金の投資方法をご紹介!堅実な方におすすめな理由
不景気になると人気が出ると言われている金投資。それは、金投資に不況に強い、その価値自体が失われることがないという特徴があるためです。
金を購入するだけが金投資ではありません。また、金投資は長期投資にオススメだと言われており、短期投資には向かないという面もあります。
金投資にはどのような種類があり、どのようなメリットやリスクがあるのか、税金はどのくらいかかるのか、気になる情報について詳しくご紹介していきましょう。
金投資をおすすめする理由をご紹介
投資をするとき不安なのは、せっかくの投資が無意味になってしまう、その価値が失われてしまうという点では?
しかし、実際にそのものが存在している金投資であれば、その価値が下がることはあってもゼロになることはありません。
また、金は有限の資源です。今地球上にある金を全て採掘し終えるまで、20年ほどとも言われています。
金の埋蔵量について詳しく知りたい方は、こちらの記事を参照してください。
金投資はこれから儲かる!?気になる金の価格推移予想とは
金投資をする上で気になるのは、金の価格はこれから上がるのかという点ですよね。金の価格推移を知る為のポイントは、いくつかあります。
- 需要と供給のバランス
- 米ドルの価値
- 世界情勢
金は、売る側としては価値が高まれば供給量を増やします。ただ、買い手としては価値が高くなれば消費量は減ってしまいます。
このように、需要と供給のバランスによって金価格は変動してしまうのです。
また、金価格は米ドルの価値にも大きく左右されます。米ドル安は金価格の上昇に、米ドル高は金価格の下落に繋がる傾向にあります。
さらに、採掘国である南アフリカの経済状況はもちろん、テロや戦争といった世界情勢によって金価格は大きく変動します。世界情勢が不安定になると、有事の金と言われるように安定の金を求める動きが加速する傾向にあるためですね。
金の価格推移について知りたい方は、こちら金の価格推移は上昇傾向!?今から始める金投資の意味とはの記事を要チェックです。
現物投資は他にも!銀投資やプラチナ投資もチェック
現物投資は、金だけではありません。銀やプラチナも、金と同じくその価値がゼロになることはない現物投資として人気になっています。
金投資、銀投資とプラチナ投資の特徴を、見ていきましょう。
項目 | 金投資 | 銀投資 | プラチナ投資 |
---|---|---|---|
使用目的 | 通貨 貴金属 工業用 |
通貨 貴金属 工業用 |
貴金属 工業用 |
市場 | 市場が大きい 安定している |
市場が小さい | 市場が小さい |
特徴 | 長期投資に向いている | ハイリスクハイリターン | ハイリスクハイリターン |
プラチナや銀も、工業用途として用いられることが多くなっています。ただ、金と比べるとどうしても市場規模が小さくなってしまうため、価格が不安定で乱高下しやすい特徴もあります。
プラチナは希少価値がかなり高いものではありますが、部品として用いられている自動車の供給量低下などで金との価格逆転が行っている状態です。また、銀は値動きが金に似ていること、そして比較的安価なことで値動きが大きくなってしまう傾向があります。
銀は金とプラチナの特徴を併せ持つと言えるでしょう。このように、同じ現物資産への投資でも違いがあることが分かります。
銀投資について興味がある方は、こちら安定した需要が続く銀への投資はお得?それとも損?の記事がおすすめです。
また、プラチナ投資についてはこちらの記事で特集しています。
金投資のリスク・デメリット
金投資のリスクやデメリットについて見ていきましょう。金投資のリスク・デメリットとしては、次の3点が挙げられます。
- 利息や配当は得られない
- 現物を持つ際は保管コストや盗難リスクがある
- 短期投資で利益が出にくい
それぞれの点について詳しくご紹介していきましょう。
利息や配当は得られない
株や債券の場合は定期的に利息や配当利益を得ることができるのですが、金投資は利息や配当が得られるというものではありません。
金現物への投資を行う際に利益を出す方法は、購入したときよりも高値で売却するという方法に限られます。金相場自体が上がっていても、為替によっては逆に損をしてしまう恐れもあり、売るタイミングが難しいもの金投資のデメリットだと言えます。
現物を持つ際は保管コストや盗難リスクがある
金の現物を持たずに金投資を行うこともできますが、やはり金の現物を手元に置いておきたい場合は保管コストや盗難リスクの心配をしなければいけません。
自宅で保管するのも大変ですし、きちんとしたところに預けるとなれば毎月の保管手数料がかかります。
金の現物を持つこと自体がリスクとなり得るということを、きちんと認識しておきましょう。
短期投資で利益が出にくい
金投資を行うメリットとしては、株や債券が下落したときに価値が下がりにくい、そしてその価値が失われることがないという点です。つまり、他の投資のリスク回避として選択される方法だとも言えます。
ですから、金投資は基本的に短期投資を目的としたものではなく、長期で保管していざというときの備えとして資産を確保するという意味合いが強いのです。短期投資を行うなら、同じ現物投資でも金よりプラチナや銀の方が適している場合もあります。
ただ、金の購入や売却時には消費税がかかります。購入する際は消費税を支払うわけですが、実は金を売却する際は消費税分を上乗せして得ることができるのです。
つまり、金投資で利益を出すための方法として消費税アップ前に購入し、消費税アップ後に売却すれば消費税の差分について利益を得られる計算になります。
消費税と金の売買の関係については、こちらの記事で更に詳しくご紹介しています。
金を購入するだけじゃない!金投資の5つの方法を徹底解説
金の投資方法は、金を購入して金相場が上がった時に売却する、という方法だけではありません。金投資には、主に次の5つの方法があります。
- 純金積立
- 金地金
- 金貨
- 金ETF
- 金鉱株投資
金の投資方法については、こちら金の投資方法を徹底比較!自分に合った方法を探すポイントとはの記事でより詳しく特集しています。
今回は、それぞれの方法について簡単にご紹介していきましょう。
純金積立
純金積立は、毎月一定額で金を購入できるという投資法です。
純金積立の最大のメリットは、毎月定額で自動的に投資ができるということ、そしてドルコスト平均法で購入することで高値掴みのリスクを下げることができることの2点が挙げられます。
通常、金は重量単位での売買となるため、一定額での購入は難しくなります。純金積立は、指定した定額分の金だけ購入するため、毎月購入できる金の重量は相場によって異なります。
また、指定した金額について日割りで少しずつ購入するため、金の相場が高いときは少量、低いときは多く購入できるドルコスト平均法の効果が得られます。
純金積立ができる会社は、いろいろあります。それぞれ手数料などが異なっていますから、コストを抑えた投資ができる会社を選ぶことが重要です。
純金積立会社の選び方については、こちらの記事で紹介しています。
純金積立についてさらに詳しく知りたい方は、ぜひこちら純金積立は1,000円からOK!?そのメリット・デメリットとはの記事をチェックしてください。
金地金
金地金は、金の現物そのものを購入する投資法です。金現物を手にできるというメリットがありますが、先ほど紹介したように保管コストや盗難リスクがあります。
金地金は、1gから1㎏まで、多くの種類があります。販売業者によって取り扱いサイズが異なり、500g未満の金地金は加工手数料がかかるので注意しておきましょう。
また、金地金は純金でその純度は99.99%となっています。各国が金地金を製造していますが、信頼できるところの金地金を購入することが大切です。
金は、純度によってその価値が決まります。金の純度については、こちらの記事で徹底解説しています。
金地金についてさらに詳しく知りたい方は、こちら金地金に興味がある方は要チェック!種類や購入方法などを詳しく解説でチェックしてください。
金貨
金貨は、金地金よりも手軽に購入することができるメリットがあります。また、デザイン性があるのでコレクションとして保持する事もできます。
将来的に売却を考えている場合は注意が必要です。
金貨も、重量によって多くの種類がありますが、こちらも製造している国によって純度や重量が異なります。
金貨については、こちらの記事で特集しています。
金ETF
金ETFは、金の上場投資信託です。少額から投資が始められるメリットがありますが、金ETFは基本的に金の現物を手にすることができません。
ただ、現物を保有しないので盗難リスクがないのはメリットにもなり得るでしょう。
金ETFは、金の価格に連動するのが基本です。そして、運用はプロに任せることができますから、初心者でも安心して始めることができます。
ただ、金ETFの中には金現物の購入をせず、現物の裏付けがないものもありますので注意が必要です。現物の裏付けがなければ、取り扱い会社が破綻した際に購入額が保証されない恐れがあります。
また、金の投資信託は種類が少ないという現状があります。国内市場上場の金ETFは、現在5銘柄です。
かかるコストとしては、信託報酬と売買手数料です。銘柄によって異なりますので、しっかりチェックしておきたいところですね。
その特徴については、こちら国内市場上場の金ETFは5銘柄!その特徴を徹底比較の記事でご紹介しています。
金鉱株投資
金鉱株投資は、金そのものや金に連動する指標に投資するのではなく、金を採掘する会社や、製錬する企業へ投資するというものです。
株投資と考えると良いでしょう。金鉱山会社は、基本的に海外の会社になります。海外の証券を購入することになりますが、株投資なので配当を得られるメリットがあります。
海外の会社へ投資をすることで不安を感じる人もいるかもしれませんが、日本の証券会社でも取り扱いがある金鉱株もあります。
金鉱株投資のメリット・デメリットについては、こちらハイリスクハイリターンの金鉱株投資を徹底解説の記事でご紹介しています。
金投資や金の購入にかかる税金や手数料はどのくらい?
金投資や金の購入には、税金や手数料がかかってしまいます。かかってしまう税金としては、主に次の4つが挙げられます。
- 所得税
- 消費税
- 贈与税
- 相続税
金を売却したときや配当などで利益を得たときには、所得税がかかる可能性があります。
所得の種類には、雑所得や譲渡所得、配当所得に分かれます。
金の売買をする際には、消費税もかかります。購入するときは支払う消費税ですが、売却するときには受け取ることができます。
金地金や金貨を贈与する場合には贈与税が、相続した際には相続税が生じます。
一定額を超えなければ課税対象にはなりません。
金投資にかかる税金についての詳細は、こちら金投資にかかる税金を徹底解説!の記事をチェックしてください。
金投資にかかる手数料は?
金投資をするためには、色々と手数料がかかります。
- 売買手数料
- 信託報酬
- 保管手数料
- 年会費
- バーチャージ
それぞれの手数料の内容を見ていきましょう。
手数料名 | 内容 |
---|---|
売買手数料 | ・売買の都度発生するもの ・購入頻度が高い純金積立などは要チェック |
信託報酬 | ・投資信託を運用・管理するための手数料 ・投資信託を行っている間は支払い続ける |
保管手数料 | ・金地金を保管するための手数料 |
年会費 | ・取り扱い会社に支払う ・年会費無料のところも多い |
バーチャージ | ・金地金加工手数料 ・重量の小さなものにかかる |
金投資には色々な手数料がかかります。また、手数料は取り扱い会社によって異なることも多いので、金投資法それぞれの手数料を確認することが大切なのです。
金投資の手法は様々!それぞれの特徴を比較して選択しよう
金は、長期投資に適した資産運用法です。金地金や金貨といった現物で保持する方法だけでなく、毎月一定額金を購入する純金積立、金に連動する相場に投資を行う金ETF、金を採掘する会社などに投資をする金鉱株投資、様々な方法で金投資をすることが可能です。
それぞれの特徴をしっかりチェックし、自分が納得する金投資法を選択したいですね。