓口で申し込むもの、手続きをするもの、そういうイメージがあるかもしれませんが、実はインターネットでも申し込み・預入・解約といった手続きが可能な銀行も増えています。
インターネットでの申し込みは、時間や場所を選ばないというメリットがあります。
誰でもインターネットでも手続きできるのですか?
また、定期預金申し込み時にはネットバンキング登録時に発行されたワンタイムパスワードや第2暗証番号の入力を求められる場合がありますので、紛失しないよう注意したいですね。
定期預金の預け入れ期間は何年にすべき?
定期預金を申し込む際、当然預け入れ期間を指定する必要があります。定期預金には、預け入れをする期間として以下のような選択肢があります。
- 7日
- 2週間
- 1か月
- 3か月
- 6か月
- 1年
- 2年
- 3年
- 4年
- 5年
- 10年
もちろん、すべての金融機関がこれらの選択肢を用意しているわけではなく、定期預金の預け入れ期間は金融機関によって異なりますので、しっかりチェックしておく必要があります。基本的には、自分の希望する預け入れ期間を選べばOKです。
ただ、定期預金は預け入れる期間が長くなるほど、金利が高くなる傾向にあります。
イオン銀行のスーパー定期(300万円未満)を例に挙げてみましょう。
預け入れ期間 | 金利 |
---|---|
1か月 | 0.020% |
3か月 | 0.030% |
6か月 | 0.040% |
1年 | 0.050% |
2年 | 0.050% |
3年 | 0.100% |
4年 | 0.100% |
5年 | 0.100% |
近年は超低金利時代ということもあり、年数が長くても金利が変わらない金融機関も少なくはありません。定期預金の預け入れ期間ごとの金利設定について、申し込み前に確認しておきたいですね。
定期預金は途中解約で金利メリットが減るので要注意
定期預金は、一定期間引き出すことができないものです。ですから、急にお金が必要になった場合でも、定期預金に預けているお金は当てにできないのです。
もちろん、定期預金を解約することは可能です。ただ、解約手続きをすると金利が中途解約利率へと移行され、想定していた金利よりも低い金利が設定され、得られるはずの利息が得られなくなってしまうデメリットがあります。
だからこそ、預入期間は慎重に検討する必要があるわけです。
3年とか5年とか預けるとか不安すぎて俺にはムーリー。
短期でも少しでも金利が高いのならそれはメリットがあると言えますね。
ただ普通預金に預けっぱなしにしているお金があるのであれば、少しでも高い金利を得るために定期預金を検討してみるのが良いでしょう。
定期預金の解約の特集記事がありますので、気になる方はご覧ください。
低金利時代だからこそ短期運用がお得!?
定期預金は基本的に長期利用をすることで、より高いメリットを得ることができるものです。しかし、超低金利時代の今は別です。
定期預金の金利が、5年、10年という期間でも同じ利率となっている場合は、短期運用を選択することで金利上昇時に対応できるという利点があるのです。
もし、金利0.01%で5年間の定期を申し込んだ場合、満期になるまでの5年間は0.01%の金利が適用されます。しかし、0.01%の定期を1年間で申し込み、1年間の間に定期預金の金利が0.05%に上昇していればどうでしょうか。
せっかく定期預金の金利が上がったのに、5年間は解約できず低金利での運用をせざるを得なくなってしまうのです。ただ、1年の定期にしていれば1年後に満期で解約、その後0.05%の定期を申し込む、ということもできるわけですね。
少しでも金利が上がったタイミングを逃さないよう、定期預金の長期金利と短期金利があまり変わらない場合は、短期で運用を繰り返すという選択もできるということを覚えておきましょう。
定期預金はいくらから始められる?必要な最低入金額とは
定期預金を始める際には、最低限必要な入金額というのがあります。この金額は、各金融機関や商品によって異なるので申し込み前に確認しておきたいですね。
いくつか金融機関をピックアップして、最低入金額をご紹介しておきましょう。
金融機関 商品名 |
最低預け入れ必要金額 |
---|---|
みずほ銀行 みずほスーパー定期 |
1円以上 |
三井住友銀行 スーパー定期 |
1円以上 |
ゆうちょ銀行 定期貯金 |
1,000円以上 |
イオン銀行 スーパー定期 |
10,000円以上 |
確かに1円預けても意味はないかもしれませんが、1円単位でより多くの金額を預け入れできるということがメリットになるのです。
定期預金の預入期間は、【無理のない金額を無理のない範囲で】が基本です。
金額も預入期間も、自分にとって無理のないようにしたいですね。
定期預金は短期で継続契約がオススメ!
長期で申し込んだ方が金利メリットは大きいはずなのですが、現在は長期金利と短期金利にほぼ差がないこともほとんどです。ですから、短期で定期を申し込んで、満期が来たら継続する、金利が上がっていれば上がった商品に申し込む、という運用がオススメですね。
ただ、現在でもネット銀行など大手銀行よりかなり高金利でお得な定期預金商品も多くあります。自分にとって無理のない範囲で、ベストな定期預金を選択したいものですね。
楽天銀行なんて、大手銀行の定期預金よりも普通預金金利の方が高えぞ!どうしてだ!?