金の投資方法を徹底比較!自分に合った方法を探すポイントとは
景気が悪くなると人気が高まる金投資。その金投資の方法は1つではなく、いろいろな選択肢があるということをご存知ですか?投資方法が異なれば、購入金額や年間の管理コストが異なってくるのです。もちろん、メリット・デメリットもあります。
この記事では、金投資の方法別特徴について詳しく比較・ご紹介していきます。自分がどの方法で金投資をするか、ぜひ参考にしてくださいね。ちなみに、金投資は株式投資など他の投資方法と比較してどのような特徴があるかについても紹介していますので、興味がある方はチェックしてくださいね。
金は実物資産!その特徴をチェック
まず、金投資の基本について簡単に押さえておきましょう。
金投資は、実物資産と呼ばれるものになります。
実物資産 | ペーパー資産 |
---|---|
その物に価値がある 金や不動産などが該当 |
国や企業の信用がベースで取引 株式、債券、国債などが該当 |
現在はマイナス金利という、今まで考えられなかったほどの低金利となっています。株や債券の価値も低くなってしまう傾向にあるわけですが、その中であっても金の価値というのは変わらず、むしろ上昇している状態にあります。
金相場は経済不安や自然災害、戦争などのリスクが高まると上昇する傾向にあります。
だからこそ、金投資が注目されているのです。
どのような投資法があるかをチェックした上で決めた方が良いのは確かですね。
金投資と他の投資法の違いを比較
金投資は実物資産ということを紹介しましたが、投資法としては他にも様々な方法があります。一般的な投資法としては、株式投資が有名ですね。
では、金投資は他の投資法とどのように違いがあるのでしょうか。その違いを一覧でチェックしていきましょう。
投資法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
金投資 | ・実物投資で無価値にならない ・株などの価値が下がる局面でも 値動きが安定、もしくは 値上がりが期待できる |
・配当金はなし |
株式投資 | ・配当や株式優待がある | ・株を自分で判断・購入するため 知識が必要 ・大損する可能性もある |
投資信託 | ・プロが運用を行う ・分配投資でリスク軽減 |
・元本保証はない |
個人向け国債 | ・元本割れの心配は基本的にない ・普通預金よりも高金利 |
・満期前に解約すると 利子相当分金額が 差し引かれる |
不動産投資 | ・実物投資で無価値にならない ・REITを利用すれば プロが物件運用・管理 |
・多額な費用が必要となる ・稼働状況が悪くなる、 火災や地震などのリスクがある |
他の投資法と異なるところは、金投資は実物投資で無価値にならないこと、そして持っているだけでは利益が得られないが長期保有でリターンを得られる可能性がある点です。
経済状況が不安定になって、株式投資などのペーパー資産が破綻をするような場面でも、金はその価値が失われることはありません。これは、金投資の大きなメリットだと言えますね。
金投資には5つの方法がある!?
注目が高まる金投資ですが、実はその方法は1つだけではありません。ただ金を購入して持っておく、ということが金投資ではないのです。
金投資の方法としては、主に次の5つが挙げられます。
金投資を始める際には、どの方法を選択するかということも重要になってくるのです。
やはり、金庫のようなものがなければ金投資は難しいのでしょうか。
金を手元に置いておくことに不安を感じる人は、金の現物を保有せずに済む投資法を選んでも良いですね。
金投資にリスクはないの?
金投資は投資の1種ですから、当然リスクはつきものです。元本保証があるわけでも無く、金の相場によっては大きく損をしてしまう可能性もあります。
持っている金の相場が低ければ売らずにもち続けておけば良いわけですから、万が一のときのための”守りの投資”として考えておくと良いでしょう。
また、金取引はドル建てでの売買が基本で、日本での購入には円建てで取引をすることになるので為替相場の影響を受けます。
金相場自体は好調でも、為替によっては想定した利益が得られないこともありますので注意が必要です。
金は価格変動に強いために、長期的な投資がオススメとなります。短期投資で利益を得たいと言う人には、あまり向いていないかもしれません。
金を購入・投資する5つの方法を比較
では、5つの金の購入・投資方法についてその特徴を比較していきましょう。
金投資方法 | 現物保有 | 特徴 |
---|---|---|
金貨・金地金 | 可能 | 金の現物を保有できる 盗難リスクや保管コストが生じる |
純金積立 | 可能 | 月々少額から金投資が可能 価格変動リスクを抑えられる 金の現物への交換も可能 |
投資信託 | 不可 | 現物の金への交換は不可 少額から購入が可能 運用はプロが行う 現物だけでなく、金連動の金融商品へ投資 |
金ETF | 一部可能 | 自分で購入タイミングを判断できる 東証ETFと海外ETFの2つがある 自動積立が難しい |
金先物 | 不可 | ハイリターンを狙える 売りから始められる 大きな損失となる可能性もある |
初心者であれば投資信託や純金積立が始めやすいですし、上級者でハイリターンを狙うなら金の先物取引に挑戦してみるのも良いでしょう。
自分に合った投資法を選ぶ、これは金投資を始める上で重要なのです。
それを買っておいて相場が上がったら売るっつーのも金投資にならねえか?
購入価格より換金価格が低くなるのは珍しくないので、注意が必要です。
目的によって選ぶオススメの金投資方法
金投資の方法には、いろいろな種類があり、それぞれ特徴があるということをご紹介しました。
しかし、実際自分が選択するならどの投資法がオススメか、いまいちピンと来ない方もいるかもしれません。
実は、目的によってオススメできる金投資方法があります。
目的 | オススメの投資方法 |
---|---|
少額から始めたい | 純金積立・金ETF・金貨 |
資産の保全効果がほしい | 金地金・金貨 |
短期間での運用を希望 | 金先物取引・金ETF |
ハイリターンを希望 | 金先物取引 |
将来的に子どもへの分配を 考えている |
金地金・金貨 |
あくまでもオススメの目安とはなりますが、投資法で迷っている方は参考にしてくださいね。
金の現物購入や投資で必要となる資金とは
金を現物購入、投資するにあたって、どのくらいの資金が必要となるのでしょうか。
金投資方法 | 資金目安 |
---|---|
金貨・金地金 | 金貨…2万円、4万円、8万円、16万円が一般的 金地金…1gから購入可能で、1gあたり5,000円が目安 売買手数料として1gあたり1%弱が取られる |
純金積立 | 毎月1,000~3,000円などから積立て可能 購入手数料だけでなく購入手数料や保管手数料が必要 |
投資信託 | 最低購入金額は100円 信託報酬がかかる |
金ETF | 安価なものは5,000円程度から 都度自分で売買する必要がある 売買手数料、信託報酬がかかる |
金先物 | 証拠金として7~10万円が必要 証拠金によって400万円を超える取引も可能 |
金投資は、その投資方法によって100円~10万円程度の資金が必要となります。
必要となる資金の幅も大きいので、どの方法を選択するか用意できる自己資金に応じて検討するのも良いでしょう。
100円で金を買えるなら、すぐにでも始めた方がお得って感じ?
管理手数料も割高ですから、そのあたりもしっかり認識した上で始めなければいけません。
金の投資方法は5つ!特徴を比較してベストな選択をしよう
金投資は、経済が不安定な時に強いと言われています。ただ、必ず利益が得られるというものではなく、元本割れする可能性もあります。金投資は、そのメリットとデメリットを把握した上で始めたいですね。
いきなり金投資がいいって言われてもよく分からねえんだけど。