マンション売却の悩み解決!内覧に人が来ない原因と対処法
当記事では、マンション売却で内覧に人が来ない原因や対処法について説明します。内覧時のポイントもお伝えするので、その後の参考にしてください。
マンション売却で、内覧に人が来ない5つの原因
マンションの内覧に人が来ない場合、次のようなことが原因と考えられます。
それぞれの原因について、詳しく見ていきましょう。
【1】物件情報を確認!あなたのマンションの魅力は伝わっている?
買い手は物件情報を見てから、内覧するかどうか検討するもの。つまり物件情報は、あなたのマンションの第一印象を左右する、とても大切な情報です。
そのためマンションの内覧に人が来ない場合、物件情報を見て「実際に見てみたい」と思ってもらえていない可能性があります。
物件情報が買い手の目に止まるものか、次の2点をポイントに見直してみましょう。
- 物件のメリット・魅力がしっかり伝わるか
- 掲載写真は「住みたい」と思えるよう工夫されているか
また写真の写りによっては印象が悪く見えたり、写真が少なく「よくわからない・・・」と候補から外されてしまったりする場合もあるので要注意。
記載内容について希望があれば、不動産会社の担当者に相談してみてください。
【2】そもそもマンションに需要がないかも!売り時の見極めも大切
物件によっては、次のような理由で需要が低いために、内覧に人が来ない可能性があります。
- 築年数が経過しすぎている
- 間取りや広さなど、買い手のニーズに合っていない
- 立地・交通の便が悪い
- 周辺環境が悪い(騒音など)
また不動産の売り時を見極めず売却開始したために、そもそもマンションを買いたい人自体がいなかったというケースも。
不動産は、次のような時期が売り時(需要が高い時期)と言われています。
- 春の引っ越しシーズン(1~3月)
- 秋の転勤シーズン(9~10月)
- その地域で再開発が行われる時期
- 道路拡張や新設整備が行われる時期
- 学校などが移転してくる時期
マンションの売り時については、次の記事でさらに詳しく解説しています。
【3】マンションの売出価格が高すぎると、内覧につながりにくい
あなたのマンションの売出価格は、相場に見合った価格でしょうか。
マンションが買い手の求める条件に合っていても、値段が高ければ売却の検討さえしてもらえません。
多少高いくらいであれば交渉が入ることはありますが、値段が高すぎると交渉すらも諦めてしまう買主が多いです。
また近隣に似た物件があり、そちらの価格が安ければ、あなたのマンションを選んでもらえる可能性も低くなってしまいます。
価格を変更すべきか迷ったら、不動産会社の担当に相談してみましょう。自分で価格相場を調べたい場合は、次の記事を参考にしてください。
【4】不動産会社に相談して、売却活動を見直してみよう
不動産会社の売却活動(販売活動・広告活動)が不十分だったり、方法が物件に合っていなかったりするのも、内覧希望者が出ない原因の1つになり得ます。
- チラシや新聞折り込みなどで宣伝する
- 住宅情報誌やフリーペーパーに物件情報を載せる
- 不動産会社のホームページに物件情報を載せる
- レインズ※に掲載する
- 現地看板を設置する
- 電柱に広告を貼る
国土交通大臣から指定された不動産流通機構が運営しているシステム。不動産会社間で、物件情報を共有できるようになっています。
正式名称は「Real Estate Information Network System(不動産流通標準情報システム)」です。
とくに不動産会社のホームページ(ポータルサイト)は、数多くの人に物件情報を見てもらえます。
売却に熱心なのは有難いことですが、過度な売り方もよくありませんね。
契約更新のタイミングなどで、不動産会社の変更を検討してみてはいかがでしょうか。
「マンション売却に強い」「その地域での売却が得意」など、自分に合った不動産会社を選ぶことで、売却がスムーズに進むことも期待できますよ。
【5】内覧希望者がいるのに紹介してもらえない『囲い込み』は最悪
マンションの内覧に人が来ない原因として、「内覧を希望している人がいるのに、不動産会社が紹介してくれない」ということも考えられます。
オススメの方法は「不動産会社が、物件情報をレインズに登録したかどうか」を確認することです。
あなたの物件情報がレインズに登録されると、「登録証明書」が発行されます。
まだ受け取っていない場合は、不動産会社の営業担当者に「登録証明書をください」と頼んでみましょう。
それでも登録証明書がもらえない場合は、囲い込みをされている可能性が高いです。今後の対応も信頼性が低いため、不動産会社の変更をオススメします。
ただ媒介契約の種類によっては、レインズに登録する義務がないことがあります。レインズの利用については不動産会社の担当者と相談しておくことが大切です。
他の不動産会社のホームページ(ポータルサイト)にも物件情報が載っているか、念のため確認しておきましょう。
自分に合った不動産会社の選び方は、次の記事を参考にしてください。
マンションの内覧から売却成功に繋げるポイント
ここまで、マンション売却で内覧に人が来ない原因・対処法についてお伝えしてきました。
- 部屋や水回りなどを綺麗にしておく
- 部屋が明るく、広く見えるよう工夫する
- 破損部分は修理を検討する
- 換気・消臭をしっかりしておく
- エントランスやエレベーターを綺麗にする
- アピールポイントを見やすい状態にする
- 物件や周辺の情報を整理しておく
- 部屋にいるのは、なるべく対応者のみ
- 過度なおもてなしをしない
- 物件・周辺環境の良さをしっかり伝える
- 傷・汚れなど悪い点も隠さず伝える
不動産の内覧前に知っておきたい注意点・好印象を与えるコツについては、「売却したい物件の内覧で好印象を与えるポイントや注意点を紹介!」でさらに詳しく解説します。
内覧に人が来ないなら早めの対処を!内覧が決まったらしっかり準備を
物件情報や売却価格、不動産会社の対応などを見直してみましょう。
「自分が買い手だったら、このマンションを見たいと思うかな?」と考え、広告・物件情報を見てみるのも1つの手です。
マンションを長期間売りに出していると「売れない物件」というイメージがつき、ますます買い手がつきづらくなってしまいます。売れない間の管理費や修繕積立金などの支払いもかさむので、早めに原因を突き止め対処することが重要です。
内覧にまで来る人は、購入意欲が強い場合が多いです。しかし内覧までこぎつけたとしても、見学する際の部屋の状態・売主側の対応など、さまざまな原因で売却までたどりつかなくなることもあります。
内覧を成功させるためのポイントも、今のうちに確認しておきましょう。
内覧をしないまま、「買った!」と話がまとまることはまずありません。つまり、内覧の確率を上げることは、そのままマンション売却の確率を上げることにつながります。
買主のニーズをうまく汲み取る物件情報を公告し、内覧では焦らず誠実であること。
これさえクリアできれば、自ずと売却は近づいてきます。
4年ほど専任の宅建士として不動産業者に勤務し、現在はマンション管理士・消防設備士として独立。
宅建士としての知識や立場を活かし、不動産売買時の疑問点などの相談を受けている。